当院が存在する熊本市東区の戸島小山地区は、市街化調整区域で基本的に農地である。そのため当院は4階建てであるが、周辺に大きな建物は少ない。雷雨の時期、空が光り、音がして、そして停電、というのが良くあるパターンであった。電気は復旧しても電話がつながらない、ことも以前はよくあった。

 ちなみに私にとって電話はやはり固定電話であり、携帯・スマホはいつまでたっても携帯・スマホであり、仕方がないから使うけれども、本当はないならその方がありがたいと、思っている人間である。

 当院の固定電話は、アナログ回線(これは消防署へのホットライン用兼ファックス回線として利用)、ISDN回線(📞番号096-360-5511)、そして光電話としてもう1本あり(たぶん096-360-5558だと思うが)、受信用として4回線が確保されている。基本的にすべての電話は360-5511で着信し、発信は360-5558でという変則的なスタイルとしている(これは私のなりの電話回線への戦略である)。かつ電話の着信は、固定電話以外に、対応するPHSでも可能であるので、比較的当院の電話への対応は早いはずであり、お話し中は少ないはずでもある。

 そうした電話回線であるが、大本の電話交換器は1台であり、これを開業以来使っている。電話交換機もなかなかの優れもので、外線電話、内線電話、そしてナースコールへの対応となかなか頑張る優れものである。これがないと、当院のスムースな各種情報への対応は不可能である。

 さて、そうした回線であるが、落雷があると、その落雷の余波で、落雷の電流が電話回線を伝わり、当院の電話交換機におよび、電話交換機の基盤を損傷することが過去に2回ほどあった。そうなると、すべての電話・PHS・ナースコールが対応できなくなり、非常に困るし、またその日がい金額も大きかった。そこで、電話交換機の会社(沖通信)が、落雷用のモジュールをアナログで設置してくれた。

 つまり、落雷があって、過大な電流が流れると、その回路に電気が流れて、そしてその回路が壊れて、機器への電流をシャットダウンし、本体を守る、ということである。さくじつどうやらそれが部分的に作動したらしい。でも一部分は回路がまだ解放されていたため、一部の電話の着信・発信は可能であった(たぶん2回線分)。しかしファックスと360-5558は使用不可であった。そのため、午前中は今日は電話も少ないし、ファックスも届かない、と思っていた。

 で、ファックスが届きません、という話が耳に入り、今日は電話がつながりにくいと、といわれて原因にようやく思い至った。沖電気に連絡して、午後には対応していただいた。幸い、基盤の損傷はなかったので、落雷用モジュールの交換だけで済んだ。電話の着信の問題も解決した。電話いただいて、かからないと思われた方々に深くお詫び申し上げます。もっと早く気付いていれば、対応も早かったのですが、すみません。

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さて、雨が続く。県内では多数の被害が出ている。そしてまだ雨が続くようで、今後被害の少ないことを祈るばかりである。写真は5月の青い空である。