次回に書くとしてしまったので、そのままにするのも宿題が残ったようで嫌なので、さっさと書くことにした。

DSC_4050 (640x427)

さて無料クーポン券の本来の狙いは、基本的には低迷している子宮がん検診の受診率の向上である、と思っている。この場合の子宮がん検診とは、子宮頸がんであり、このがんに対する対策は早期発見、早期治療であり、そのために他の先進国並みの子宮がん検診の受診率が望ましいが、日本はそうした国に対して圧倒的に受診率が低い。その結果、子宮頸がんでの死亡率や有病率が、そうした国々の約2倍である、と先日聞いたような気がする。

その受診率向上のために、妊婦健診の補助券の1回目に含まれるようになったり、子宮がん検診の無料クーポン券が配布されるようになった、と聞き及んでいる。無料クーポン券により受診率は以前に比べれば上がったけれども、予想ほどには上昇しなかった、とも。つまり、配るだけではだめであり、配った後はちゃんと受診するように働きかける。結局受診していない人には、今回のように二回目のクーポン券が発行される、と。

子宮がん検診の受診率向上のために、子宮がん検診の際に合わせて産婦人科を受診し、何かを相談するいい機会ですよ、と広報することは理解できる。いろいろな受診の動機があり、その結果として子宮がん検診の受診率を上げるという目的である、と。

しかし、そうした他の目的に合わせて産婦人科を受診して、子宮がん検診を受ける場合、に話がややこしくなる(前回の話である、混合診療の問題である)。また、各種の相談であれば、病気ではないかもしれない。となるともともと保険診療とは異なる話であり、各種相談ということであれば、その相談費用はどなたの負担となるのであろうか。無料クーポン券だから、相談も無料なのであろうか?

また最近聞いた話では、子宮がん検診の精度に関していえば(つまり正確な子宮がん検診のためには)、必ずしも内診は必要ではないと、聞いたような気がする。検体の正確な採取、保存、判断が、正確な検診業務には必要であり、内診や超音波検査は、その他の病気や子宮頸がんの正確な最終診断のためには必要かもしれないが、子宮頸がん自体の発見につながる検診業務に関してては必ずしも必要ではない。

つまり受診率向上のために、何でもできますよとしてしまうと、いろいろなものが混在して話がややこしくなるし、業務は複雑となるのであるし、結果としてその負担を誰かがこうむることとなる。

無料クーポン自体を否定するわけではないが、無料クーポンはあくまでも子宮がん検診の一環であり、細胞診検査だけであると広報しながら続けるほうが、いいような気はするのであるが・・・(あくまでも私個人の見解である)。

DSC_4052 (640x427)

さて、今日は2月28日。今日がクーポン券の最終有効日である。今日何名お越しになるかな、と。個人的には、クーポン券を利用して当院で子宮がん検診という機会を得て、後日何らかの疾患がある、あるい妊娠した、というときにお越しいただけることを切に願って、検診業務に精を出す。

とはいえ、あまりこの検診が多いと、本来の診療に差しさわりが出ることも事実であるが、差しさわりが出るほど来院いただくことは、この2月に数日しかなかったので、何とか大丈夫であろう。

写真は、昨日の冷え込んだ朝の隣の畑の霜柱である。まだ霜柱ができるんだ、と改めて思った。

DSC_4048 (640x427)

その霜柱に囲まれた、野菜である。確かこれはサニーレタスのはずであったが、このような形になってしまった。