開業当初、様々な思惑が交差して、出来上がったのが2007年4月のことである。当時、私の母より開業に向けてと刺繍の作品を数十点ほどいただいた。開業当初、資金の節約ということもあり、遠慮なく活用させていただいた。そして、どうせなら、きれいに飾ろうと、壁にピクチャーレールなるものを設置した。

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院内各地に設置したので、このピクチャレールの設置費用は総額で結構な金額になった。上の写真でいえば、額縁の外側で、額縁をつりさげている2本の針金ということになる。これが、天井のところからレール―状の枠からつりさげられている。

これらの刺繍は、そのままガラスがなくても掲示可能であるが、埃や経年変化を考えれば、表面にガラスがあるほうが望ましい。しかし、ガラスがあるので、写真撮影の際には、私の姿や室内灯が微妙に反映されえている。そのため一部の写真が少し見苦しいのであるが、素人撮影なので勘弁ください。

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1階から3階まで、各地に掲示した。2か所だけ、友人からもらった絵画とリソグラフを掲示している。

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これはそのうちの1枚。

長く掲示しているせいか、私自身は、どの作品ももうクリニックの一部であるような気がしている。

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さて、クリニックのHP再作成にあたり、いろいろと考えて、現在文章や写真も一新することにした。クリニックのHPは、開業までと開業直後のさまざまな思いの詰まったものであるけれど、10年もたつと、その内容と、現京都の間に、少し解離が生じてきたような気がした。

そのままの文章と写真を使うことも考えたが、それでは実情にそぐわないし、10年以上前の写真をつかって、これが今もそうですよとすることは詐欺のような気もするし、それならいっそと、いうわけである。

10年前の思いはそれはそれで大切な思いであるけれど、開業して10年の重みもあり、それを加味して、HPを改定する予定で、現在作業をすすめている。ただ、そろそろ期限も近づきつつある。

またこの秋には、新たに写真撮影も計画中である。

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でも、なんでもそうであるが、出来上がった時から、その出来上がったものは古くなる。ただ、建物と違って、HP自体は色あせることはないし、メンテナンスも可能である。

一方、建物やさまざまな診療機械は、時の経過ともに、変化し、メンテナンスを怠ると使用不能となる。ということで、この秋には渋々ながら、空調機器の大幅更新をおこなわなくてはならない。とんでもない費用になりそうでああるが、空調が使えなくて、どこかの施設のようなことを引き起こすわけにはいかない。余力のあるうちに、と。