最近夜が怖いのである。別のお化けが出るとか、祟りがあるとか、そういうことではない。変な電話や来訪者があるわけでもない。ただ、寝る前には病棟の患者さんが13名と、新生児が11名であったが、今朝には、病棟の患者様が15名、新生児が14名となっていたミステリーの話である。

お産に携わっていると、お産には時にビッグウェーブ(大波)が来るのである。当院でいえば、大体夏場はお産が多い。年間500名生まれるので、おおよそ月の平均は42名前後生まれることとなるが、7月8月は50名を超すことが多い。

ということは大体1日1名、多くて2名生まれれば平均的である。しかし、いつも平均通りに行くわけではない。時に大波が来るのである。お盆のころはたまたまお産が少なくて、余裕であった。その反動というわけではないが・・・。

お盆明けは休みの明けで、外来の数が多い。ようやく終わって19時。ほっと一息というより、疲れたな、と思って病棟を見るとお産の方がいらっしゃる。問題はすぐ生まれそうにないので、生まれてから寝ようと思っていると、なかなか生まれない。

仕方がないので、いったん寝て、夜中に起こされる。で、その結果翌日の外来が眠たいけれどもようやく終わった。昼間にお産も二つあった、で、病棟にはまだ生まれそうにないけれどもお一方、というのが昨晩の状況であった。

19日未明に起こされて、お産が2例。その間に新たな入院があり、6時にまた1例。今日は幸い水曜日で、外来診療もない。とはいえ、帝王切開を予定しているので、全くの余裕というわけではないが・・・。

これが産科診療であり、私の日常である。私にとっては当たり前の日常である。こういう日もあれば、そうでない日もある。ただそれだけのことである、とようやく思えるようになった。

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さて、ビッグウェーブといえば、山下達郎。久しぶりに聞きたくなったが、このCDはどこにやったやら・・。ママスアンドパパスあるいはビーチボーイズでもいいかも、と。アマゾンで探してみるか。と