当院で出産を希望される方には、当院での分娩予約の申し込みをお願いしています。これはあまり過度の特定の時期に集中すると、当院の能力をはるかに超える事態となることが予想され、その回避策として分娩制限を行う、というものです。

ただし、最近は、スタッフの習熟度が進み、当院の対応能力がやや向上し、分娩制限を実施することはあまりなくなりました。とはいえ、状況によってはあり得ることも事実です。

また予定の帝王切開においては、手術ための様々なやりくりが必要であり、そのため特定の時期に集中しないように、分散する必要があります。急手術であれば、その時点でということになりますが、予定帝王切開であれば、当院での手術予定日は水曜土曜でお願いしています。どうしてもやりくりが効かない場合、その他の曜日ということなりますが、当院のメインの医者が私一人という現況では、そのしわ寄せが外来と私に及ぶので、できればどうしても必要時に限るととしています。

また当院では対応できないような合併症や既往がある場合、当院(というか私の技量)で対応可能であれば対応させていただきますが、基本は高次医療施設を紹介しています。せかっくお越しいただいた方には申し訳ないのですが、それでも他院での出産が望ましい場合には、早めに紹介することとしています。

中には当院で、ぎりぎりまで妊婦健診をして、それから里帰りをされる、、という方もいらっしゃいます。これは皆様それなりに事情があることは理解できるので、それはそれなりに、と対応しています。しかし、当院の診療方針と、帰省先の診療方針が必ずしも一致するわけではないので、なんらかの合併症や異常がある場合には、早期に里帰り先に確認することをお勧めしています。

DSCN8201 (640x480)

当院のように一人医師であれば、現在土曜の午後以外は、私が診療しているわけですから、帰省後の診察回数が少なくても、どこかでお会いするでしょう。そして当院においては、基本的に出産には原則として私が立ちあうので、いきなり当直の医師がお産を担当することはありません。

しかし、複数の医師が存在する場合、少ない診療回数ですべての医師に会うことは不可能でしょうし、また、外来で、診てもらった医師が、かならずしもお産に対応するとは限らないことでしょう。里帰りの場合、受診回数が少ないので、お互いの接点が少ない場合、ちょっとそこが不安かなと、と思います。

私を含めた当院スタッフと、当院を受診される妊婦様とのあいだでの、お互いの信頼関係の構築は、診療の基本であり、そこがおろそかであると、お互いの意思疎通が大変であったり、不安が増したり、ということになりかねません。

なので、当院では、まず自分の目で当院を見て体験して、それから当院で出産をするという結論に至れば、空から申し込みをとお願いしています。信頼を寄せる方からの紹介であったとしても、あるいはネットでの評判が良かった(あるいは悪かった)としても、まずは自分の目で確かめて、と。

大切なことは、やはり自分で確認する、これは医療に限らず、すべての事態において、可能ならそうする、あるいはそうすることをお勧めしています。その眼鏡にかなわなければ、選択いただけないことも仕方がないし、当院の力不足であると思います。

なので、遠方の方で当院で2回目以降の出産であれば、電話で分娩予約でもOKですが、初産の方であれば、基本は一度受診していただいてから、と思っています。


DSCN8203 (640x480)

熊本のようやく梅雨入り。隣の田んぼでは、苗床が用意され、新芽が伸びてきています。1-2週間後には田植えかな、と思うのですが・・・。