今手元に2万円あって、自由に使っていいとする。さて、どうするか、と。

これが30年前だったら、高額な教科書を買う、学会用のカバンや衣装代の一部とする、あるいは学会の旅費の一部とする、ということになっていたかもしれない。

これが15年くらい前で、福岡にいたころなら、ブルーノート福岡(当時ブルーノートが福岡に存在した)に行く、コンサートにいく、高級焼肉屋・寿司屋などで散財していたかもしれない。あのころと今の福岡は当然違うわけで、さらに今ならきっとお店がいっぱいあって、あちこち目移りして大変であろう。(福岡の話はまたどこかでしよう)

開業した当初なら、まだ時間に余裕もあったし、私もまだ50歳前であり、、何回に分けて、もつ鍋や餃子屋や炉端焼きに出ていたことと思う。

つまり、お金の使い道も、使い方もこの30年で変わってしまった。その理由は、私を取り蒔く環境も変わり、私自身もその中で変わった、ということであろう。

またお金を使うとしても、誰と使うか、ということもある。30年前であれば、友人や先輩と、15年くらい前であれば、家族と、そして開業してからであれば友人やスタッフとということになる。で、いまなら、どうするか、と。

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もともとの性格として、根がせこいので、2万円を一気に使い切ることには少し抵抗がある。1回で2万円の料理を食べるくらいなら、3000円で7回くらい気軽な店で、友人とわいわいやりながら、というほうが好きである。

しかし、最近私自身の体調の問題(膝が悪くなり、胡坐や正座ができなくなった)と、性格の問題(まてない、我慢できない、うるさいところが苦手)ということがあり、静かなテーブル席でないと耐えられない。でも、安くてうまくて、静かで、おまけに料理も含めたサービスが3000円ですむ、ところはないし、あるはずもない。

ということは・・・結論として、3000円相当の材料(酒料理混み)を自分で購入して、で、それで週末ゆっくり過ごす、というスタイルに落ち着いたわけである。たまに、招待を受ければ友人宅に行って、と。どこかのお店に行くとしても、近場のお店でそこそこのお値段で、ということになる。週末の3000円相当で、自分なりのゆっくりした時間を過ごす、これが今の私のリラックスタイムであり、楽しみな時間となった。

これはここ30年での大きな変化かもしれない。

さて、週末が近づきつつある。今週はどうしようか、とあれこれ考えることも楽しい。

写真は裏庭。ようやく念願の花が咲きつつある。

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大体、花が咲いて30日くらいで実がなる。で、採れたてを食べることが、目標である。1か月後の週末のお楽しみである。