あの地震から1か月が過ぎ、ようやく事態は落ち着きつつある。それは、場所によっては、その傷跡が大きく、まだ手付かずの場所もある。また建物が倒壊し、すでに解体されて更地となった場所もある。避難所でまだ生活されている方々もまだ多い。

 とはいえ、新たな事態に向かって、変化しつつあることは事実である。正直言うと、次にまた大きな地震が来たときにどうなるかという展望はない。しかし、これは私に限らず、震災の対象地域に居住されている方はみな同様であろう。そして仮に大きな地震が来たとしても、この地でまた再興を期して、という人々は決して少なくはなかろうと思う。そうした人日の意欲、あるいは人間としてのたくましさを、少し感じるような気がする。

 さて、クリニックである。震災の直後の混乱期がすぎ、その対応の時期となった。まず必要なことは、基本的な修復と点検であろう、ということで各施設や機器の点検を依頼し、その点検が一通り済んだ。幸い大きな医療機器の故障はない。しかし古くなっていた内診台やパソコンサーバーはどうもその影響が少なくない。また震災でパソコンのモニターが数台転落し、電子レンジも1mの高さを落下し、損傷し、家具を傷つけた。器やガラスの類は上げるまでもない。こうした機器は補修が必要であり、買い替えが必要である。

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 カーペットも、一部水漏れが生じてちょっと面倒なことになった。建物自体は、表面に多数のクラックが走り、一部外壁のタイルがはがれた。待合室の大理石のタイルも数か所はがれた。こうした建物の損傷自体をきちんと点検しないことには、その補修もできない。そこで建物の点検を居依頼しているが、残念ながら各地で要望が多く、まだ当院まで順番が回ってこない。

 その間にできること、ということで、パソコンのサーバー(当院には実はサーバーは4台存在)、自動ドア、分娩監視装置とその端末、分娩台、内診台、血球計算機、厨房機器(当院は基本的にオール電化)、太陽光発電一式、院内電気系統などの点検がようやく終了した。あとは、空調とその配管、建物自体の構造検査がのこっている。

 これらを踏まえたうえで、手配のできるところから補修開始である。一応秋口を予定し、それまでに外来の待合室の壁は早めに対応したいと考えている。果たしてその予算がどれだけになるのか、とても想像できないが、しかしまあ診療ができるだけありがたいことであるので、ま少しづつ、できるところから、と。

 今回の震災でいくつか学んだこともあり、次はあってほしくないが、それでもいつどうなるわからないのが世の中である。ということで、院内の防災対策も少し変えてみようと思っている。

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目に心地よい緑と白。しかし、この白が飛び散ってしまうのは仕方がないが、掃除をしなくてはならない。