些細なありきたりの日常生活は、時に退屈である。しかし、その生活の中ではたぶん、いつも通りという安心感があり、リラックスできるのであろうと思う。あの2回の大地震の恐怖(これは建物が崩壊して、このまま私は成仏するかもしれんというもの)、それに続く終息しない余震、ライフラインの崩壊、この一連の減少により、その日常が崩壊している人がほとんどである。

当院は外来を18日以来再開した。お越しになる方々の顔ぶれは、予定されている妊婦健診の方々、妊娠の判断の必要な方々、既存の妊婦様で体調俘虜を訴える方々、それに何らかの治療が必要である方、と極めて限定されている。皆様後片付けや、避難で忙しいのである。

私自身も震災以来、休みはない。もともと休みのない生活であったが、それに輪をかける形で、あれこれいろいろとある。中でもたちの悪いのが不安である。放置して独り歩きすると、さらに不安が大きくなる。ので、不安を感じれば、どうぞお越しください、という形にしている。そうなると、ぽつぽつであるが、いつでも患者様がお越しになるということになって・・・・。

私自身もつかれつつあるし、息抜きがほしいけれども、しかし今ここで私地震が踏ん張らないと、多武私自身の中でもタガが外れて、崩壊してしまうかもしれない。どうせ崩壊するなら、あと2-3年踏ん張ってから崩壊しようと、今しばらくは、全速力でなくても、半分のスピードで走り続けようと思う。

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これはクリニックの4月25日の朝食。ようやく朝食らしくなってきた。まだ手に入らない食材もある。以前通りというわけではない。でも目玉焼きがあって、ヨーグルトがあって、スープがあって、サラダがあって、ジュースがあって、パンがあって、ささやかながらここにはありきたりに日常生活がある。

震災の前に戻ることはできないけれど、しばしおだやかな日常の生活に浸ることができる。

ちなみに、私の場合にはカフェオーレが必須の朝のアイテムである。牛乳が手に入るようになって、満足である。あとは蜂楽饅頭と黒糖饅頭とチョコ煉瓦をゲットしなくては、と。