名称、ロゴマークとふと思うことを書いていた。で、そういえば開業時の思いとしてほかにもあったことを思い出した。クリニック自体は、コンクリート作られ、その内部が木目、石、布地で覆われ、これらが四季に応じて変わるはずはない。なので、四季が感じられるように、植栽でと設計の先生にお願いした。

その思惑で、四季が感じられるように2007年当時に植栽が配置された。しかし、実際に配置されたものの、散水・気候・虫害などにより、一部は予想以上にうまくいったけれど、一部はうまくいかなかった。姫クチナシとサツキは除去され、芝生となった。樹木の一部は枯れた。その結果、新しい樹木を入れたり、地元の園芸家の方と相談して中庭を変え、そして今年玄関脇も変えた。

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たぶん設計の時点での思惑を、十分に管理する費用があって配慮していれば、そのまま維持できたかもしれない。しかし、そのためにはその専属の人と機械が必要であったろうし、クリニック開設以来そうした専従の人を配置する余裕はなかった。結果として私の趣味で維持したようなもので、その結果が今の状態でもある。

確かに忙しいとき、天候不順が続くときに、そうしたメンテナンスは不可能である。しかし、逃げることもなく、ただそこにあるものなので、落ち着いた時にすればいいし、今年がダメなら、来年があるさ、と思えばいいわけで、その結果として、園芸が半分私の趣味あるいは余暇の一部となった。不思議なものである。まさか、こんなことに手を染めようとは・・・。

クリニックの内部、なかでも分娩室と新生児室は、基本的に温度を一定に保つ必要がある。新生児と妊婦様の安全と快適性のために。そのため大体このエリアは温度24度から26度が年中保たれいる。なので、ここには鉢を置くと、年中安定しているわけで、その結果日日草は毎年越年している。

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この調子でいけば、ハイビスカスも通年で咲くかもしれない。


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院内の鉢物は、開業以来のものもあれば、いったん枯れてしまったものが復活したものもあるし、そして日日草やハイビスカスのようにあとで購入されたものある。そういえば、レモンは枯れてしまった。

院内にある各地のバラは私が植えたものであるけれど、ヤマボウシ、金木犀などの樹木は開業以来のものでもある。中庭の樹木は地元の園芸家さんにお願いしたけれど。植栽の種類が増えたことで、院内のどこかでいつも花が咲くようになった。


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ちなみに、路側帯は当院の敷地ではないのですが、ここに個人的な趣味で植えたものもあり、ここも含めて通年で花が咲くかな、と。


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花が咲くことで、変わらない風景に色を添え、そして私にその植栽を維持する楽しみを与えてくれる(ちなみに、植栽の管理は最近はスタッフにも少しお手伝いをしてもらっている)。こうした人生もわるくない。