日本の年間出生数は100万人を下回ったというニュースを以前聞いたような気がする。そして熊本県の年間出生数は1万5千人くらいと聞いたような気もする。これらの数は、出生届から計算されているので、実際には熊本県外で生んでも、戸籍の届け出上熊本県の出生数となるらしい。しかし、ま話を簡単にするために、年間15000人熊本県で生まれているとする。

当院の年間出産数は、ちょっと前の当院の統計で示したように年間550前後である。帝王切開や吸引分娩も含めての数である。そして年間合計50名程度の母体搬送や新生児の搬送があるけれども、当院で出産された方は、大体赤ちゃんと一緒に退院である。550/15000=3.7%くらいであるから、単純に計算すれば、熊本県の通常の出産(帝王切開吸引分娩も含む)の約3%が当院で担当している、ということになる。

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当院は19床の有床診療所であり、熊本県内にも同様の施設がある。一方熊本には、当院をはるかに凌駕する有名な病院・診療所があり、これらの施設で生まれる新生児がおよそ年間7000-8000人程度いるといわれているので、仮に8000人とすると、15000-8000=7000人がそれ以外の施設で生まれているわけで、550/7000=7%が当院での担当分ということになる。

熊本地震後、熊本市民病院の産婦人科は休診状態であるので、現在熊本の産婦人科における高次医療は、熊大病院を含めた公立病院と福田病院で担当しているけれど、お産を取り扱う施設は限られている。当然病床数もか限られているので、これらの高次医療施設だけ手熊本県内のすべてのお産を取り扱うことは不可能であり、結果として、高次医療施設での出産と、当院のような通常の分娩施設での出産と二極化されることにある。この流れは、日本全国どこでも同様であるように思う。

こうした日本の出産の状況を、様々な理由から年間出産数1000以上の大規模病院に集約しよう、という話がある。でもたぶんそうしなくても、現在の少子化と、開業されている産婦人科開業医師の年齢を考えてみれば、20-30年後くらいにはそうならざるを得ないような気もする。とはいえ、そうなるのはまだ先の話であり、現実には今の状況がある。

グリーンヒルでの出産は、取り立てて何かがあるわけでも無くて、普通のお産であり、家族と一緒に退院できる普通のお産を目指しているし、そうであることが求められていると思う。異常な何らかの合併症がある、あるいは新生児のリスクがある、そうしたお産は高次医療施設にお願いする。で、大多数の有床診療所がそうであるように、当院も普通のお産に専念することによって、熊本県の産科事情に貢献していると思っている。

一人目を妊娠して、当院にお越しになり、出産。二人目を妊娠したら、また当院にお越しいただいて、と。3人目はあるかもしれない、ないかもしれない。一人目を他院で生んだけれども二人目は縁があって当院にお越しになったと。あるいは、妹や弟の出産で、またお越しになって、と。

妊娠したら、会笑顔で当院を受診いただければ、そしてそこにいつもの知った顔があると、安心である、と思っていただければ何よりである。当院でできることは限られているけれど、当院でできる範囲で、できる限りのことを、と思っている。信頼して受診いただける、そうしたクリニックであることが、当院に求められることかな、と思っている。

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写真は、当院の西側に新たに設けられつつある宅区域である。もう3軒の家が立ちつつある。

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19区画中、2区画が先行して建てられつつあるモデル住宅で、残り10区画がすでに契約済みである。セキスイハイムの家ができるのは早いから、あと半年もすれば、ここには人が集うようになるのであろう。