あの熊本地震から3か月が過ぎた。あちこちで更地となった場所も目立ち、新たに出来上がった建物も目につくようになった。場所によっては復興に向けてというところもあれば、まだ倒壊しかかった建物に囲まれ、道路もまだ不十分な補修に終わっている地域もあると聞く。

当院でも、応急的な対応は終わり、あとは秋の補修に向けていくつかを検討中である。しかし、今熊本は、復興のために、物と人が足りない状態が続く。そのためそうした方面の費用も上がり、また人手の確保もなかなか難しく、果たして予定通りにできるのか、少し不安もある。

予定では10月ごろであるが・・・。ちなみに、当院では接合部分の補修と、外壁のクラックの補修のために、約2か月程度を予定している。最終的に建物の塗装を行う予定なので、秋口の好天の続く時期にと思っているが、果たしてまにあうのであろうかとも。

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(これは最近手に入れた、野バラ(と思う)。白い小ぶりの花が咲く。茎に棘があるので、バラと思うけれど・・・。)

さて、熊本地震の際に困ったのが停電であった。当院は基本的にオール電化。ガスは、液化天然ガス(LPG)を給湯機専用としてバルクで購入している。そのため、停電は致命的である。

クリニックの立地で大通りに面しているので、停電の復旧は早いと思っていたが、今回の震災では約18時間後の復旧であった。停電の間、電気がつかえないということは、暗いままである。幸い4月であったから、夜は肌寒いとはいえ、暖房は不要であった。でも、これが夏場、冬場であればと。

また、停電の時間帯に幸いにお産がなかったからよかったものの、現在の当院分娩状況からすれば、お産で入院ということがあっても不思議ではない。実際14日の地震前に3人生まれ、15,16は出産がなく、17日に1名生まれたのは、偶然とはいえ、ラッキーであった。

停電の間保育器も使えない。給湯器も使えない。トイレの水も流れない。(当院では16トンの貯水タンクが1階にあり、それを電動ポンプで上に汲み上げて利用しているので、電動ポンプが動かなければ、ということである)

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これは最近手にいれた、ポケモンならぬ、くまモン。私の胃袋に入った)

当院に中規模の太陽光システムがあり10Kw前後の発電が好天であれば期待できる。しかし、昼間の活動に限られ、おまけに蓄電機能がないこともあり、災害時には、子の太陽光システムは2次災害予防ということでシステムが遮断される。

そこで、この太陽光システムに蓄電システムを追加することを思いついた。しかし、そのために蓄電のシステムで蓄えられる量は限られ、その使用時間は限られる。でも、そのシステムを少しでも入れれば、太陽光システムの遮断は会費できるかもしれない。問題は蓄電池の数と設置場所である。結構な重量になるらしいので、どこまで設置するか、と。

非常時にどこまで電気の供給をするかという問題もある。当院は電子カルテで、そのためのサーバーへの電源供給がないと使用できない。また電動ポンプに電気も必要だし、厨房も電気がないと動かない。こう考えると,1階のサーバー、2階の分娩室と新生児室とナースステーション、3階の厨房、そして2階用の空調機器、ガス給湯器と汲み上げようの電動ポンプができれば供給したい部分である。

でも、これではとても太陽光では賄えない。

そこで、LPGの利用というアイデアがでた。LPGを利用した発電システムがあるらしい。当然そのお金がかかるわけであり、非常時用として設置するだけであれば、極めて高価なバックアップシステムとなる。ところが、これを普段からそこそこ回して自家発電として利用すれば、常時使用で安定した運転が期待できることと、通常の電力のピークを抑えることができると。

確かに当院の電気代のピークは、実は電化のため冬場の暖房使用時に電気代は月に50万を超える。となれば、冬場の電気代の低減のために自家発電を併用するという発想もあるかも、と。ただし、問題は、その設置費用である。

この非常用電源の確保は、今後の当院の医療安全にもかかわる大きな問題であり、よく検討してみたいとおもっている。