2017年03月

一時期妄想ショッピングにはまっていた。最近再び楽しい妄想にふけるようになった。

この妄想のいいところは、実害がないということである。人様に迷惑をかけるわけではないし、お金もかかるはずもない(PCの電気代がかかるくらい)。問題とすれば、時にそれにはまって、時のたつのを忘れてしまって、診療開始が遅れるということろであろうか。

しかし、考えてみれば、56を過ぎた男性で、クリニック界隈以外どこにも行けず、一人部屋にこもっているようなものなので、実害さえなければ、と。

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さて、最近の妄想のテーマは、私自身の定年をむかえたら、というものである。現実的には開業医なので、定年はあって無きがごとしものである。また私の周りを見渡すと、より高齢であっても現役で開業を続けられている産婦人科医も多い(というか開業医は、私より高齢の方のほうが多い)。でも、私自身はできれば定年という一つの区切りを自分で設定して、新たなステージに進みたいな、と思っている。

で、その新たなステージの前に、何をするか、というわけである。当然南の島に行きたいわけで、どこの南の島に行こうか、と。そこで重宝するのがグーグルマップである。PCのまえにすわり、グーグルマップでここはどうだろう、と見ていけば、いろいろな情報が手に入る。

ガラパゴス諸島、バージニア諸島、ケイマン、フィリピン、インドネシアと世界ちゅう探してみば、様々な島がある。おまけにそうした国々の中にある穴場を見つけるためのサイトも世の中にはいっぱいあるわけで・・・・

http://www.secret-retreats.com/ というものもある。これ以外にもネットで検索することが可能である。と同時に、直接マップでみて、現地を見ることも可能で、あれもいい、これもいい、と妄想の旅は膨らむ。

そうした場所に行く前に、お気に入りの本を何冊も持って(私の場合、重たい本でないとだめである)、昼間から南の島で本を読んで、気が向いたらダイビング、そしてあとはラムかワインでひと時をと。豪華なリゾートでスパもあって、というリゾートよりも、こじんまりとして、治安のいいところがいいなと。

こうした南の島めぐり(ところで南の島と書いているが、南半球の島になると、北の島めぐりになるのかもしれない)。

南の島だけでは飽きるので、次が酒蔵めぐりである。ワイン・ラム・ウィスキー・日本酒・焼酎など、藏元にめぐって回るのもいいな、と。映画の”サイドウェイ”ではないけれども、あちこちの酒蔵を巡って、地元の食材ですごすと。九州でいってみたいのは、都農であり、本州だと山崎と山梨、北海道の余市と夢は膨らむ。お酒を一滴たりと飲むことなく、食材も口にすることなる、あれこれとみて回る。これも時の立つのを忘れる。

他に、車・窯元の妄想シリーズもある。ただ、こちらは時に現実が絡むので(現実として可能な話であることもあるので)純粋に妄想を楽しむとばかりにはならない。ただ、4月になったら、出来たらちょっと車に乗って遠出して、ある窯元にいきたいし、海も見に行きたい、とおもっている(これも妄想におわるかもしれないが)。

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写真は、当院の駐車場のフェンス沿いに配置しているバラ。こちらにも妄想があり、できれば、このフェンスを赤と白のバラで飾りたいという想いがある。しかし、私自身がバラには素人なので、まだ先は長い。でも、こうやって新緑が目立ちだすと、そろそろ咲くかなと、と期待してしまう。

法律による残業時間の制限は、世の流れであり、医師もその対象に含まれるらしい。しかし、医師においてはその実際の施行は5年後をめどに、と聞いた。現時点で対象とすると、応召の義務に応えられない施設が出現する、ということである。

しかし、医師の充足はなかなか難しいと思うので、都会で人気の科であれば支障はないであろうけれども、地方で人手も少なく、人気薄の部門、例えば産婦人科に代表される科で複数の人数を集めることは至難であろう
。一人医師ともなれば、そこに残業の制限をかければ、当然ながら診療できない時間が存在することとなる。今までは、それに目をつぶってきたわけで・・・・。

これは開業医も同じことである。そして当院もその例外ではない。お産を取り扱う施設であれば、基本的には患者様の診療への要望があれば、基本的には診療することとしている。それは中には、緊急の判断を必要とする場合もあるし、また緊急ではなくても、どうしてもそのことが気になるという患者様にとっては、診察をして安心することが必要である場合もある。

とはいえ、一人で主に診療する施設で、24時間対応はなかなか難しく(いやたぶん二人態勢でも難しく)、実際には当院のスタッフが電話で相談に乗ったり(これは院長と相談しながらであるが)、お越しになる時間を急がなければ調節していただいて、診ている、という状態でもある。

私の場合、ウィメンズクリニック グリーンヒルで働く医師であるけれども、経営者でもあるわけで、となると労働者の権利の対象とはならないとおもうから、たぶん残業時間の制限の対象から外れることであろう。これは他の開業医も同様で、一人医師でその一人医師が経営する開業医は、同様の事態である。

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そして前回も述べたように、どこからを残業とするのか、という問題もある。クリニックに残って、さまざまな書類を書く、月末のレセプト業務を行う、各施設の点検を行う、これは立派な残業である。夜中に呼ばれてお産となるのも、残業であるし、休日に患者様がお越しになって診察をすることも残業である。しかし、こうした業務を行わ易ことには、基本的な診療が続けられない、これらは表裏一体の行為である。

中には、個人的にたまたま残っていた時に、患者様がお越しになることもあるかもしれない。あるいは自分自身の不手際のために、トラブルが生じて、その後始末で残っている場合もあるかもしれない。これらをすべて残業とすることはどうか、とも思うが、時間外に働いていることは事実である。

と、あれこれ書いても、基本はクリニックの診療を安全に続けることが何よりであり、そのために必要なことであれば仕方がないし、たぶん私自身は残業の対象からは離れるであろうか、と。思っている。自分で選んだことであるから、仕方のないことであり、いつかはそれが負担になるなら、離れて一休みすればいいだけのことであろう。

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写真は、裏の貯水池の菜の花畑。最近、菜の花見ないな、と思ってみ渡したら、ここにあった。

世の中、過重労働が問題となり、医師の世界でも残業の制限という話が出ている。月100時間以上の残業は・・・と。今の流れでは、勤務医は残業により統制することも可能かもしれない。ま、それも時の流れであれば、仕方のないことであるが・・・。

私は自分がこうだったから、こうしろというつもりはないし、また、難しい言葉で応召の義務だから、というつもりもない。とはいえ、過去のトレーニングの結果として、今の私自身があることも事実である。その結果として、私は、開業医として、平均的なレベルではあると、思っている(と、信じている)。しかし、もしかしたらそうではない、といっている人もいるかもしれない。

医師の技がいいから、必ずしも繁盛するわけでもないけれど、すくなくもそのクリニックが無事に継続できるためには、医師の技量はそこそこのレベルであることは必須であろう。あとは、それ以外のいくつかの因子(スタッフ、施設、背景因子)などにより、成業するかどうか、決まるような気がするので、幸い、クリニックをまだ存続することができてありがたい限りである。

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さてその医師の技量を習得するためには、過去にどのような経験を積んだか、ということは大切なことであると私自身は思っている。いざとなった時に、テキストを開いたり、パソコンで検索することはできない。自分の頭の中にどの程度の知識と経験が蓄えられているか、そしてその扉を開いてどのように活用できるか、これは大切なことである。

また日々の診療においては、そうした緊急の事態はない。しかし日々の診療の中で、何もないと思うのか、あれこれはと感じることができるのか、それは大切な医師としての嗅覚(第6感とでもいうか)があるかどうかも、時に大切なことである。それはいつもその嗅覚が正しいとは限らないが、時には大正解ということもあるわけで、その大正解の結果、そのお越しになった方の治療がより正しい方向に進めば、それに越したことはない。

そうした嗅覚はどうやって磨くのか、といわれても難しいけれど、これもやはり日々の積み重ねの結果である。医師という職業においては、やはり過去の経験がきわめて重要であると私自身は思っている。過去の経験を(成功であれ、失敗であれ)自分なりに分析して、そして次回のより良き対応への一歩とすること、これしか平凡な私に道はないし、またこうした道が通常の医師のたどる道ではないかと思っている。

そう考えてきたときに、過去に緊急に呼び出されたり、時間外に病棟や当直室で調べたり、経験したことは、決して無駄なことにはなっていないと思う。自分の体力と知力の許す限り、さまざまな経験を積むことは決してむだなことではなくて、自分自身のためである、と私は思っている。

自分自身のために、残って勉強することは当然ながら残業ではない。しかし残ってそうした場所にいれば、何かあったときに呼ばれることは事実であり、そうなると残業ではあるが、しかしその残業から得られるものは多い。

と同時に、そうした状態が常態化すると、医師自体にも様々な負担が重なり、精神的にも肉体的にも疲労著しい状態となることも事実であろう。疲れたときには休めばいいのであるが、様々な理由で休めなければ、結果として過労と判断されるわけで、そうなると残業の制限もと思わないでもない。

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基本は、つかれた休めばいい。元気になったらまた頑張ろう、と。ただそうこうするうちに心にも、体にも様々な重しが引っ付いてくことであろう。その重しから解放されるためには、心機一転しかないであろう。私自身のの心機一転はまだ少し先の様であるが・・・。、かりに心機一転しても、自分にはこれしかない、と思えば、また戻ってくるような気もする。

写真はそろそろ開き始めたチューリップ。ピンクで統一したつもりであるが、ピンクにもいろいろある。どのようにさいてくれるかな、と。


以前は3月末ともなれば、やはり花見と心待ちにしていた。花見というより、友人とお酒を飲むという口実がほしかっただけなのかもしれないが・・・。例年なら、熊本城界隈は、この時期夜間開園でにぎわう時期であるが、今年は熊本地震による熊本城自体の復旧作業のため、一部の限られた地域だけ、一部の期間だけ解放と聞いている。ま、その分、安全な場所で、様々な催しがおこなわれているようではあるが・・・。

クリニックの敷地内にはこれまで桜はなかったので、遠くの小学校や近隣の施設を眺め、風に飛んでくる花びらに気付く程度である。桜の吹雪の舞う季節には、私自身もカメラを片手に、自転車であちこち動くことも多い。

実はクリニックにも桜をこっそり植えたのは3年くらい前である。残念ながら桜の花びらにはまだお目にかかれない。そろそろ咲いてもいいのでは、と思うのであるが・・・。ちなみに、サクランボの木も植えているが、こちらもまだ・・。サクランボを食べるなんて、夢のまた夢である。

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私の場合、人込み、混雑、渋滞、というのは苦手なので、できればそれを避けて行動する(お一人様の好き勝手な行動なのでそこらへんは自由である)。しかし、どうしてもどこかに行くためには、どこかを通らなければならい、ということがあり、渋滞を100%避けることは不可能である。

先日の宇土行きも、結局道の渋滞にてプランの変更が相次ぎ、三角までが宇土までとなり、西回りバイパスを回り光の森というプランも、結果として熊本城を抜けざるを得なくなり、でも街中の駐車場が止められない状態であることに気付き、結局また街中をぬけて光の森へ行った。(実は本屋さんに行きたかったのである)

理想は、人気の少ない場所を、お日様の下で、オープンカーの状態で車を走らせる、あるいは自転車でカメラ片手にあちこち動くことが、私の願いであるが、残念ながらここ数日天気が今一である。この週末に期待するかとも思うが、この週末はレセプト業務と部屋の清掃業務が待っている。

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写真は、宇土に行った際に、帰りがけに目にした粟嶋神社。住吉神社や厳島神社にくらべ、はるかに観光地化している。駐車場も広いし、トイレやお土産屋さんもある。おまけに本堂の前には、この小鳥居がある。たぶんくぐり抜けで有名なのかな、と。

3月26日 日曜日に朝方にお産が続き、午後はぽっかり空いた。天気は晴れているようで、曇っているような・・・。春の海がみたくなったこと、いくつかの目的があり、車で三角くらいまでいってみようとクリニックをあとにした。

クリニックは熊本市の東の外れ、熊本の海は、西側に存在するので、まず熊本市を抜けるのに手間取る。というか、熊本市を離れるまでに1時間。さらに1時間運転することは・・。ということで途中で断念して、宇土どまり。(これならいっそのこと高速で、と思わないでもないが、となると片道1.5時間かかるし、混んでいれば・・。朝方のようなお産がいつあるかと思うと、とても遠方へ出ていくことは気が進まない)

住吉神社のところで、引き返すこととする。

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この手前に車を止めて、お参りをして帰ることとする。

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楼門?縁起が記載されている。創立800年くらいの由緒正しき神社である。大阪の住吉大社の流れをくむらしい。

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さて、帰り道、海でも見ようと、展望台のほうへ。

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宇土はまだ有明海。遠浅で、ちょうど潮の引いた時間であった。

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これは島?拡大してみる。

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よく見ると、島に鳥居があり、隣の島との間にしめ縄もある。住吉神社の海側の入り口ということであろうか。干潟の向こう側には、熊本市の新港もみえる。

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鳥居の上では、黒い鳥が二羽、翼を休めていた。

本当は、青空の下の、穏やかな青い海を見て、潮風を感じたったのであるが、熊本でそうするためには、たぶん天草まで行かなくてはならない。あと2時間くらいの運転が必要である。4月になり、新体制になったら、いけるかもしれない。

今日はここまで。帰りがけに、もう一つの目的であったオフクロ万十によってみる。

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正直言うと、今風のお店ではない。全く普通の家に、看板ができているようなおみせである。

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手前のこの部分で焼いている。しかし、お客が予想以上に多い。待ち時間が長くかかりそうなので、退散した。次回再度挑戦。

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