熊本地震による災害に伴い、体調地域に所在する事業所の各種税金や公共料金の納付期限が延長されている。最初はこの意味がよくわからなかった。しかし、熊本地震から2か月が過ぎ6月となり、ようやくその意味が理解できた。

まず、当院(ウィメンズクリニック グリーンヒル)は医療法人 グリーンヒルによる経営であり、医療法人であり、各種の報告義務がある。会計年度は、3月末決算なので、決算後にその財務状況を県に報告し、法人税ほかを納めなければならない。

例年なら5月末までに報告し、税金(国税・県民税・市民税・消費税)を納めなくてはならない。しかし、納付期限の延期となり、その期限がなくなった。私としては、さっさと会計を済ませて、税金を納めて、次の案件に移りたかったのであるが、ちょうど当院を担当する会計事務所も被災したこともあり、各種手続きが遅れ、6月になり、ようやく会計が完了した。ということで、今からまず税金を納めなくてはならない。

税金を納めることも結構面倒で、以前暇だったころは、自分で支払いに行っていた。今はあまりその余裕がないので、銀行経由としている。しかし、その銀行に行くのも大変なので、最近はもっぱら集金をお願いして、その際に同時に依頼している。

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(近江の末廣饅頭。最近いただいた。)

さて、税金といえば、以前の強烈な記憶が私自身には残っていて、この納期には敏感である。以前来てほしくないお客様の第一位、税務署の方が数名、3日ほど滞在されて私に紙を渡していった。これはまったくもって、見解の相違であるが、しかし税務署に立てついても仕方がないので、言わえるがままに払った。で、よく見たら、延滞金がついていた。なぜ延滞金が、と。

その当時の会計年度は入金・出金のあった時で会計をしていたが、本来それは前年度の会計であったので、前年度の会計として処理しなくてはならないと。その結果前年度の会計の収支が少なくなっている。従って、前年度の売り上げが上がり、その結果として納める税金があがり、その差額を支払っていなかったので、その分お延滞税がつく、というものであった。幸いに悪質なものではないので、重加算税はつかない、という税務署側の説明であった。

以来納期には敏感である。こんなことで余計なお金を払うなって、まっぴらである。と同時に、さっさと払うものを払って、次の段階へ進みたいというのが私の気持ちである。

納期がないと、どうもルーズになりそうで怖い。この納期延長は、国が震災の影響を脱したと宣言しない限り、そのままなので、これは少し困った。でも、もっと困ったのは、この納期延長に伴い、社会保険料の自動引き落としが停止したことであった。

5月になり、社会保険料・厚生年金保険料・子供子育て拠出金などの支払いを促す用紙が届いた。なぜこのような用紙が届くのか、疑問であった。支払った、と思ったらまた次が来た。支払ったのになぜ?と思ったら、それは4月分で、支払ったのは3月分であった。つまり、毎月の引き落としが停止したので、その分毎月こうやって届くと。これは面倒である。また私の仕事が増える。

当然こうした保険料に限らず、その他の支払いも口座引き落としが停止されているので、請求書が届くことにある。鋼材引き落としが便利なのに・・。というか、直接請求書だと、また何かのきっかけで払い忘れて、ある日突然延滞金も含めた請求書が届く、という事態が予想されそうで、怖い。

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青いトラクターが登場した。背中の反射板がきらきら光っている。あれこんなのついていたっけ?新車かもしれない。この一帯は数日で田んぼに変わることであろう。