平成最後といっても、特に感傷があるわけではない。単に連休の隙間だから、患者さんが少なければいいな、と思っていた。


しかしその目論見は診療開始直後から大きく狂う。まず、1例目の妊婦健診の方の診察後に急きょ緊急搬送することとなり、その準備やら連絡やらで、外来が滞り始める。ようやく段取りがついたと思って、外来再開。しかし、婦人科の方のお話を聞くと、どうも産婦人科より内科の受診が望ましい、と判断される。さて、そこで問題となるのが、近隣の内科のどこが空いているのか、わからないということ。ちなみに、熊本赤十字病院にお訊ねすると、救急外来のみと。近隣の内科の住所を地図で示し、面倒ながら直接受診いただくようにお願いした。


ようやく再開。外来は9割がた妊婦さまである。そしてGWを利用して、遠方からの里帰り前の診察という方も数名。午前中の外来がようやく終わったのが1時過ぎ。ようやく一息とおもったら、次はお産。17時を過ぎると外来もぱたりと減り、19時には外来はきちんと終わった。67名の受診、1例の緊急搬送、1例の出産で、平成最後の日は終わった。


平成は終わって、今日から令和である。だからといって何が変わるわけではないが、面倒なのは、平成と書かれた書類の扱いかな、と。そして今日からレセプト業務も始まるし、そして、今日は令和にぜひとも生みたいというお方が2名いらっしゃる。やることが特に変わるわけではなくて、事務手続きがやや煩雑になったな、というのが正直なところである。

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玄関わきの白梅に実がなっていた。昨日の雨で実が落ちていたので、いっそのこと、と実を収穫した。計30個である。さて、どうするか、と。

もう少ししたら李も収穫である。梅も杏も、焼酎漬けというわけにもいくまい(昨年は李は焼酎につけた)。今年は李ジャムにして、患者様に試食していただくというのも一興かもしれない。

巷は10連休らしい。当院では何ら変わりのない例年通りのGWである。

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4月27日 土曜日 通常通りの診療。午後から無痛分娩の院内研修会。5名の新生児が生まれた。

4月28日 日曜日 休診日である。ちょっとだけ園芸作業をして、裏庭のチューリップを掘り起こした。時間に余裕があれば、土と肥料を入れて耕して、枝豆とトマトを植えるつもりであったが、できなかった。2名生まれた。

4月29日 みどりの日 休診日。朝から1名生まれて、もう1名悩ましい方が・・・。念のため帝王切開の用意をしながら、待機する。天気も悪く、たまった事務仕事と部屋の掃除をする。夕方にようやくうまれた。それからついにPCの移行に取り掛かるが、いくつかのトラブルがあり、結局途中中断。結局まだPCは移行できなかった。

4月30日 火曜日。平成最後の日である。今朝も天気は思わしくない。今日は通常通りの外来であるが、ちまたは休みだから、外来は混むかもしれないし、混まないかもしれない。いまのところお産もなさそうである。

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平成、令和と年号が変わる。私なんて昭和生まれだから、さらに一回り古い人間となってしまった。

この連休前半で生まれた方々は、当然ながら平成生まれとなる。そして明日からは令和生まれである。令和で生みたいという帝王切開予定の方がいらっしゃるので、5月1日と2日は帝王切開を予定している。

出も当院の分娩予定者の方を見ると、まだ4月予定の方が数名残っている。これらの方々も、もどかしい思いを抱きながら、平成から令和を迎えるのかもしれない。早くすっきりしたい、という思いと、せっかくなら令和でという思いとのせめぎあいかもしれない。

しかし、お産に関しては、やはり本当の陣痛が来ないと生まれないし、やはりこればっかりは人知の及ばない神様の世界の方がいいかな、と思っている。

なので、私としては、お産でお越しになった方々に粛々と対応を繰り返す、という当たり前のことを当たり前の繰り返すのみである。

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写真は、玄関わきのヤマボウシとハナミズキ。ヤマボウシはしっかり新緑の緑となった。ハナミズキはこの時期花が咲き始めた。(厳密にいえばハナミズキは花ではなかったようなきもするが)。そしてもうしばらくすれば、ヤマボウシの白の花も咲く。季節は新緑へ。

新緑ということは、いよいよくまもと夏が始まる。冷房が必要な4階の部屋である(好天だと屋上があったまって、4階の部屋にいる私は暑いのである)。

お役所から書類が届いた。5月10日までに届けて、と書かれている。わからないことは担当まで聞いてください、と。

当院のようなお産を取り扱う施設には長期の休みはあって無きがごときものであり、実際4月27日から4月29日の朝までに8名生まれて、まだもう1例ありそうだし、どこにも行けないし、お産までの待機の間に仕事あるいは園芸でもするか、あるいはPCの入替でも、ということになる。


で仕事を始めて、お役所への提出期限をみて、さっさと済ませようと思うと、ハタと困った。各種書類の申請日に用いる日付をどうするか、元号をどうするか、と。訂正印でいいのであろうか、あるいはそのままでもいいのか、と問い合わせをしたいところであるが、きっとお役所は10連休だろう。10連休明けの5月7日に問い合わせをして、8日に投函すれば、10日にはつくと思うけれど・・・。

お役所としては、連休前に仕事を片付けたいとということであろうけれども、連休直前にこうした書類が届いても、問い合わせができなければ、仕上げができないよな、と愚痴っても、仕方がない。泣く子と地頭には勝てないではないけれど、お上には従うしかない。

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昨日はお産の隙間をぬって、ちょっとだけ園芸作業をおこなった。私の構想では、梅雨前に枝豆の収穫にありつく予定である。そのためには逆算すると、そろそろ植えておかないといけない。しかし、植えようにも、植える場所がないので、植える場所を作るためには雑草取りをして、チューリップを掘り起こして、と。できればここに肥料と石灰と土も追加したい。でもそうなると、とてもお産の片手間にできるようなことではない。

なのでできる範囲で、そして今日に期待するわけであるが・・・。今日もまだ病棟にはお産予備軍いらっしゃるし、天気もどうも怪しい。

ならば庭の改造計画でも考えるかな、と。裏庭の芝桜と芍薬の再配置がどうも必要な気がしてきた。この秋に向けて少し考えることにしよう。

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写真は、バラ 新雪と芍薬である。芍薬は白のはずであるが、内部に赤い部分が・・・




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