例年であれば、GWでどこにいくとか、どちらが渋滞するとか、そうした情報があちこちから耳に入ってくる。どちらにも行けないし、またGW中に診療があり、お産があり、場合によっては帝王切開があるので、私には縁のない世界であると思い、院内娯楽(園芸)で過ごすことが私のGWの過ごし方(というかいつもの過ごし方)である。

当然今年も変わらないのであれが、今年は周りの状況が違う。外出制限もあちこちで続き、その結果自宅で過ごされる方も多くなり、気のせいか、最近クリニックの前の国体道路を歩いたり、走ったりする人も多いような気がする。

私も時に走りたいのであるが、院内にお産の人がいればそういうわけにもいかない。なので、いつでも駆け付けられる範囲で、途中で放り出してもいいもので、かつ院内の環境に適したものであれば、ということで園芸作業になった、という次第である。

あれこれやって、最近バラが増えてきて・・・。

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黄色が先週に咲いて、青が次にさいた。

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オレンジとピンクも少し咲いた。

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この調子でいけば、来週にはフェンス沿いに赤が咲きそうである。で、たぶんGWごろに白かな、と。

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ポツンぽつんと咲く内はいいけれど、一斉に咲きだすと、今度は新たな問題が生じる。花柄の問題である。

ということで、ご興味のある方は、どうぞ好きなだけ、バラを摘んでください。受付に花切狭を用意しています。皆様に積んでいただくことで、私の咲いた後の花柄とりの作業が減ります。花びらの清掃も減ります。

バラの摘心や害虫駆除(青虫、ほか)もそろそろ始めました。年々やることは増えてくるにもかかわらず、バラの苗を増やせば、と予想は着くのですが・・・・。


園芸に関しても、最初の出発点は、外勤先の社宅であった。古いうちで、塀の向こうに梨園が広がり、毎年6月には羽ありが大量発生していた。6軒の社宅があり、その北東側にあった。庭も広かったが、住み始めた当時は雑草が茂っていた。ちょうど子供が歩き始めるころであったので、庭をきれいにしようと、芝を植え、それからホームセンターで様々な苗を購入して育てたり、きれいな庭でBBQをしたりとして約3年過ごした。近くに窯元もあったので、窯元を訪れる楽しみもあった。

それから熊本に帰った。熊本ではマンションで生活で庭はなく、ベラんでの園芸にも興味がなかった。それから、再び外勤に出た時に、単身で古い家の社宅に住むことになった。庭には広い泉水があったので、これを掃除して、とあれこれやったが、どうもこの泉水は水が漏れるようで、あきらめた。この外勤先にちかくに、窯元があり、いくつか訪れた。その中で今大切に使っている器がある。


再度熊本に帰り、菊陽、福岡と住んだ。この間は園芸に手を出すことはなかった。で、熊本に帰ってきて開業となり、この地に腰を落ち着けて早14年となった。

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グリーンヒルの正式開業は、2007年6月1日である。でも、建物引き渡しは、4月末であり、建物の管理責任者として、4月末からこの地に滞在することとなった。建物は1か月では変わらないが、芝は1か月もすればこの時期は伸びる。なので、開業当初のGWころから芝刈りを始めた。夏場に散水不足で、樹木が枯れかかった。

設計の先生に四季折々に花が咲くようにとリクエストをして、クチナシを植えてもらっていた。しかし、このクチナシは、大量の青虫が発生する。2年目、3年目と青虫に嫌気がさして、このクチナシを撤去した。(一部まだクチナシは別な場所に残っている)

その結果、このクチナシの撤去部分に芝を植えた。そして3年目に建物の増築を行った。その結果、駐車場の片隅に庭ができた。以来、この庭を中心に園芸作業を始めた。まだそのころにはバラには手を出していなかった。

食堂に鉢植えのバラをたまたま飾った。で、このバラが元気がなくなり、仕方がないので露地植えをしてみることにした。これが開業後4-5年目ごろであろうか。ここからバラに手を出すことになった。とげはあるし、扱いにくそうだし、と思って敬遠していた。

たまたま友人にバラを好きな家庭があて、そこを見せていただいたのも一因かもしれない。しかし、私がどこにも行けず、ここで過ごす時間が長いということが最大の要因であろう。手入れをしていて、途中で呼ばれて、放置したとしても、時間がある時にその続きをすればいい、と。

で、ここ数年バラの苗が増えていった。バラの苗が増えるにつれて、あれこれ考えるにようになった。フェンス沿いに白と赤のバラをという構想は半分くらい実現しつつある。しかし、つるバラかどうか、よくわからないまま植えたので、ちょっと今困っている。

で、最近のお楽しみが、2階の吹き抜けに通じる部分にブルーコーナーを作ったことである。写真のマミーブルーいい感じだな、と思っていたら、受付に飾られてしまった。

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もう一つの楽しみは、種から育てるである。何回か差し木に挑戦したが、うまくいかなかった。なのでダメもとで種から撒いてみた。(バラが咲き終わった後の花柄が大きくなった部分から取り出した。今回は、白の新雪である)。たしか、品種改良の時には受粉させて種から育てると聞いた。

100粒くらいまいて、20個20程度の発芽率であったが、少しづつ大きくなった。途中で枯れたものもあるが、今これくらいまで大きくなった。

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もう少し大きくなったら、外に出してもいいかな、と思っているが・・・。

さてこれで、種から育てることも可能と分かった。これは撒いておいて、あとは待てばいいだけなのでらくちんである。となると、次のターゲットは、と。



時間がたてば腹は減る。なので食事をする。そのための調理をする。ということで基本であると思うけれど、私の場合は?と。確かに腹がへって、何かを用意することあるけれど、昼休み時であれば、基本的にはあるもので用意をする。

なお、誤解のないように説明をさせていただくと、ウィメンズクリニック グリーンヒルは有床診療所であり、患者様に食事を病棟食として提供する。で、責任者たるもの、毒見をしなくてはということで、私の仕事の一つは検食である。しかし、当院の食事は少しカロリーが高いので、これを私のような還暦前にはちょっと重い。

なので、朝食は患者様と一緒にラウンジで糖質抜きで、昼は手持ちの材料(買い置きのパンや趣味の調理のストック)、夕食は当院の食事をということにしていた。

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思い起こせば、確か、昔の彼女に男性用の料理教室を紹介されたことがあった。数回通って、確かアジのたたきを習ったような気もする。当時やっていたのは、あとはオムレツ・みそ汁つくりくらいであったか。酒のつまみと考えてやっていたような・・・・。

外勤に出た時にも、もっぱら外食が多かったような気がする。しかし結婚してからは、私にできる範囲で、家事のお手伝いということで、時に米をといで、みそ汁を作って、そして子供に食事をさせて、ということは少しくらいしていたような気がする。

それから息子のお付き合いで魚釣りにいくようになり、釣った魚をさばかざるをえなくなり、出刃包丁を購入して、うろこを落として、頭を落として、三枚にして、刺身にと。でも3枚におろすといっても、中骨にしっかり身が付いて、刺身はギザギザであった。

グリーンヒルを開業してからは、もっぱら単身赴任状態であったので、お気軽さもあり、そして検食の必要性もあり、クリニックの食事を食べることが多かった。

しかし次第にクリニックの食事に飽きてきたこと、そして何より私自身がクリニックに滞在する時間が長いこと、外に出あることが次第に面倒になってきたこと、などより最近は趣味の調理に走るようになった。

何分包丁さばきはいまだ危なっかしいが、仕事柄、手だけは傷つけぬように気を使っている。以前はレシピを調べるのも大変であったが、今はグーグルで検索して、レシピを手に入れるのは簡単になった。問題は、そのレシピが私好みの味か、と。そして時に私好みであっても、相棒(かみさん)には必ずしも好みではないこともあり、まそれはそれで、しかたがないか、と。

最近のコロナ騒ぎで、人との接触が控え、外出を控えるようになれば、というご時世であるが、私自身は私の好みの問題もあり、あまり変わらないような・・・。夜の講演会参加がなくなり、時間も余って。

でも人が生きていくためには、何かを食べなければならない。あれこれ考えて、失敗も含めて、私の今後も続けていくことができる新しい趣味であると、最近ようやく気が付いた。とんでもない味付けになっても、困るのは、私と相棒くらいなので、人様に迷惑をかけることもない。おまけに、調理で頭をつかうことで、老後も続けられるし、ボケ防止にも役立つことを願っている。

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写真は路側帯のオレンジの花。年を超えて、咲き始めました。

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患者様からニンジンをいただきました。地主さんからトマトをいただきました。これが今週の課題である。

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