2016年12月

もう年末で、何もないと思って29日の診療が終わった。ぎりぎりで気がかりな妊婦様がいらっしゃったので、30日午後に帝王切開をして、これで今年はおしまいと。実は、開業以来年間の出産数が最高となった年でもあった。熊本地震がなかったら、もっと多かったかもしれないが、逆に少なかったかもしれない。微妙なところである。

さて、帝王切開も済んだし、夜はちょっと早いけどリラックスタイムと。トムクルーズのちょっと古い映画を見て、そして先日のBSNHKの”あてなよる、夏目そうすけの漬物編”をみる。実はこの番組の中にある、漬物鍋とそれに合わせる泡ものに興味があって・・・・。

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用意しました。魚の出汁に、白菜と、白菜漬、トマト、鯛の切り身をいれて、ぐつぐつと。ついでに胡瓜の糠漬けも用意して、と。

問題の泡ものであるが、番組のホームページを見ても、人気のオレンジラベルのシャンパンで、黒葡萄の比率が高い、とある。

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見つけたのは、これである。オレンジラベルではなくて、イエローラベルで有名なシャンパンであるらしい。のんでみる、確かに辛口の風味のあるシャンパンである。

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鍋もご覧の通り。

で、感想であるが、鍋はもう少し工夫が必要であるが、十分においしかった。でも、一人で食べるには多すぎた。シャンパンも1杯目はフムフムと思うけれど、だんだん食べているうちに、普段の辛口のスパークリングワインと変わらないような気がしてきた。ということで、次回からはもう少し量を減らして、と。シャンパンは、辛口のスパークリングワインで十分である。別スパークリングワインでなくても日本酒でもいいかもしれない、と。所詮私の味覚なので、程よくおいしくて、程よくのめれば十分かな、と。

熊本地震による補修として、臨時の補修(待合室他)を5月に行い、10月から年末まで外壁の補修を行った。この補修に対して、補修費用の一部に補助金がいただけるということで、現在熊本県と交渉中である。

様々な書類を用意して、ようやく提出した、と思ったら、あれやこれやの不備を指摘され、おまけに補修か所の一覧と図と写真が必要である、と年末に要請された。傷だらけなので、架設を作って、打骨検査を行い、その上での補修であるから、建物全体に傷があるのであるが、どうも理解いただけないようで、困った。

そう思っていたら、工事を担当している小竹組から補修個所一覧を年末にいただいた。

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これは北側の壁である。補修の程度により色分けされている。

で、これが昨日も掲載したが、その壁の部分である。

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この部分が補修の個所がわかりやすい。白の塗装の部分は、よく見らないとわからない。が、白の部分や煉瓦の部分も大なり小なり同じようなものである。煉瓦の部分も。ただ、全体として見た場合、やはり補修の必要な個所は、やはり構造上いくつかの個所に多いこともよくわかる。

で、この補修個所一覧を熊本県に提出した。これで補修の程度を理解いただけるといいのであるが・・・。実際には、まだこれから内壁の補修と、病室の雨漏り対策ほかを行うので、またその内容も提出しないといけないのであろうけれども・・・。

個人的な推察であるが、仮にグループ補助金がいただけると、たぶん今季の当院の収支は何とか黒字を維持できるような気がする。すると、当然法人税の支払いが生じる。しかし、仮に補助金がなければ、この膨大な補修の費用と、震災に伴う様々な費用のため当院の会計は赤字となる。すると、赤字なので法人税は払わずに済む。おまけに赤字となれば、やはり士気は低下することであろう。

お上(この場合国にしても、県にしてもということであるが)とすれば、補助金を出して税金をもらうか、補助金を出さずに税金ももらわない、ということなら、将来への展望を兼ねれば補助金を支払ったほうがいい、とどこかの誰かが考えたのかな、と思わないでもない。また、そうすることで、復旧工事が各地で進み、結果として地域のお金が回る形となる、と。

ただ、その結果工事が集中して、資材や人件費が高騰し、入札も成立しにくくなっているとも聞いている。

なにはともあれ、さしあたりきれいな形に戻ったことはありがたい。これで当面の雨漏りを心配しなくていいことを切に願おう。




当院は、クリニック開設以来、開設時に厚生局に届け出た年末年始の休みの通りに診療している。数回その期間中に診療をしたこともあるが、今回はそれもなし。おまけに来年は1月4日が水曜なので、12月30日から1月4日まで外来診療はお休みとなる。

とはいえ、お産を取り扱う施設であるから、年末年始にお産を取りやめるわけにもいかないので、その期間中は、お産もあるであろうし、腹痛や出血の妊婦様も受診されることであろう。だから、仕事納め、といってもあまりピンとこないのである。

これが外来だけのクリニックや、大きな公的病院であれば、仕事納めの28日であとはお休みであろう、と。ま、大きな病院であれば、当直や当番はあるであろうけれども・・・。

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さて、昨日は水曜日。予定では何もなかったはずで、おとなしくたまった事務仕事をこなすはずであったが、朝までに2名生まれ、さらに午後には帝王切開もあり、結局いつもの水曜日と終わった。予定変更はいつものことだし、それはそれで気持ちを切り替えればいいことで・・・。

ただ、できれば個人的には、ちょっと買い物に行きたかったな、と。ネットや通販全盛の時代であり、ネットで注文することは十分に可能であるが、私自身の気分転換もかねてちょっと外出したかった。好天に恵まれたので、洗濯して、布団を干して、写真を撮って、そして帝王切開の用意をした。

帝王切開も済むと、ちょっと息切れ状態であったので、飯食って、ビデオをちょっと見て、お酒をちょっとだけ。で一日が終わる。何かやり忘れたような・・・・。あ、大掃除を忘れた。買い物にも行けなかった。

写真は昨日の午後。北西の方角からクリニックを望む。今回の補修で、白の部分は光触媒を使った。茶色の部分も光触媒と思っていたが、残念ながら廃版となっていた。そこでフッ素系の塗料を使った。

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仕上がりがこうである。よくみると、横や斜めにラインが走っている。これが補修の跡である。一定以上のクラックには、その隙間に樹脂を注入し、その表面に塗装をして、最後に下地塗り、フッ素系塗料をという行程であったが、どうも補修の跡がよくわかる。

補修を熱心にやったからこうなったわけであるので、まそれはそれで仕方がない。後はこの補修の効果で、雨漏りの発生しないことを願おう。

私自身もそうであるが、感謝の気持ちとして相手の方に何らかのものを差し上げることも多い。また私自身もそうやっていただくことも多い。しかし、そうしているといつのまにやら物持ちになってしまう。中には、賞味期限があるものもある。せっかくいただいたものの、食べきれずに賞味期限が過ぎてしまうことはもったいないの極みであるし、相手の好意を結果として無にしていることになる。

また自分で、あれこれしようと思っていると、ついつい気がゆるんで袋一杯のものが手元に残ることも多い。そうなると冷蔵庫のお世話になることも多い。そしていつのまにやら、冷蔵庫の奥に次第に押し込められ、いつのまにやらカビも生え、ということもある。

最近は、外食する機会も減り、もっぱら卓上IHで出来たてを食べるようにしている。焼きすぎず、ゆですぎず、頃合いを見計らってさっと食べる。普通の食材を、いい具合に食べる、これが一番である、と今更のように思う。給仕はいないけれども、必要なときに自分で動いて用意をする、これで十分であろうと。

寝て一畳、起きて半畳であったか、自分に必要なものを必要なだけ、それも分相応のもので十分である。過大なものは、結果として使いきれない。過剰な演出も不要であるし、見せかけにこだわる必要はない。こうした流れに私自身が進みつつあるな、と改めて思うばかりである。

そうなると、いただいたものはどうなるか、ということになる。で、結局いただいたもので、自分で消費できないもの(これは好き嫌いではなくても、単に物理的にこれ以上食べられない、あるいはストックできないということであるが)は、そのいただいた気持ちに感謝しつつ、希望者に分配する、ということになる。

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これは数日前の、朝焼けの日の屋上。屋上も、今回の補修に伴って、まず高圧洗浄され、そして一部補修された。そのために、不必要なものが一部にまとめられ、すっきりした。本当に必要なものは何か、と。考える機会でもあった。

さて、今年も残すところあとわずか。診療も日数的には限られている。そして診療の後には大掃除と。そういえば、このパソコン(現在使用している)も体調不良が判明した。修理に持っていきたいが、年末では不可。年明けで、レセプト業務が済んだら、もっていこうかな、と。



ようやく外壁工事が終了した。クリニックを囲むすべての足場が取り外され、最後の仕上げとして玄関周りの補修が行われた。ようやくこれで、すっきりとして新年が迎えられる。

足場がある間は、日当たりも悪いし、のぞき込まれるようでもあり、すっきりしなかった。そうした悩みから解放され、屋上も好きなように使える。布団干しも、洗濯物干しも、そして趣味の温室も・・・。

10月末から始まった工事は、まず外壁を中心に行われ、そして接合部が行われた。これは震災直後の4階の接合部であるが・・・。

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内部はこの様に接合部をおおっていたアルミ樹脂の部分が脱落・変形した。

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その接合部分を下から見るとこうなる。拡大するとこうである。

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接合部分の枠が外れている。下だけなく、横も外れている。

こうした接合部分の補修も、足場を組んだことで、無事終了した。そして内部の外れた樹脂も補修された。しかしこの接合部分で一つだけ補修されていない部分がある。それは微妙な床の盛り上がり。ちょうどそこに段差ができるというより、柔らかな隆起ができているという感じである。これを補修するためには、その周囲の床をすべてはがさねばならないので・・・・。

さてこれで、ようやく外壁と接合部はひと段落である。あとは、内壁のクラックの補修、そして漏水した部屋の補修、となる。1月中旬から工事再開である。

予想以上にきれいに仕上がってしまったので、逆に困った問題も生じた。つまり、きれいに仕上がってしまった分、きれいでない部分(補修していない部分)が逆に目立つ結果となってしまった。今回の工事は基本的に補修であるので、大きな被害がなければ手を出すつもりはない。経済的な問題と、実際の人と資源の問題がある(あまり小竹組を独占するわけにはいかない、次の工事もある)。

ということで、対比してあまりに目立つ部分だけ対応することとした。こうした工事が1月から始まり、2月末まで続く。

最後の問題はその費用の捻出である。補助金がいただけるのであればありがたい限りであるが、これは確約のあることではないし、仮に出るとしても全額が出るはずもない。残念な場合には、そのすべての費用をクリニックで負担することとなるわけであるが、これは今後のクリニックを支える大規模改修を兼ねているから、と自分を信じ込ませることとする。

費用対効果を考え、私自身の年齢を考え、あと10年は何とか頑張りたいとおもっている。

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覆いの取れたクリニックの西北側。きれいに仕上がっているが、この左の茶色の壁の部分をみると、補修の跡が一目瞭然である。こればっかりは仕方がない。

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