増やすのは簡単で、減らすのが大変なものは、もちろん、体重である。妊婦健診で外来を見ていると、大きく3つに分かれるような気がする。


1どんどん体重が増えていく人
体重増加を自覚している人もいれば、いっこうに自覚のない人もいる。他人事のように。そうしたときに、できれば適切な体重増加をお勧めするのであるが、やはりそうした人の体重コントロールは難しい。そして妊婦健診を指導する側としては、やはり適切な体重増加を指導する形にしておかないと指導にならない。あとはその指導に従うか、どうかであるが・・・。大多数の人はたぶん摂取するカロリーと運動による消費するカロリーの差であろうと思うけれど、時になんでこれくらいしか食べないのに、こんなに体重が増えるの?というミステリーじみた人も存在する。


2適切な体重増加の人
一般的に8-12kgが適切な体重増加である。本来なら、その人の体型、食習慣に応じて適切な体重増加が存在すると思うけれど、ま、一般的にはこれら区の体重増加なら適切と評価される。ただこうした人の中にも、妊娠糖尿病で厳密な食事のコントロールをしている人から、気ままに食事をしている人までさまざまであるが、でもま、この範囲内の体重増加なら、私がどうこう言う必要はない。

3どんなに食べても太らない人。
妊娠の初期から体重の増えない人が時に存在する。もともと、食事の量が少ないのかもしれない。そして妊娠したからといってもそう変わらないひとである。なので食べても数kgの体重増加に収まり、お産がすめばほぼ元通りの体重となる。ま、そう多くはないけれど、存在するのは事実である。こうした方々において、新生児の出生時の体重とその後の推移はちょっと気になるところである。妊娠中に女性が過度の体重コントロールを行い、軽度の飢餓状態の女性から生まれた児には、将来肥満その他の成人病のリスクが高い、という話を聞いたような気もする。でも、あまりダイエットをしたわけでもないし、普段通りという人であれば、不要な心配のような気もする。

付則として、妊娠初期につわりで著しく体重が減る方もいらっしゃる。これらの方もその後の推移はやはり人さまざまで、結果として出産時に妊娠前の体重と人もいれば、出産時には20kg近い体重増加という人もいるわけで・・・。ま、私としては、妊娠前の体重と、出産時の体重で分類しただけの話であるから、これらの人も最終的にはどれかに属することになる。

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あまり体重体重とは言いたくないし、本来体重は大切な個人情報でもある。でも、妊婦の体重コントロールが不良、ということはその妊婦様の妊婦健診を行っていた施設の指導不足であるとも思う。仮に体重増加のために難産になって、その原因は産科の指導不足といわれたら、困るよな、とも思う。

それではどこまで指導したら、OKかという想定もなかなか難しい。

ということはやはり、私としては増やすのは簡単、減らすのは大変と常に独り言をいって、皆様に理解してもらうしかないのかな、とも思う。

自分自身の体重さへコントロールできないのに、人様のコントロールなんて、と思わないでもない。でも、仕事だし・・・。それにやはり体重増加著しい妊婦様から無痛分娩をとか、帝王切開をといわれて、背中に針を刺すときに感じるあの感覚(どこまで針がずぶずぶと深く進む)はできればあまり遭遇したくないな、といつも思っている。

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先日農業公園のバラを見損ねたので(春の植木市で混雑)、帰りがけに運動公園のバラ園によってみた。冬場の剪定がされていたが、一部手の回っていない場所もあったような・・・。やはりどこでもバラのお手入れは大変である。

さて、今日はちょっとでもできるなら、しようかな、と。