医療という仕事は、医師と患者の対面行為であり、その根底にあるのは、お互いの信頼関係に基づく契約行為であると思っています。その仕事のためには、相手から大切な情報を引き出し、その情報に従い、対象者の適切な状態を判断し、その状態に応じた対応を指示する、と。

その診断のために、各種の検査があるわけですが、その前提となるのが、まずは基本的な情報収集です。この情報収集が不十分であると、とんでもない方向違いの検索をすることになるので、この基本的な情報収集(問診)をおろそかにすることはできません。

そのためにどのような医療施設でも、最初に対象の方々に必要な最小限の事項を記載いただき、実際の診察の際にそうした情報を確認し、補足するという形となっていると思います。この最初の一歩は極めて大切で、そこで何かが発生すると、情報収集が不十分となります。

以前当院に通院されて出産された方々が、再度新たな妊娠で当院を受診される場合、(少なくともそうした方々には当院に対する悪い印象はないから再診されると思うので)、こうした方々との間には最初から良好な信頼関係があるので、そのあとの信頼関係の継続も比較的容易であると思います。

やはり難しいのは、初診の方々との対応となります。お互いの第一印象が、後々まで様々な影響を与えることでしょう。となると、初回の診察時には、無難な安全運転で対応することを心がけます。しかしそうなると、淡々と診察をしているようなもので、味気ない。対象の方もそう感じるでしょうが、私もそう感じます。

しかしいつも安全運転ができるわけでもありません。私自体の体調不良やいくつかの事情(機器やスタッフの異常)が重なるような場合、病棟に気がかりな人がいて外来診療しているような場合、そして私自身が安全運転に飽きてしまったような場合などなど。

ま、そうしたときに何かのスイッチが入ってしまうと、時に感情豊かになるわけで・・・・。感情豊かになるというか、興奮するというか・・・。このようなことはそうはないのですが、お互いの相乗作用という面もあって、年に数回ほど・・。いい方向に行けば何も問題ないのですが、大体そうしたときには悪い方向にいくもので・・・・。結局あとで深く反省するわけですが、そうしたときには後の祭り状態ですから・・・・。

お互いの伝えたいこと、訴えたいことを、相手にきちんと理解していただくことは難しいと、改めてお思います。でもそれでは、感情的でないときにはきちんとつたわてっているのか、という問題もあるのかもしれませんが・・・。できれば一方的にならないように、双方向の通信であるようにと心がけていきたいと願っています。

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この地面から少し目を伸ばしたのは、何の芽でしょうか。答えは4月ごろにわかるとおもうのですが、まだ冷え込みが厳しいので、遅霜にやられないかと心配でもあります。

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寒さに強いパンジーも、気温が上がるまでは萎れています。という科、このパンジーは枯れちゃうかも、とも



クリニック設立時に、設計士の方にいくつかお願いしたことがある。その中の一つに、四季折々を感じられるように樹木を配置してほしい、と。しかし、桜はいらない。常々、あの花弁は散るばかりでと思っていた。

しかし、開院して数年。今からの時期、桜の芽が出て、そして花が咲くことは、待ち遠しい時期であり、クリニックからは遠くを望むしかない。やはり寂しい、と気が変わり、昨日春の植木市(熊本市開催)にいって、吉野桜を1本買ってしまった。

ついでというわけではないが、枯れてしまった千両、そしてマサキも1本ずつ。しかし購入したのはいいけれども、今の私の車には乗らないことに・・・。ということで、雨模様の中、このような状態でさっさとクリニックに帰った。

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午後、幸いにも少し天気は持ち直したので、この3本と、当院3階のレストランであったかく保護され、四季を忘れた南天も露地植えした。桜が咲くのは来年であろう。また、南天と千両の身が実って、そしてマサキの葉っぱが来年の正月に向けて使えるかどうか、それは今後のお日様と強い横風次第であろうけれども・・・。

さて、最近も極めてゆっくりしたスピードではあるが、何とか走っている。膝、左足底の状態が気になるところであるが、走っているうちにきにならなくなる。部屋でエアロバイクをこいでいた時期もあるが、膝を悪くしたことと、景色が変わらなので飽きた。

周囲の雰囲気を五感で感じながら、走ることは楽しいし、知的好奇心が惹起される。で、最近走っていて気づいたこと。

①香味彩はコーヒー屋さんになるらしい。先日以来工事関係の人が良く出入りをしている。職員募集の立て看板もたった、とおもったら、香味彩の看板が前川珈琲店と変わっていた。

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②近くに新しくクリニックができる。ほぼ仕上がり間近なようで・・。幸いにもライバルではないようである。内科、リハビリテーションと標榜されている。

③近くのレストランが同も閉店したようである。のぼりが下ろされ、カーテンも閉められたままである。

④そのレストランの横に新しく車屋さんができた。ここら辺は車屋さんが多い。

新旧の変化、季節の変化、当たり前といえば当たり前であるが・・・。当クリニックも開院して8年目、長続きとはいわないが、ようやくこの地になじんできたというところであろうか。


私はもともと早寝早起き型である。午後の診療が終わるとつかれた、眠りたいと思うが、そこでねむってしまうと1時頃起きてあとは眠れない生活となるので、できるだけ10時以降に寝るようにしている。で、4時から6時ごろに目が覚めて、こうやってブログを書いたり、メールをチェックしたり、会計の仕事をしたりと過ごして、朝の診療時間を迎える。

朝起きた時が、当然ながら一番頭がさえている時間であり、考え事に向いている時間でもある。夕方となると、ねむたいせいかあれこれしようと思わず、必要最小限を済ませて、あとはテレビでも見て就寝時間が来るのを待つ、というようなものである。

そうした生活パターンであるから、夜10時から1時までの間に何かがあるのが正直言ってつらい。ここ数日、連日そうした時間に仕事があった。月曜、火曜の未明にお産が1件、そして火曜の11時に警察のお仕事、と。普通の方々には、ちょっと夜遅い時間かもしれないが、私にとっては、寝入りばなのつらい時間である。

この寝入りばなをくじかれると、その後なかなか寝付かれないのがつらい。眠れないから、仕方ないから本でもあるいはDVDでもとなると、ついつい食べ物に手を伸ばす。というか、自分自身の興奮状態を収めるためにということでもあるが、やはり過食の一因でもある。

朝4時5時に起こされるのも、十分に寝た後で起こされるのは、どってことないのであるが、上記のような状況でやっと2時3時に眠った時に起こされるのはつらい。そうなると、翌日の診療は、居眠りモードとなってしまう。ようやく外来の診療が終わって、昼食後のお昼寝が大切な睡眠時間であるが、そうしたときに限ってまた何かあるもので・・・・。

何もない夜が続くこともあるが、時にはこうした夜と朝が続くこともある。日曜祭日も同様である。お産に限らず、外来の方、緊急搬送の場合、と種々雑多に何かがある。今更愚痴っても仕方がないし、自分で選んだ道であるし、まこれが産婦人科開業医だから、と開き直ってはいる。

ここで誤解の無いように、付け加えておくが、決して私を夜起こすな、とか日曜祭日に呼ぶな、といっているわけではない。私にとっても、他者にとっても、何か不幸なことは起こってはほしくないけれど、しかしそこはまた人生であり、何かが起こることもある。起こるのが人生であり、その状況に応じて産婦人科医として、私の技量の範囲で対応するという当たり前のことであり、それが私選んだ仕事であり、道である。ただ、夜眠れないときついな、という単なる個人的な愚痴である。

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中庭の水仙。花芽もあれば、花も咲いている。

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意外と水仙っていいな、と。さて今朝は先ほどお産が済んだし、入院がなければ、植木市でもいって、パン屋さんか豆腐屋さんめぐりでもしようかな、と。

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