クリニックは平成19年5月開院である。保険診療開始が6月1日なので、実質6月1日を開院日としている。少しずつお産の予約が入り、8月くらいから出産が始まった。最初の1例目の出産は緊張したし、万全の用意をしたつもりでも不安であった。月数例で、10例を超え、20例を超えたころ、くらいに帝王切開の症例があった。これもまた緊張のひと時であった。麻酔科に連絡して、職員総出で帝王切開となった。

それから月日が流れ、平成27年9月となった。9月はもともと予定帝王切開が多かった。前回のお産が帝王切開の場合、当院では原則として帝王切開なので、それで8月までにすでに9例。それから骨盤位があったり、緊急帝王切開があったりと、と数が増えた。

帝王切開も、時にダブルヘッダーとなることもある。2例続けてとんでもない、と思っていたが、やらざるを得ない状況が続けば、あとは私と職員の意気ごみの問題である。スタッフを確保し、麻酔科医を確保し、応援の先生を確保して、と。

ダブルヘッダーも最初はとんでもないと思っていたが、やろうと思えばができるし、やらねばならないときはやらねばならない。ということで、9月は5回もやってしまった。

帝王切開は手術であるから、基本的には医学的適応がある。その医学的適応を曲げて帝王切開をしたわけでも、クリニックの都合という問題でもない。適応があるから施行した。それが積み重なった結果、こうなったというものである。

たぶん、あと2例ほどあって、9月の帝王切開数は、過去最高。当面この記録が当院で更新することはないであろう。

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朝起きたら満月が見えた、(ちなみに起きたのは5時である)。

帝王切開の最近の問題点として、私の体調管理の難しさがある。当然私は術者で、術衣を着て手術に臨む。仮に涼しい顔で手術をしていたとしても、術衣の中は汗だらけ。術衣を脱いで、汗を拭いて、下着から総替えである。しかし、余裕のないときにはそのまま外来をしたり、次の帝王切開やお産に臨んだり、と。

そうなると、濡れた下着で作業をすると、風邪をひくのである。できるだけ、着替えて、それも可能ならシャワーを浴びて、ということにはしているが、目の前に何かがあればそうせざるを得ない。

ということで、また風邪がぶり返してしまった。