確か2017年の12月ごろに国税局の方が当院を尋ねてこられた。なかなか国税局の方との接点はないので、私としてはなんだろう、と極めて不安に思って、当日を迎えた。ちなみに、当院ではきちんと税金は納めているし、時にe-Taxの操作不良で、相談することがあっても、それは熊本東税務署である。税務調査も過去に数回あったけれど、これも税務署であり、国税局ではない。

そうした不安の中でお迎えした、国税局の方である。極めて腰の低い方で、私の中でのイメージ(居丈高で恐ろしいという想像)とは大きく異なった。で、肝心の要件はというと、当院のお付き合いのある業者の方で、消費税の滞納があり、その額も大きく、債権の差し押さえに伺いました、という物であった。内容は理解したし、その業者からの請求書の分は、国税局に納付する、ということで同意した。

で、あとはその業者からの請求書の届くのを待って、その額を国税局に納めれば終了であった。要は、業者に支払う分が、国税局に収めるだけのことであるから、と簡単に思っていた。しかし、事態はそう簡単ではなかった。

当時、会計士の方にお訊ねしたのであるが、債権がある場合、優先されるのは、国税であり、民間の再検は後回しにされるということであった。つまり、国税局が動いたということは、少なくともその業者の方にとっては、それまで借金があるけれどうやむやであったことが、日の目を見てしまったわけで、国税局の動きから数日後にその会社の業務は停止してしまった。

日常の業務に加えて、請求書の計算、発行という業務と不可能となってしまった。なので、国税局にお支払いすることもできなくなってしまった。

私としては、この会社が倒産して、債権の引継ぎが済み、その管財人の様な方から請求書がとどくかな、と思い、待つこととした。2018年の春が来て、夏が来て、秋が来て、何もなかった。会社はどうなったのかなと、思っていたが、どうせ支払いの請求書だし、こなければいいな、と願っていた。

すると、今年の1月に国税局の方から再度連絡があった。請求書はまだでしょうか、と。届くはずもないのでまだです、とお応えしていたら、直接お越しになった。国税局経由で会社の状況を伺うと、会社は倒産することなく存続しているとのことであった。(倒産するのにも最低限のお金が必要で、そのお金がない、とのこと。でもその理由は国税局の差し押さえではないかと思うけれど)

私にとって心残りであるように、国税局にとっても心残りの案件で、年度末(3月末)までに片を付けたいということの様である。で、国営局の方が、その会社の社長ともとの会計担当の人を探し出して、ついに1年3か月遅れの請求書(その会社から当医療法人あての)が昨日届いた。と同時に、国税局からもその請求額を差押債権として納付してほしいと連絡も届いた。

振込先は、熊本国税局 歳入歳出外現金水筒官吏 財務事務官 ○○○○とある。

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確か、以前国税局の方に請求書が来たら、3月末までに納付できますよね、と念を押されたような気がする。彼らもきっとこうした案件は年度内に片を付けたいのであろう、と思うし、私もこの案件からはさっさと解放されたい。できれば、国税局の方とは今後も会わなくてすむことを願っている。やはり国税局からのお手紙とか、電話とか、をいただくと、不安な小心者である。

でも、こういうことでもなければ、国税局の方との接点はなかったかもしれない。貴重な経験をした、と思うことにする。二度と経験したくないことではあるけれど・・・。