2017年06月

熊本地震後の当院の補修工事に対する小竹組の現場事務所が、6月29日に撤収された。朝からクレーン車が来て、接続を取り外してばらして、クレーン車で釣り上げて、昼にはなくなった。去年の10月末から、今年の6月末まで、8か月間の事務所であった。

本来なら2月末で終了の予定であったが、いくつかの追加工事が発生したためずるずると延ばされ都合8か月間も設置いただいた。おかげさまで、クリニックの補修工事と、そして追加工事が終了した。と思っていたのであるが、先日の保健所の監査で少し問題が発生し、ささやかな新たな追加工事を小竹組に依頼し、対応いただいた。

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建物に限らず、様々な医療器具やPCなどの機械類には、言うまでもないことであるが、メンテナンスが必要である。メンテナンスを怠ると、当然予想される結果となる。1-2年程度の寿命の商品ならともかく、数年を使おうというのであれば、その間のメンテナンスは必須である、という今更ながらの当たり前の事実を最近再認識する。

つまり、物を購入した、作る、場合、その最初の基本性能を保つためには保守点検が必要であり、修理しながら使うとしても、結局物を購入した金額とほぼ同等の金額がかかるような気がする。

お金がないときには、お金に目が行って、そうしたことをケチってしまう。しかし長く機械を使うなら、その間の修理が必須であり、そして最近は電気を使用する機会の類は電源コンセントの埃取りまでも注視されている(先日の熊本市中央区の市役所の火災以来)。こうしたことを、私が一人で対応するのは、不可能ある。まして、パソコンのサーバー群を点検しようという気にはとてもなれない。

ようやくこういう結論に達した。

建物の補修も同様である。建物をできるだけ機能的に使おうというのであれば、そこそこきれいに保たなければならない。汚れていくと、いつのまにやらそれでいい、ということなり、それから負の連鎖機構に入りコメが、いつのまにやら薄汚れてしまって、ごみを放置されても気づかない、ということになりかねない。

経年変化は時の変化による当たり前のことであるが、事業を行うのであれば、経年変化を感じさせることなく維持すべきである、というのがグリーンヒルを維持する私の考えである。その結果として工事が4カ月から8影うに及んでしまったのであるが・・・。

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現場事務所は撤収され、元の駐車場に戻った。そして今は雨が降り、田んぼの蛙の声が響き渡る。

個人的には時に古い映画を見たくなって、DVDを借りに行く。いくつかのお気に入りがあるが、たまたまBSでブレードランナーがあったので、録画してみた。中に出てくるモニターがブラウン管であったり、あちこちに日本語がでてきたりと、と。そしてその設定が2019年であった。現実ではもう2年後の世界であるが、とてもブレードランナーの世界には達しないことであろう。

バックトウザフーチヤー2の設定も、確か1985年の30年後の2015年であったけれども、映画の中で登場する浮遊するスケートボードや飛び出す映像式の広告は、今の現実にはない。映画の中で登場人物がもつ電話の種類にも目がとまる。まだ固定式の電話なのか、携帯式なのか、アイフォンのような形式なのか、あるいはウエラブルなのか、と。

未来を予測するのはなかなか難しい。しかしその未来にできるだけ現実味を帯びさせるために、様々な小道具が制作側で検討されるのであろう。

一方、過去の映画となると、今度は時代考証が必要で。その時代にないものが画面に写れば興ざめするわけで、その当時の物をいかにどのように再現するか、これもまた製作者側の力量が問われる。バックトウザフューチヤーのなかで、メイドインジャパンの話が出てきたり、昔のオープンカーを新品に見せたり、と。

そのような観点で映画を見たり、俳優さんの変化をみたりする、これが私なりの映画の今の見方である。ちなみに、私のお気に入りは、ブレードランナー、ショーシャンクの空の下に、スターウォーズシリーズ、プリティウーマン、といったところであろうか。

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さて、これはクリニックの前にできつつある前川開拓団である。7月中旬オープンとある。

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前のリンガーハットは完全に撤去され、(建物横のポール式の看板塔のみ残された)新たに起訴し施設から作らたけれども、どうも前の大きさとほぼ同じ様な気がする。

そしておまけに、この様な演出。きっと内部もそれなりの開拓時代のような演出となることであろうけれども、如何であろうか。


人は独りではやっていけない、と昨日改めて痛感する。仕事においても、プライベートにおいても、そして単なる日常においても。


ここが南海の独島であれば、話は別であろうけれども、日常の物資を手に入れるにしても、それは誰かが何かをしてくれるから、私の目の届く範囲にあるだけのことで、その誰かがいなければ、手に入らないし、目にもいらない。


仕事においては当然で、一人ですべてできるはずもない。私のできないこと(物理的にも、能力的にも、時間的にも)をだれかにお願いするしかないわけで、これは他者においてもおなじことであろう。一人ではこなしきれないし、またそうした一人だけでこなしているお店に行けば、それなりの苦労があることであろう。


プライベートにおいてはどうか、と。これはまた難しい問題である。私の場合、50を超えたころからマイペース人間となった。私個人のマイペースが守られることが、私という人間を維持できる大切なことで、そのマイペースがたもてないと、すべてが調子悪くなる。以前なら子供の問題もあったけれども、もう大きくなり、手元を離れた(とはいえ、先日も何かと口実を付けていたような気もするが)。いつの日か、南の島にいくなら、あるいは南の島でなくても、私の気がねすることのない相棒(この場合犬が最大の候補であるが)と一緒にと思っている。

昨日は、皆様お疲れ様でした。そしてこちらにお越しいただいた方々に深く感謝申し上げます。

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さて、サルスベリである。植えたばかりであるが、良く咲いている。きっと来年は、手入れが良ければもっとさいてくれるかもと。

先日ビデオで、”シェフ 三ツ星フードレストラン始めました”をみた。面白く、意味深い映画であった。シェフとしての葛藤と息子との接し方とそして元妻との関係、2回も見てしまった。

この映画の冒頭で、主人公のシェフは、レストランのオーナーと対立してフードトラックを始めることになるわけである。オーナーはいつも同じものを同じように出す、という主張であり、シェフである彼はその独創性を生かした新たな創作料理をだしたいというので、対立してやめる形となるわけである。

されこれが、現実の世界ではどうなるか、と。

私自身の好みで考えれば、お客としてあれが食べたいと思ってどこそこに行くのであれば、それが当然食べたいわけで、それが手に入らなかったらがっかりである。その点、映画のオーナー(ダスティホフマン演じる)主張は正しいと思う。わざわざ遠いところを旅して、目的のお店に行って、それがてにはいらなかったら、がっかりである。チョコレンガや黒まんの味が変わったら、あるいはどこそこのスペイン料理や餃子が、同じ味でなかったら、と。

しかし、一方作る側で考えてみれば、毎日同じものを同じように作る、という行程は、如何に仕事とはいえ、同じことの繰り返しは単調で、飽きるし、苦痛かもしれない、とも思う。ユーザーからの期待に応えるには、いつも同じ味を提供しなくてはならない、けれどもそこには材料の変化、作り手側の体調の変化など様々な要因があることであろう。

私はそうした料理を提供する側に立ったことはないので、そこら辺の心境は正直言って予測しかできないけれど、でもやはり同じものばかり続けていれば、飽きるし、ワンパターン化することへの恐れもあるから、そこに何らかのバリエーションを用意することで、バランスを保っているのでは、と思う。一度機会があれば、そうした方に尋ねてみたいことではある。

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さて、それでは医療に関してはどうであろうか、と。

産婦人科にお越しになる方々は、妊娠、出産、子宮がん健診、生理痛の悩み、その他を抱えてお越しになるわけである。そして当院にお越しになる方々は、当院だからお越しになるという理由もあるかもしれない。

当院がきれいだから、住居から当院が近いから、家族連れで受診できるから、診療が早いから、家族のお供真里ができるから、無痛分娩があるから、云々・・と。中には院長の毒舌に触れたいという風変わりな人もいるかもしれない。

そしてそうしてお越しになる方にとって、やはりもっと大切な要因は、クリニックが以前同様きれいですっきりしていることであると、私は思っているので、今回補修工事を行ったわけである。と同時に、今後もこのクリニックを維持するためには、補修をすることによって、この建物の維持を図るという目的もある。(建物のひび割れであるクラックは、将来的な漏水のリスク因子である)

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しかし今回のクリニックの補修でも感じたように、いくつかの要因から全く同じ様に新築当時に戻すことはできなかった。

そして医療においても、同じ悩みを抱いている人に対して、結果は同じであったとしても、その表現方法は異なるのである。つまり医療的アプローチは異なることがあり、結果として同じであればいい、ということになる。なぜなら、お越しになる方々には、お越しになる方々の様々な事情があり、中にはそのすべてを最初から表現できない場合もある。あるいは時間的因子の問題で、時が経てば明らかになるけれども、その時点ではまだ判断できない、というような様々な多様性があり、それに対して同一のアプローチができるはずもない。

結果として求める値に行きつくまでには、いくつかのルートがある。そして中には、私の手に余る場合もあるかもしれない。私の中で判断できること、責任を持てることと、その判断をその時点で考慮しする。結果として当院では目的を果たせなければ、別なところで目的に到達できればいい、ということになる。

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さて、今回提示した写真は、一番上の写真が大本である。秘密の花壇の現況である。赤紫のペチュニアが茂り、その中にヒマワリが顔を出した。

でよくみるとヒマワリの左上の葉っぱはバジルである。(2枚目)

さらにヒマワリの葉っぱの影に隠れてみえるが、この細い葉っぱは人参である。(3枚目)

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そしてこのヒマワリ自体は、丈が低い。30cmくらいである。おまけに枝分かれをするので、この花にも二つほど分岐があり、その先端につぼみがついている。(左と右下)

秘密の花壇は、ペチュニアを植えたときに、冷蔵庫の中に眠っていた数年物の種もついでに全部撒いた。ヒマワリ、バジル、人参、イタリアンパセリ、ほうれん草、と。結局イタリアンパセリだけは発芽が確認できなかった。

先日の花壇のお手例時に、バジルと人参とほうれん草は移植した。雨がつづいたので、散水から解放され、一部は根付いたようである。

ヒマワリがきちんと大きくなって、種が取れることを願っている。ペチュニアは、もう少しおとなしくしてほしかったが、まそれはそれ、と。赤紫と黄色と緑のバランスは、目にも心地よいような気もする。

土曜日に帝王切開があり、日曜日の朝はその診察。あとこれで1名生まれれば自由になると思っていた。しかし、どうもうまく進まず、結果としてまた帝王切開となる。そのため、私は例のごとくおこもりの1日であった。

どうせ雨は降るしと思っていたら、日中は雨は上がっていた。写真を撮りに行く気にもなれず、昔の写真を見てみた。

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これは10年前の開院当時の写真である。現在と異なる場所がいくつかある。今手元には、同じ構図の写真がなくて、これは去年の震災後の写真。

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何が違うかというと、この左側の建物が増築された、ということにある。厳密にいえば、樹木も少し変わった。さらに言うなら、これは補修前なので、今は補修がすみ、建物の日々が目立たなくなり、くすんだ白が輝く白に変わった。

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これも開業当初。この写真に戻ることは二度とないけれど、この風景は好きだった。

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ちなみに、これも10年前。この写真に写っている緑の部分は、今では駐車場になってしまった。(私がお願いして、当院のスタッフと予備の駐車場に変えた)

10年もたてば、と。

いまでも、クチナシを除去したことは残念である。あの白い花と甘い匂い。でも好むのは私以上に青虫の大群であり(オオスカシバ?の幼虫)、そのためクチナシは除去され、いまでは黄色のバラと芝生となった。

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