私のAIに対する認識が誤っているかもしれないが・・。確かAIには最初に過去の大量の経験を覚えさせて(ディープランニング)、その結果として、現況に対して最善手を最短の時間で見つけ、その行動を行うと聞いたような気がする。で、そのCPUが高速になればなるほど、より多くの対応を学習し、さらにより高速で正確な判断に達すると。なので、量子コンピューターができれば、本当にいつの日か、マトリックスやターミネーターで想定されているような社会が到達しても不思議はないかもしれない。

どちらかというとブレードランナーのような世界であってほしいけれどそれはわからない。ブレードランナーの設定された時代は2019年であるから、それはすでに過ぎている。でブレードランナー2049がその30年後であるから、私はそのころボケてなければ、映画と現実の比較をすることは可能かもしれないが・・・。


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人間はそうしたAIほど早く学習し、経験することはできない。もともとその人の持った感性があり、それをもとに人生での様々な経験を経て、国家試験を受けて、合格後晴れて医師となる。しかし、試験に合格しても、そのあとのトレーニングを十分に行わないと、医師としてはたぶん成長できない。

こうしたことはすべての職種に当てはまることで、別に国家試験がなくても、何らかの資格を得てそれを生かそうと思うのであれば、その資格を十分に生かせるためには、そのための十分な経験と学習が必要である。そして資格がない職種であったとしても、やはりその職種で成長しようと思うのであれば、十分な経験と学習が必要であろう、と思う。

その過程で、当然失敗もあるわけで、失敗のない人生はない。なぜなら人だから時に間違える。それは間違えなければそれに越したことはないかもしれない。でも、間違えたことから学ぶことも多いわけで、間違えたことをきちんと認識できれば、それは立派な経験となる。間違えることが怖くて何もしなければ、永遠に学ぶことはできない。ということは一歩を踏み出さなければ、何も前に進めない、ということでもある。

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残念ながら、人の一生には限りがあり、そしてAIのようにディープランニングを短時間でこなすことはできない。つまり近道はなくて、山あり谷ありであっても、前に進むならその道しかない。いつまでも怖くて前に進まなければ、いつまでも同じ世界・風景である。変化を求めるなら、前に進むしかないわけで、そうして前に進むことで新たな経験を積んで、そうした生活や変化を求めるし、楽しめれば、と思う。

人間であるから、年を取り、体の不調も生じるかもしれない。実際、もう以前と同じ様には走れない。夜もあまり長く起きているときつい。でも、出来る限りであれこれ工夫しながら、とそれもまた人の一生であろうと思う。

せっかく授かった命であるから、出来るなら死ぬまでに様々な経験を積んで、学習して、と思っているが、果たして死ぬときに面白かった、楽しかったと思えるかどうか、これはまだわからない。結果はまだ先の話である。

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クリニックの周囲を流れる川は、確か健軍川であったと思う。小山の運動公園あたりから、クリニックの周辺を流れ、長嶺を下り、江津湖にそそぐと思う。川沿いには、あちこちが整備され、花壇もある。時に自転車で散策する。