ウィメンズクリニック グリーンヒルは、医療法人 グリーンヒルが開設した医療施設である。通常、開業時は個人で開業して、そのあとに医療法人に移行することが多いけれど、不思議なことに当施設は、医療法人の開設が2007年1月であり、その同年6月にウィメンズクリニック グリーンヒル開設となっている。

開設時に、医療法人緑が丘というのも考えたが、素直にグリーンヒルとした。なので、少しややこしいが、私は医療法人の理事長であり、施設の院長を兼ねている。ついでに言えば、庶務課長(各種雑務)も兼ねている。ま、小規模施設(職員30数名)であれば、そのようなことは十分にあり得る。

なので、経営母体は、法人であり、様々な権限は法人にあり、その責務も法人にあることなる。職員との雇用契約、各種支払いなどの業務も法人が行う。ウィメンズクリニック グリーンヒルと医療法人グリーンヒルと名前が似ているが、同義ではないので、時たま混同することもあるけれど、要は建物の名前はウィメンズクリニックであり、その所有者は医療法人グリーンヒルである、とご理解いただきたい。

当院の名称を決めるときに(そこら辺の経緯は開業時の経緯に記載したような気がする)、私なりの思いを込めて決めた。とはいえ、正直言って、言いやすい名前で、さわやかな印象の残る名称というのが根底にあったような気がする。で、最近になって気づいたことであるが、この名前にしてよかったと思うことがある。

クリニックの名称が片仮名なので、よく施設の名称を記載して、フリガナをと言われたときに、フリガナを打つ必要がない。また、あいうえお順の名簿の場合、ウから始まるので、名簿の上位にあることが多く、クリニックの名前を探しやすい。ただ、慣れていないと、ウィメンズクリニック グリーンヒルと長ったらしい名前を発音するので、ちょっとまだるっこい。

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また法人設立にあたっては、定款の作成が必要である。で、医療法人とは、法人である以上、個人の利益を中心とした施設とは相いれないものがあり、何らかの公的側面を持つ個人設立の団体ということにある。だからこそ、法人としての信用度があり、その責務を負い、個人開業に比べればいくつかの優位な点があるのであろう。

ただ、これまでの当院の歩みを考えれば、基本的にクリニックの設立と維持を中心であり、お産をする施設として、その医療安全と経営の安定化が主眼点であった。そのため公的業務(地域医療や行政の支援)からはすこし距離を置いていた。というか、そこまでの余裕がなかった、というのが正直なところでもある。

しかし法人設立の主眼からすれば、何らかの社会的貢献が必要であることも事実である。分娩をする安全な施設として維持することも十分な社会貢献ではあると思っているが、それ以上の何かもやはり必要であろうし、そうした点を少しづつ考えていきたいと思っている。


2020-11-04 06.42.27

11月4日、夜明け前のひと時。東の空の、日が昇る前にかかる雲が、光り輝く。

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早起きした人にしか目にすることができない特権であるが・・・

そういえばこの時間に外に出ると、寒くなってきた。そろそろ暖房が必要である。