当院での体重測定は、外来の片隅にある体重計に乗っていただいて、それでの自己申告である。着衣のままの体重であるから、冬場は重たい衣類があれば、その影響は出るかもしれない。しかし中にはその重さを減らして、自己申告されている方もいらっしゃるかもしれない。

ちなみに、当院の体重計は、数年に1回、計量器の精度を確認していもらっている。ので、体重計の精度はそこそこに保たれいると想定する。

妊婦健診の項目は、母子手帳では、日付、妊娠週数、腹囲、子宮底長、体重、血圧、尿糖、尿たんぱく、浮腫、その他の項目を記載する欄がある。母子手帳が考案された当時と、現在の状況からすれば、あまり意味のない項目もあるし、一部の医療機関では記載を行っていない項目もある。当院では、現状そのまま記載している。

これらの項目の中で、当院で重要視されるのが、日付、週数、体重、血圧、尿たんぱく、そして超音波検査と各種追加検査となる。これ以外の項目は参考値ということになる。血圧の場合は、基本は収縮期血圧を重視する。130㎜Hgを超える場合には、平常時の自宅での血圧の記載をお願いしている。尿たんぱく陽性の場合、真の蛋白尿陽性かどうかを追加検査する。そして体重である。

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妊娠中の適切な体重増加に関しては、母子手帳の後半に記載があるし、その界隈に妊娠中の食事の摂取についてのいくつかの注意事項がある。母子手帳に記載されている内容は種々雑多で以外と多くのことが記載され、それを隅から隅まで目を通すことは難しいかもしれない。しかし、妊婦様であれば、できれば、一度はお暇な時間(産休中、あるいはおそで入院した時、産後の入院期間で時間があるとき)に一度でも目を通していただければ、と願っているが・・・

さてその体重が、1か月に2kg以上の増加であれば私から注意を受けることになる。体重は大切な個人情報であるから、その体重のことであれこれ言われたくないであろう、というのは容易に想像できる。しかし、体重が増えて、みすみすお産を難産にして、あるいは帝王切開の頻度を上げる必要ないであろうし、回避できることは回避したい。

もっぱら体重増加の著しい場合には、このままの体重増加続けばとグラフを書いて予定日ころには非妊時よりこれだけ体重がふえますと説明もする。そしておもむろに食物調査のためのノートを渡す。この食物調査ノートで、食べなくてもいいものを食べていませんか、と確認してもらう。

体重を申告して、食物調査までされるなんて、個人情報の侵害と思われる方もいらっしゃるかもしれない。それに嫌気がさして他院に転院ということもあるかもしれない。

でも、体重コントロールが不良であれば、結果として苦しむのは、妊婦様と私である。妊婦様はお産で大変な思いをするかもしれないし、そして産後の体重減少が大変なこととなる。運よくあるいは不屈の意思で20kg近い体重を減らす方もいらっしゃれば、途中で挫折して、お残しになる方もいらっしゃるわけで・・・。

私としても、体重増加の著しい方から急遽無痛にしたいといわれると、正直言って困ったな、と。無痛希望といわれて、背中の部分を触って、背骨の隙間がわからないくらいにお肉がついていて、そのなかを一生懸命触って、何とかスペースを見つけ出して、その部分に硬膜外穿刺の針を進める。この硬膜外穿刺の針の外筒は8cmある。大体の人は3cmから5cm前後で到達するけれど、6cm7cmと針を進める場合も時にある。何とか1発ではいらないかな、と念じながら針を進めているわけで、入らないとまた穿刺を繰り返すことになる。

また帝王切開をする際にも、皮膚を切って、脂肪を切って、それから腹直筋の筋膜に到達するまでに分厚い脂肪層を切る場合にも、時にちょっと不安を感じる。あとに傷がきれいになおればいいな、と。子宮の周囲には脂肪は存在しないけれど、この腹壁の脂肪が赤ちゃんを取り出すときに邪魔にならないように、すこし傷はひろげなくてはならない。

等々の思いを抱きながら、対応に臨むわけである。なので、時たま体重増加の著しい方で、里帰りをするといわれるとホッとする反面、里帰り先で受け入れる先生には敬服する。できるだけそうしたことのないように指導をしたいと思っていても、なかなか体重コントロールは難しい。自分自身の体重さへコントロールできないのであるから・・・・。永遠の課題であろう。

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1月にバラの実を壊して種をまいた。一向に目が出ないな、仕方がない、そろそろ枝豆でも植えるかと思っていた。すると、なにか1本目が出てきた。果たしてこれが本当にバラの苗かどうか、それはまだわからない。枯れるかもしれないが・・・。