大体私の朝の診察の病棟のパターンは、7時過ぎにナースステーションにいって、状況を確認し、必要であれば診察をすることから始まる。ちなみに、私の部屋には電子カルテの端末があるので、それでおおよその病棟の状況や分娩の状況は把握できる。あとは実際にいってみて、ということで7時過ぎにNSステーションにいって、ということになる。

診察の一つに、4生日の新生児の診察がある。児の体重増加、黄疸の程度、体調などを診察する。で、新生児室に入って、4生日の赤ちゃんと向き合って、まずは外観をみて、それからおもむろに上着と産着を外して、聴診してという具合である。で、だいたい、このくらいになると、かすかに何かのにおいを感じる場合がある。

かぐわしいにおいとは言い難いが、少し甘酸っぱいような独特の香りである。で、おむつを開けてみてればやはり黄色いうんちがおむつの中に確認できる。においのもとはここである。不思議なことに、おむついっぱいウンチをしていて、あるいははみ出ていても、赤ちゃんはぐっすり寝ていることも多い。今どきのおむつが優れているからななのか、あるいはうんちによる不快感よりも睡眠欲の方が強いのか、と。

当然ウンチをしていれば、おむつを交換すべきであるが、診察の時点でおむつを私が交換すると、余計に時間がかかるので、ごめんとつぶやいて、診察をそのまま続行することにしている。(私がおむつを替えるのは、総替えしないと診察ができないくらい大量に漏れている場合のみである)

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さて、皆様がどうか知らないが、私自身の健康のため発酵食品はできるだけ食べるようにしている。しかし好き嫌いがあり、納豆とイカの塩辛は苦手なので、味噌と漬物とヨーグルトとチーズということになる。なかでもヨーグルトは発酵食品であることと、カルシウム摂取の観点から、60目前の私には必須の食材であると思っている。

このヨーグルトに含まれているのがビフィズス菌や乳酸菌である。つまりヨーグルトを食べるということは、このビフィズス菌を目的としているということでもある。市販の製品(確か森永)にはビフィズス菌を大きくつけていたものもあるような気がする。

新生児は母体の中で暮らし外に出てくる。母体の中では無菌であるから、新生児の胎便には腸内細菌は存在しない。で、うまれてきて、なんでももぐもぐして、そしておっぱいを飲んで、新生児独特の黄色の顆粒状の甘酸っぱいにおいのうんちが出てくるころ、このうんちの中には多数のビフィズス菌が生息していると聞き及ぶ。

いつのまに、どこからビフィズス菌がはいったのか、と思わないでもないが、とにかく健康な新生児の大多数はうんちのなかにビフィズス菌が含まれているらしい。ということは、あのそこはかとなく香る原因はヨーグルトと同じであり、当然菌は異なるけれど、同じビフィズス菌を好んで食べるとは、人間とはつくづく不思議な生き物である。
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写真は裏庭のこれからのお楽しみ。まだ花は咲かない。予定では梅雨前には収穫の予定であるが・・・。