法律による残業時間の制限は、世の流れであり、医師もその対象に含まれるらしい。しかし、医師においてはその実際の施行は5年後をめどに、と聞いた。現時点で対象とすると、応召の義務に応えられない施設が出現する、ということである。

しかし、医師の充足はなかなか難しいと思うので、都会で人気の科であれば支障はないであろうけれども、地方で人手も少なく、人気薄の部門、例えば産婦人科に代表される科で複数の人数を集めることは至難であろう
。一人医師ともなれば、そこに残業の制限をかければ、当然ながら診療できない時間が存在することとなる。今までは、それに目をつぶってきたわけで・・・・。

これは開業医も同じことである。そして当院もその例外ではない。お産を取り扱う施設であれば、基本的には患者様の診療への要望があれば、基本的には診療することとしている。それは中には、緊急の判断を必要とする場合もあるし、また緊急ではなくても、どうしてもそのことが気になるという患者様にとっては、診察をして安心することが必要である場合もある。

とはいえ、一人で主に診療する施設で、24時間対応はなかなか難しく(いやたぶん二人態勢でも難しく)、実際には当院のスタッフが電話で相談に乗ったり(これは院長と相談しながらであるが)、お越しになる時間を急がなければ調節していただいて、診ている、という状態でもある。

私の場合、ウィメンズクリニック グリーンヒルで働く医師であるけれども、経営者でもあるわけで、となると労働者の権利の対象とはならないとおもうから、たぶん残業時間の制限の対象から外れることであろう。これは他の開業医も同様で、一人医師でその一人医師が経営する開業医は、同様の事態である。

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そして前回も述べたように、どこからを残業とするのか、という問題もある。クリニックに残って、さまざまな書類を書く、月末のレセプト業務を行う、各施設の点検を行う、これは立派な残業である。夜中に呼ばれてお産となるのも、残業であるし、休日に患者様がお越しになって診察をすることも残業である。しかし、こうした業務を行わ易ことには、基本的な診療が続けられない、これらは表裏一体の行為である。

中には、個人的にたまたま残っていた時に、患者様がお越しになることもあるかもしれない。あるいは自分自身の不手際のために、トラブルが生じて、その後始末で残っている場合もあるかもしれない。これらをすべて残業とすることはどうか、とも思うが、時間外に働いていることは事実である。

と、あれこれ書いても、基本はクリニックの診療を安全に続けることが何よりであり、そのために必要なことであれば仕方がないし、たぶん私自身は残業の対象からは離れるであろうか、と。思っている。自分で選んだことであるから、仕方のないことであり、いつかはそれが負担になるなら、離れて一休みすればいいだけのことであろう。

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写真は、裏の貯水池の菜の花畑。最近、菜の花見ないな、と思ってみ渡したら、ここにあった。