先日ビデオで、”シェフ 三ツ星フードレストラン始めました”をみた。面白く、意味深い映画であった。シェフとしての葛藤と息子との接し方とそして元妻との関係、2回も見てしまった。

この映画の冒頭で、主人公のシェフは、レストランのオーナーと対立してフードトラックを始めることになるわけである。オーナーはいつも同じものを同じように出す、という主張であり、シェフである彼はその独創性を生かした新たな創作料理をだしたいというので、対立してやめる形となるわけである。

されこれが、現実の世界ではどうなるか、と。

私自身の好みで考えれば、お客としてあれが食べたいと思ってどこそこに行くのであれば、それが当然食べたいわけで、それが手に入らなかったらがっかりである。その点、映画のオーナー(ダスティホフマン演じる)主張は正しいと思う。わざわざ遠いところを旅して、目的のお店に行って、それがてにはいらなかったら、がっかりである。チョコレンガや黒まんの味が変わったら、あるいはどこそこのスペイン料理や餃子が、同じ味でなかったら、と。

しかし、一方作る側で考えてみれば、毎日同じものを同じように作る、という行程は、如何に仕事とはいえ、同じことの繰り返しは単調で、飽きるし、苦痛かもしれない、とも思う。ユーザーからの期待に応えるには、いつも同じ味を提供しなくてはならない、けれどもそこには材料の変化、作り手側の体調の変化など様々な要因があることであろう。

私はそうした料理を提供する側に立ったことはないので、そこら辺の心境は正直言って予測しかできないけれど、でもやはり同じものばかり続けていれば、飽きるし、ワンパターン化することへの恐れもあるから、そこに何らかのバリエーションを用意することで、バランスを保っているのでは、と思う。一度機会があれば、そうした方に尋ねてみたいことではある。

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さて、それでは医療に関してはどうであろうか、と。

産婦人科にお越しになる方々は、妊娠、出産、子宮がん健診、生理痛の悩み、その他を抱えてお越しになるわけである。そして当院にお越しになる方々は、当院だからお越しになるという理由もあるかもしれない。

当院がきれいだから、住居から当院が近いから、家族連れで受診できるから、診療が早いから、家族のお供真里ができるから、無痛分娩があるから、云々・・と。中には院長の毒舌に触れたいという風変わりな人もいるかもしれない。

そしてそうしてお越しになる方にとって、やはりもっと大切な要因は、クリニックが以前同様きれいですっきりしていることであると、私は思っているので、今回補修工事を行ったわけである。と同時に、今後もこのクリニックを維持するためには、補修をすることによって、この建物の維持を図るという目的もある。(建物のひび割れであるクラックは、将来的な漏水のリスク因子である)

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しかし今回のクリニックの補修でも感じたように、いくつかの要因から全く同じ様に新築当時に戻すことはできなかった。

そして医療においても、同じ悩みを抱いている人に対して、結果は同じであったとしても、その表現方法は異なるのである。つまり医療的アプローチは異なることがあり、結果として同じであればいい、ということになる。なぜなら、お越しになる方々には、お越しになる方々の様々な事情があり、中にはそのすべてを最初から表現できない場合もある。あるいは時間的因子の問題で、時が経てば明らかになるけれども、その時点ではまだ判断できない、というような様々な多様性があり、それに対して同一のアプローチができるはずもない。

結果として求める値に行きつくまでには、いくつかのルートがある。そして中には、私の手に余る場合もあるかもしれない。私の中で判断できること、責任を持てることと、その判断をその時点で考慮しする。結果として当院では目的を果たせなければ、別なところで目的に到達できればいい、ということになる。

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さて、今回提示した写真は、一番上の写真が大本である。秘密の花壇の現況である。赤紫のペチュニアが茂り、その中にヒマワリが顔を出した。

でよくみるとヒマワリの左上の葉っぱはバジルである。(2枚目)

さらにヒマワリの葉っぱの影に隠れてみえるが、この細い葉っぱは人参である。(3枚目)

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そしてこのヒマワリ自体は、丈が低い。30cmくらいである。おまけに枝分かれをするので、この花にも二つほど分岐があり、その先端につぼみがついている。(左と右下)

秘密の花壇は、ペチュニアを植えたときに、冷蔵庫の中に眠っていた数年物の種もついでに全部撒いた。ヒマワリ、バジル、人参、イタリアンパセリ、ほうれん草、と。結局イタリアンパセリだけは発芽が確認できなかった。

先日の花壇のお手例時に、バジルと人参とほうれん草は移植した。雨がつづいたので、散水から解放され、一部は根付いたようである。

ヒマワリがきちんと大きくなって、種が取れることを願っている。ペチュニアは、もう少しおとなしくしてほしかったが、まそれはそれ、と。赤紫と黄色と緑のバランスは、目にも心地よいような気もする。