先日熊本市市民病院の建物の引き渡しが済んだと、新聞で目にした。建物が引き渡されるまでは、当然ながら現場の工事担当者が責任者であるが、引き渡された後は、その建物の責任者が対応することとなる。それから様々な機器の搬入があり、動作の作動を確認し、10月1日の診療開始を目指すのであろう。診療もその前の準備期間も、建物の管理責任者の業務が始まる。

ウィメンズクリニック グリーンヒルの建物の管理責任者は、院長である私であるけれど、厳密にいえばクリニックの経営母体である医療法人グリーンヒルが、院長にその責務を一任した、という形であると思う。医療法人グリーンヒルの代表も私であるので、私が私に依頼した、というような図式である。

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当院の引き渡しは、2007年4月27日ごろであった。本来2007年4月1日の開院を目指していたが、クリニックの岩盤のくい打ち工事で予定以上に時間がかかり、そのあとの構造計算にさらに時間を要し、3か月程度の遅れが出た。その遅れを取り戻すべく、工事を急いだけれど、種々の理由で1か月位程度しか短縮できず、6月1日の正式開院となった。

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これらの写真は、2007年4月27日のものである。今と大きく異なる点が2か所ほどある。ヒントはこの下の写真である。

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開業当初は、現在の2/3の形でスタートした。3年後くらいに増築したので、この写真の当時は北側がこのような形であった。

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予算の都合で、南側の国体道路に面した部分に、まだ電動カーテンを付けていなかった。5月の日差しを受けて、やはりこれは必要とあとから電動カーテンを2-3階の吹き抜け部分につけた。

さて、こうした建物を4月27日に引き渡されたのであるが、当時の職員は私だけなので、私が管理しなければならない。火事・盗難などに注意しなければならないが、実は、建物が引き渡されたのがGW前なので、医療機器やその他の機器の搬入はない。ということは、内部は広い空間だけがあって、人は誰もいない。一部の家具はあるけれど、ベッドも何もない。そういう状態で、私は4月27日ごろからクリニックに在中することとなった。

GW明けからさまざまな機械の搬入があり、5月28日ごろ内覧会をして、そして正式診療開始が6月1日となった。ここら辺の関係も実は微妙であった。なぜなら、建物ができ上がる前に診療所開設許可を熊本市の保健所に届け出て、許可証の発行が2月9日。次に診療所使用許可申請をして5月14日付けで許可証をもらい、それから診療所開設届を出して、その受理が5月21日。それから保険診療の手続きをして、5月28日付けで保険医療機関指定通知書をもらう。これでようやく保険診療ができるので、正式診療日を6月1日とした。

診療を開始した、といっても、すぐに患者さんがいっぱい来るなんてありえないので、しばらくは職員の研修と院内のシステムの構築に励んだ。7月に里帰りの方の出産が1例あり、その後次第にお産の数も増え、外来の数も増えていった。

開院前のがらんとした状態が、いつのまにやら物も増えて、所狭しとなった。できるだけ置くものは制限したつもりでも、やはり物が増えていく。取捨選択、いつになっても難しい。

写真は、すべて2007年4月27日のものである。ということはニコンD8で撮影したものかな、と。