開業当初は水曜日は半ドン(午前中診療、午後休診)であった。思惑としては、午後に手術をしようということであった。また昼休みを2時間として、昼休みの間に小手術をしよう、という思惑もあった。


次第に来訪される方々も増え、日曜日が休みにならないこともあり、開業後数年に水曜日を休診とした。わしの息抜きとして水曜日を休みにした。しかし、次第にお産が増えると、水曜日日曜日関係なくなってきた。なので、誰か代わりの医師がいる日でないと、外出できなくなってきた。


さらに、水曜日を休診とすると、その日は外来診療がないので、私のスケジュールが立てやすく、各種の面倒な検討事項は水曜日に、とういことになった。おまけに外来患者様がいらっしゃらないので、その日に外来の工事ということも多い。工事をすればその確認が必要で、結果として、水曜は休診であるけれど、お産や帝王切開もあり、面談や工事もあり、結構忙しくなってきた。

いつも忙しいわけではないけれど、この9月は結構忙しい。その理由は目前に迫った電子カルテ入れ替えに伴う、諸事雑事を水曜日に行うことが多いので、そのため帝王切開をそれ以外の日に回すようになった。なので、それ以外の日もそこそこ忙しくなった。

なので、水曜日に出血や腹痛でお越しになる方々から、お休みの日に申し訳ありません、との言葉をいただくけれど、外来診療がお休みなだけで、それ以外は普段通りではあり、なにもかしこまる必要はありません。なにかあれば、どうぞいつでもお越しください。

ただし、水曜日は意外と忙しい日が多いので、お待たせすることがあるかもしれないことを了解下さい。

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8月14日に整形外科で右足の足底の固くなっていた部分を、十分な麻酔の下に削ってもらった。実際削ってもらった状態であったので、あとはそこが自然にふさがっていった。さて、痛みはどうなったか、と。

実はやはり時に痛いのである。治ったと思って、日常に普通に歩く分は支障ない。しかし、時に足の着く場所がちょっと違うと痛みを感じる。そして走ってみると、最初はいいけれど、次第に足底のある部分が痛くなってくる。

手術前に比べれば、格段にいいし、革靴を履いても足底が痛くない。でも、やはり痛い。

この傷はガラスを踏んで痛くなった。そのときにガラスは取り除いたつもりであったが、ずっと痛かったので、今回の手術となった。術前の検査で、そして手術の時にもガラス片は確認できなかった。ということは、取れているけれど痛いのか、あるいは小さい何かがまだ残っているのか、どちらかである。

あ、あの時といくら思っても、仕方のないことである。あとはこの痛みとどのように共存することかな、と。20分以上走らなければいいかもしれない。あるいは靴のソールを変えてみたらいいかもしれない。などとあれこれ考えるが・・。あるいは走るという発想を変えて、速歩にするか、ということもあるかもしれない。

確か、人間の歩く速さが早い人は、ぼけていない、と聞いたような気もする。

なお、この足の底の状態は、当面これで行くこととする。というか、今更もう何もできないであろう。

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写真は日曜の朝。日曜何もないからはまって、あれこれしようと考えていたけれど、やはり途中でさまざまなことがあり、あれこれできず、ちょっとだけ芝刈りをした。

私の基本方針は、会陰切開であり、縫合であり、抜糸である。それなりの理由があって、このスタイルとなっている。それは時には、切開のタイミングを逸する場合もあるし、結果として傷のない方もいらっしゃる。


大方の人は、傷がない方がいいと思っているであろうし、傷があって、縫えば、抜糸があるわけで、その抜糸もない方が痛くないからいい、と持っていらっしゃる方も多いことであろう。施設や各人の経験があり、私の考えを他者に強制するつもりはない。しかし、当院では原則として冒頭に述べた方針である。

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理由

切開しないで、避けた傷というのは縫合するのが時に大変なことがある。新聞紙を両側からひっぱいて破けたギザギザの傷は表面を取り繕うのが大変である。ましてや、XやYのように、傷に交差点のあるようなものは直りが悪い。また、皮一枚ペロンとはがれるような傷も治りが悪い。

当然ながら、このような傷であれば、縫うのにも時間がかかる。分娩終了後に、お股の部分でジグソーパズルをすると、1時間くらいかかる。患者様も痛く苦痛の時間が続くし、私もその間診療中止という痛い思いとなる。

なので、基本的には切開して、皮膚に垂直な一直線の縫いやすい傷であることを願っている(とはいえ、切開しても時に複雑な傷となることはある)

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糸について

当院で使っている糸は、原則として合成吸収糸である。時間がたてば、CO2とH2Oとなる代物である。深い部分を縫っている糸や、帝王切開時におなかの中を縫っている糸は抜糸をすることはできないし、する必要もない。

しかし、皮膚を縫っている糸は原則として抜糸することとしている。施設によっては解ける糸だから抜糸をしないということであるけれど・・・・

時に診察時に、会陰部の皮膚にムカデの足跡のような部分があったり、昔の傷跡とその周辺が固くなっている方にお会いすることがある。診察後に傷が痛かったのでは、とお尋ねすると、大体痛かったというような答えが返ってくる。

この原因は、糸の感染にあるのでは、と私は思っている。産科で使う通常の吸収糸はPDSではなくて(PDSは1本の太い糸)、細い繊維をよって作った糸である。なので、その糸の中に隙間がある。で、この隙間は細菌が時に入り込むことがあり、そのため抜糸する産後4日目ごろに糸から黄色い汁がにじんでいる方にお会いすることがある。これはたぶん糸に、皮膚表面の黄色ブドウ球菌や溶連菌などが入り込んで感染が成立していると思う。

抜糸してしまえば、膿を出しようなもので、大体治るけれど、もし抜糸をしなければ、感染がそのままその部分に残ることになる。

産科で使用しる糸は分解が早い糸で、はやければ2週間前後で分解がはじまる。分解が始まれば抜糸はできないので、そこに感染が残る。そして残った感染は、縫合した傷の下で感染の度合いを強くすれば、傷が開くこととなる。こうなるとちょっと大変。あまり経験したくないことである。患者様も私も痛い思いが続くこととなる。

ちなみに、当院の過去の経験では、産後1か月の検診時にあらかたの人は傷は治っていた、と思う。一人だけ帝王切開の傷で例外の人がいるが・・・。

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そてそうなると、切開して縫うからそうなるので、切開しなければいい、ということになる。それではそれがいいのであろうか、と。

大体赤ちゃんの頭は直径10cmくらいの球体である。赤ちゃんで一番でかいのは頭なので、この頭が出れば、あとは大体出る。で、この頭を出すために、傷を作らずに出すのであれば、極限まで待ってゆっくりと耐えて耐えてのお産となることと思う。

確かに産後は傷が痛くなくていいかもしれない。しかし、こうしたお産を1回、2回、3回と繰り返せば、少しづつダメージを受ける部分が存在すると思う。そうした場合に私が例えるのは妊婦様のパンツである。愛用のパンツで毎日そのパンツを履くとする。少しづつおなかが大きくる。パンツのひもも少しづつ伸びていく。お産が終わるとパンツのゴムの部分は伸びてぶかぶかとなる。

昔パンツにはゴム紐交換用の穴もあったが、今どきのパンツにそうした穴もあるはずがなく、ということは、このパンツはお産後にはお役御免となる。

これと同じことが体で生じないかな、と。

典型的には、50から70歳くらいまでの間の女性で、時に何か触れる、ということで外来にお越しになる方がいらっしゃる。やわらかいものから、硬いものまでさまざまであるけれど、大体話を聞くと想像がつく。柔らかいものは、膣の壁であり、膀胱側か直腸側の膣の壁であり、硬いものは子宮の頸部であり、そして最終型はやわらかい大福もち(子宮が裏返しにって出た状態;子宮脱)となる。

この生殖器脱出において、女性の経膣分娩によるダメージと、その後の慢性的な骨盤底筋群の疲弊が一因ではないかなと思っている。この脱は、尿漏れうんち漏れを伴うので、ちょっと困る。

こうした生殖器脱が出現するのは、産後直後ではないので、ぴんと来ないかもしれないけれど。

なので、分娩時に切開して、できるだけダメージをその切開した部分に集中させて、産後にそこを縫合して少しでも修復することが、将来的な脱の予防につながるのでは、と思っている。

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写真は裏庭の種からこぼれて自然に咲いた日日草とバジル。

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