私の本業は、医業;産婦人科である。当院にお越しになった方の、産婦人科に関する様々な悩みに対応することである。その悩みの内容を伺うことから診療は始まる。楽しいことばかり伺えれば、それに越したことはないが、時には心の奥底に秘めているような事項、あるいは本人がそう意識していないけれども、実は悩みと関係のありそうな事実を探し求めることも大切なことである。

考えてみれば、産婦人科に来るということ自体が、女性特有の悩みがあるということでその解決のためにという決意のもとにおこしになっているわけであるから、私としてもその悩みの解決に真摯に向かい合わなくてはならない。

そうしたときにちょっと困るのが、おひとりで来院ではなくて、付き添いがいる場合である。個人的に尋ねたいことは、その個人の秘密的な要素である。そうしたときに、付き添いの方に席を外してくださいとは言いづらい。それで気分をお互いが害されても困るし、でもここのプライバシーに関するものであるからな・・・と。

親あるいはご主人・パートナーがついていて、込み入った質問ができなくて、その結果十分な情報が得られないと、後々に診断が変わることもあり得ない話ではない。

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当院の現在の診療スタイルが、付き添いたい方はいつでもどうぞ、というスタイルであるので、それはそれで仕方がないし、自然なことなので、私としても自然な形で質問し、その結果を説明しているが、私自身もこの個々のプライバシーを相手の同意もないまましていいものかどうか、実は悩んでいるのである。同席しているということは、同席している相手にすべてを伝えるということである、と解釈しているが・・・。

また親が子供を連れてくる場合、これもまたちょっと困ることがある。親が必要と判断して連れ来た場合など、親からの質疑応答となりがちである。しかし対象はそのお子様であるので、基本はその方にお訊ねしたい。でも親としては連れてきたという意思があるので、発言したい、と。そうなると、肝心のお子様がさらに委縮して発言できず、本音が聞きだせない、という事態になることもある。

しかし、対象となる方がよくわかっていなくて、その同席の方からの情報で診断に至る場合もあるわけで、一概に同席者の発言がダメである、とは言えない。なかなか難しいのである。

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玄関わきのヤマボウシ3本。この時期(11月27日)で、最近寒くなってきた。しかし、まだこのように青い葉っぱがついている。8月の台風で、葉っぱが落とされ、9月に新芽が出て、葉っぱがこうやって生えてきた。通常なら、すでに落葉して、枝だけとなっているはずであるが、3本の木の左側はまだ陽が当たるせいか、葉っぱが残っている。あとわずかの期間であろうけれども、新緑を目にすることができる。