熊本市水道局とその支援者の尽力により、16トンの受水槽は満タンになった。雨の中タンクを確認していただいた。さて、水は届いた。しかしどこでもそうであるように、濁っている。果たして飲用に使えるかというと・・・。しかしそれでも、その水により、洗濯や食器洗い、そしてトイレの水洗に使えるようになる。こちらに水がまわせれば、いままでそこに費やしていた労力が、別な方向に向けられる。

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当院では、4月18日より診療を開始し、帝王切開を制限していたが、この水の給水により制限する理由はなくなった(水がないと、術後の患者様の介護、使用した機材の水洗などに不自由をきたすという理由で)。とはいえ、以前の状態に100%戻ったわけではない。給水再開後の様々なトラブルがあり、そうしたトラブルに対応しながら、というし運転状態である。

たぶん基本インフラの整備が最優先であり、倒壊しそうな建物の解体や、住むところがなくなった人の住宅再建が急務であり、となると当院の補修に手が回るのは少し先のことである。ただその間安心して使用できるのか、という問題もあり、早急の点検だけ好意でしていただいた。

肝心の補修はまだ先の矢先に、漏水問題発生。どうも地震で、排水のねじが緩んでいたようで、幸い解決したが、その結果病室が一つ使えなくなった。これは頭が痛い。そろそろお産のラッシュもまた始まり、また搬送した患者様を受け取るためにも病室が必要である。

水も当面はペットボトルの水となる。飲用用の水も必要。

でも個人的には牛乳がほしい。私の朝のスタートは十分量のカフェオーレで開始されるので、牛乳がないと・・・。今のこの時期になかなか手に入らないし、まして、私の場合、買い出しに外に出ることもできない今の状況では、ちょっとだけ個人的なお願いをすることとした。ということで昨日牛乳1000mlが届いた。ありがたい。

さて、今日も頑張るか。病棟に目を向ければ、お産予備軍の方が数名。外来もそこそこ増えてきた。また利用できなくなった産婦人科が数件あって、そうした産婦人科支援のために患者さんが来院されることもある。いまは、目の前の仕事を、自分にできる範囲でと。

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撫子が咲き始めた。ようkみるとヤマボウシも咲きつつある。疲れた体を、ふと目をやると春爛漫である。