2015年09月

諸行無常の鐘の音であったかどうか・・・。朝に・・・夕べに…というようなものもあった。昔の高校のころの授業である。要は、浮世は常に変転し、定常的なものはない、というようなことであったと記憶している。

クリニックは市街化調整区域に立地している。大きな道路沿いは第三者でも開発が許されるということで、農業委員会に許可をもらって開院した。駐車場を広げるにあたっても、再度委員会にお伺いを立てた。この市街化調整区域は、農業を都市近郊で持続させるために制度であり、そのため農業への配慮であり、開発は制限されている。

クリニックをこの地に建てた私の思惑には、背景の農地をクリニックの借景にという思いがなかったわけでもない。周辺の宅地化が進んで、クリニックが目立たなくなるのもあ嫌だし、このままのほうがいいと思っていたし、ずっとそれが続くと信じ込んでいた。

ここにきて少し風向きが変わった。市街化調整区域の見直しは5年ごとで、まだ見直しはないといわれている。大規模な開発は不可能であるが、小規模な開発は可能であり、最近ここら辺の農地がすこしずつ宅地化していることは気づいていた。

そしてついにクリニックの裏の畑が宅地化されるという話が耳に入ってきた。うーん困った。

全く私個人的な思いであるが、この環境は壊れてほしくないのであるが・・。それに裏の農地の宅地化となると、裏の道路の通行料が増える。これもまた困った話である。交通量が多くなるとトラブルも多くなるであろうし、と。

時は流れる。様々な流れがあって、それはそれで仕方のないことであるから、あとはその流れに応じた対応を考慮すべきかもしれない。

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中庭のポーチュラカ。涼しくなり、元気になった。あとしばらくの命ではあろうけれども・・・・

当院が開院以来、私がしている仕事がある。必要に駆られて、そしてほかにする人もいなかったし、私がしていた。両替の用意である。

レジスターは開院時に用意されていた。しかし、その中にいれる釣銭をどう用意するか、これは誰も教えてくれなった。慌てて、開院時に用意した。そしてその中にどよのようにお金を用意するのか、これもよくわからなかった。しかし結果としてその積み重ねで、レジスターの中ののつり銭が用意されている。

当然1000円札がたくさんはいるときもあれば、10円玉があふれるときもある。その逆もあるわけであるが、不思議なことに何か一連の流れがあるようで、ある時期はすぐこの金種がなくなり、逆にこちらの金種があふれるということがある。これはやってみないとわからない。

そして私はそうしたことを前提に、釣銭の基となるお金を用意するわけである。しかしたまにその読みが外れてしまうこともあるわけで・・・。

さて、そういういことで現在1000円札の枚数が不足している。近日中に用意できるようになるはずであるが、今しばらくは、不自由をご勘弁いただきたい。

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これは何という種類かわすれたが、半日蔭でよく繁殖する。たしか、以前とあるの病院をやめるときに、そのスタッフがからいただいた。からしてはいけないと、半日蔭の何か所に植えた。一部はかれ、一部は雑草として引き抜かれ、ここだけに残った。

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せっかく残ったのだから、どこかで繁殖させてあげようかなと思わないでもない。

クリニックは平成19年5月開院である。保険診療開始が6月1日なので、実質6月1日を開院日としている。少しずつお産の予約が入り、8月くらいから出産が始まった。最初の1例目の出産は緊張したし、万全の用意をしたつもりでも不安であった。月数例で、10例を超え、20例を超えたころ、くらいに帝王切開の症例があった。これもまた緊張のひと時であった。麻酔科に連絡して、職員総出で帝王切開となった。

それから月日が流れ、平成27年9月となった。9月はもともと予定帝王切開が多かった。前回のお産が帝王切開の場合、当院では原則として帝王切開なので、それで8月までにすでに9例。それから骨盤位があったり、緊急帝王切開があったりと、と数が増えた。

帝王切開も、時にダブルヘッダーとなることもある。2例続けてとんでもない、と思っていたが、やらざるを得ない状況が続けば、あとは私と職員の意気ごみの問題である。スタッフを確保し、麻酔科医を確保し、応援の先生を確保して、と。

ダブルヘッダーも最初はとんでもないと思っていたが、やろうと思えばができるし、やらねばならないときはやらねばならない。ということで、9月は5回もやってしまった。

帝王切開は手術であるから、基本的には医学的適応がある。その医学的適応を曲げて帝王切開をしたわけでも、クリニックの都合という問題でもない。適応があるから施行した。それが積み重なった結果、こうなったというものである。

たぶん、あと2例ほどあって、9月の帝王切開数は、過去最高。当面この記録が当院で更新することはないであろう。

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朝起きたら満月が見えた、(ちなみに起きたのは5時である)。

帝王切開の最近の問題点として、私の体調管理の難しさがある。当然私は術者で、術衣を着て手術に臨む。仮に涼しい顔で手術をしていたとしても、術衣の中は汗だらけ。術衣を脱いで、汗を拭いて、下着から総替えである。しかし、余裕のないときにはそのまま外来をしたり、次の帝王切開やお産に臨んだり、と。

そうなると、濡れた下着で作業をすると、風邪をひくのである。できるだけ、着替えて、それも可能ならシャワーを浴びて、ということにはしているが、目の前に何かがあればそうせざるを得ない。

ということで、また風邪がぶり返してしまった。

このブログの本題は、いつの日か南の島に、というものである。また投稿者は、夢野を駆け巡る、としている。私にとってはそれなりの意味のあるところである。で、ここ数日の状態から、そうした妄想が膨らんできた。つまり現実逃避である。現実に目を向ければ、到底不可能な状態であるが、でもだからこそ、と。

日本海側のほうが魚はうまそうであるが、イメージとしてくらい日本海を思い浮かべてしまうので、明るい太平洋側がいい。海沿いの家で、日がな一日海風を感じつつ、日陰で何もすることもなく、昼寝をして、と。気が向いたら、海沿いを歩いて、と。

ただ、人間は仕事をしないとぼける、というのが私の持論であるので、ぼけずにかつある程度生活費が稼げる程度の仕事がないと困る。今更ほかの仕事を探すのは、面倒なので、産婦人科の需要がないと行き場がないのである。ただ、60を超えた老産婦人科医を雇ってくれるところなんてあるかな、とも。

そうなると、ある程度人が多くて、よほど産婦人科医が不足しているという立地条件でなければ職はない。そこでこの条件で探してみると、ここならと思う場所がないでもない。

本音は小笠原諸島である。が、ここに産婦人科医の需要は?である。島の人口が少ないので、どうかな。調べてみたら、助産師は募集していた。しかし産婦人科医と助産師では職種は違うしな・・・。

となると、やはり沖縄か鹿児島。そこで浮かぶのは、奄美大島か、石垣島である。こちらは人口も多い。個人的には石垣島には数回足を運んだ。奄美大島は、その横を通り過ぎたことはある(以前、鹿児島の十島村(トカラ列島)を巡る旅をしたことがある)。

それではネットで情報を調べて、と。ここに応募すればいいのか、とそこまではわかった。しかし、現実にいつの日かそこに応募する日が来るであろうか。現実に戻れば、病棟にはお産待ちの方が数名いる。ここ数日の多忙で、仕事も溜まってしまった。たまってしまった仕事は、吹き飛ぶはずおなく、順次こなすしかない、これが現実である。

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季節外れの新緑である。木々の冬場前の用意ということであろうか。

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水曜日は帝王切開も含めて、6人生まれた。もう十分に満喫したとおもっていたら、木曜日に3名、そして金曜になってから今までに2名生まれた。そして今からもう一人陣発でお見えになる。明日は帝王切開もある。開業医の醍醐味を十分に味わっているここ数日である。

ただ、そのおかげで様々なことが滞ってしまった。あれもしたい、これもしたいは、所詮かなわぬ夢であきらめているが、これくらいはということができないと・・・。ちょっと困った。

またそうしたときに何かが重なることも良くある話で、積もり積もると大変なことになるので、できるだけためないようにしているが、やはりたまってしまった。精神的なストレスと、実際の物理的な仕事の両方である。

ということで、そうなるとどうするか。適当な本があればいいのであるが、最近本屋さんにもいっていない。DVDは最近ビデオ屋さんにご無沙汰である。幸いアマゾンの配達で時折・・・。でもブライアンウィルソンも見てしまった。となるとゲームかなとも思っているが、ソフトがいっぱいあって、それを見ただけでふーっとおもってしまう。

となると心機一転体を動かすことであろうか。しかし、今のような状況であれば、外出はできないので院内でということになる。これは現在対策を検討中である。

そこでネットをあれこれ流しながら、妄想の旅に出る。あれがあればいいな、とか、ここに行ってみたい、とか。その妄想から、いくつかの現実に対応したものもあるが・・・。

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構想では、これがある程度大きくなるころに、豚肉で鍋をとおもっている。しかし屋上は冷え込みが厳しいから冬場は?である。ということで冬場対策も考えなくては。

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こちらは二十日大根。というとはあと2週間くらいで収穫?


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