建物に限らず、すべてのものは完成した時から、崩壊が始まる。永遠に完成した時のまま状態を保持できるはずはないし、永遠に同じ形であり続けることこそ、逆に不思議である。経年変化は当然であって、経年変化のないものの方が逆に不思議である。これは人でも、物でも、おなじことであると私は思っている。

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とはいえ、当院にとって、建物が最大の看板であるので、その看板たる建物の変化は、ご利用頂く皆様にとって、好ましい変化であると受け取ってもらえればいいけれど、ぼろくなった、あるいは安全性がかんじられなくなった、と受け取られたら困るな、と。

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建物が10年を経過したころには最初の補修が必要かな、と思っていた。そうした10年の前に熊本地震があって、まずそれで建物の外観の大掛かりな補修を行った。十分な補修を行った、これであと10年は大丈夫と思っていたら、不十分であった。建物はよくても、それに付属していた各施設・機械自体の長時間使用に伴う変化や劣化のために、交換補修が必要となり、ここ2年ほどそうした機器の更新・補修に追われている。これで終わりかな、と思っているが、でもまだ探せばいろいろとありそうである。

ある意味ではウィメンズクリニック グリーンヒルという施設も生き物であり、長く健康に生きていくためにはそれなりのメンテナンスが必要であり、それを怠れば、何かが起こる、と。人の体と同じことである。

と考えれば、やはり建物は出来上がったときが一番きれいである。その一番きれいな時を狙って、当院の完成写真が撮影された。スタジオブリッツの石井様に撮影頂いた(厳密に行けば、設計事務所からの依頼で撮影となった)。

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なぜきれいに仕上がったか、といえば、それはプロの人がきれいに撮ったというのが一番の理由であるが、じつは建物を利用する前に撮影したというのも大きな要因である。クリニックを利用を始めれば、少しづつものが増えていく。国や県や医師会から、掲示用のポスターが届いたり、患者様説明用の何かが必要となったり、と。そうなると所せましに物が増えていって、いつのまにやら物に囲まれると、最初のすっきりした姿からは程遠くなる。

クリニックにお越しになる方々の目の届く範囲は、できるだけすっきりさせることを心がけているけれど、やはり物が増えてしまう。そうなると、最初の出来上がったころのイメージには及ばない。

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今回の写真は、すべて石井様の作品である。開業後にいただいた。実はこの写真の撮影はたぶん5月になるとおもうけれど、この当時は南側の国体通りに面した吹き抜けの部分には、白いカーテンはなかった。本来は最初の設計ではカーテンを付ける構想であった。しかし、開業当初の予算削減で点が削られた。でも、出来上がったら、このGW期間中の好天で、子の吹き抜け部分の温度管理が難しく、やはりカーテン設置をお願いして、後付けで作った。

なので、撮影当時はカーテンはなかった。なので、写真撮影の時点では、中身丸見えの状態となった。

これらの写真ができたときからいろいろなことがあったので(LED電球変更、熊本地震の補修、植栽の変化、カーテンの交換、家具の補修あるいは交換)、これと同じ姿を現況ではお見せすることはもうできない。

補足
クリニック西側の白壁の上にある、women's clinic GREENHILL の文字は、開業当初はそのバックに蛍光?を配置していた。熊本地震後の補修の際に、そのバックのライトをすべてLEDに置き換えた。なので、この文字の夜間の光り方が以前に比べれば、あきらかに明るくなったはずである。