不思議なことに、新生児の寝る姿勢はほぼ同じような形となる。上肢を万歳の姿勢で、少しひじをまげて、足はがに股で、やはり膝を曲げて、と。


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保育器の姿なので確認しずらいし、この子は今泣いているので覚醒中の姿勢であるが、大体手を曲げ
足を曲げてと。まだこの時期の新生児は寝返りは打てないので、仰向けである。生まれてすぐはほぼこの状態であるが、生まれて数日もすると、寝返りは打てなくても、この保育器中で背中と足をつかって、位置が動いている赤ちゃんはいるようである。

確か成熟児の評価のスコアとして、ドゥボビッツスコアというようなものがあったような気がして(日本語の表記はこれは正しくないかもしれない)、その際に新生児の姿勢の評価項目があり、この万歳でがに股姿勢で2点だったような・・・・。

新生児の表情として、4つがあると聞いた。泣く、笑う、ほか二つが何か忘れたけれど、気持ちよくしている、むずがっている、ということであったかもしれない。で、寝姿で見る限り、気持ちよく寝ているような気もするし、時に思い出し笑いのように笑っている新生児もいる。泣いている赤茶もいるわけで、さすがに起きているのではないかと思うが、泣き疲れてそのまま寝てしまう場合、眠りながら泣いているのかもしれない、とも思う。

新生児の泣き声は、不思議なもので、耳障りでうるさいのであるが、だからこそ人の注意を引き付ける。で、その泣き声を聞くと、うるさいこともあり早く静かにさせたい、という思いもあれば、思わず何かをせざるを得ないような気持にさせる効果もあるのかもしれない。

ただ、外来で新生児がなくと、ほかに患者様の迷惑かな、と外来では新生児の診療を優先させていただく。新生児の泣き声や、子供の遊ぶ声が聞こえる環境が、ある意味では望ましい、と実は思っている。動物泣き声、草木の奏でる音、そして子供たちの音、成人の生活に伴う音、こうした環境が自然であると思っているが、いまはすこし寂しい限りである。流行り病の速い収束を願うばかりである。