2017年09月

当院の開院は、平成19年である。当然その前にさまざな許可を得て工事を開始するわけである。で、工事中に、熊本市では有床診療所の開設許可が数年内に認められなくなる、という話が耳に入った。最初想定では、病床数17として、必要時に増床をと考えていた。そこで、建築プランを変更し、19床として開院することになった。

ということで、19床の有床診療所として当院は開院された。急遽19床としたため、都合上一人部屋を二人部屋に変更した。でも、二人部屋は二人部屋なので、一人部屋として使い、結果17床で運営していた。しかし少しづつお産が増えてきたこと、そして開院数年は計画出産を一つの柱としていたこと、のためベッドが足りなくなった。

そこで、増築を行うこととした。たぶん平成21年着工で、平成22年完成であったように思うが・・・。

DSC_0006 (640x410)

これが前回の写真である。この部分が今はこうなった。

DSCN5973 (640x473)

マザーホールが作られ、スタッフルームを移動し、病室を4つ作った。そうなると理論上はベッド数が4増えることになるが、急きょ設けた二人部屋であったので、その二入部屋は他用途に変更した(というか本来の目的に戻した)ので、病床数はかわらない。

ただ、その際にいくつかの申請が十分でなかった、ということが最近判明したので、数か月前に保健所にきちんと届けて、届け出通りの病床運営となった。

その結果、3階の産後の方のための病室が13、2階の一般病室が6という、病床構成が現在の状態である。出産するが、月50程度ということは1日2人生まれると想定して、産後5日目で退院するということは、2 x 5 = 10床、それに帝王切開の人が2名、で1週間はやりくりできる、という算段である。

しかし、あくまでも計画は計画であり、世の中はいつもそううまくはいかない。おまけに、当院の場合、3階の病室は和室と洋室タイプがあるので、そこに使い勝手の問題も生じる。でも、ま、何とか回っているから、よしとすべきかもしれない。

なお、確か、熊本市では有床診療所の新規開設は不可能である。そしてたぶんこの流れは病床数削減という国の方向もあり、全国も同様であろう。

DSC_0009 (640x426)

こちらも昨日の写真である。
DSCN5974 (640x473)

現在はこうなっている。ヤマボウシの横に、梅の木が1本(これは私の趣味である)。


当院での医療について、過去の統計や私なりの考えについて、数回に分けて、これから説明しようかな、とおもっている。医療上のことや私なりの考えなりを合わせて述べていきたいとおもっている。

まずは当院での出生数の推移について、帝王切開を合わせて説明します。



これは当院での過去10年間の出生数と、その間の帝王切開数である。2007年の6月1日より保険診療を開始した。そして当院での記念すべき1例目の出産は、八代からの里帰り分娩で7月であったような気がする。また当院では、多胎は開設以来取り扱っていないので、出生数=主産数ということになる。

なお、年度毎の表示なので、2007年は2007年6月から2008年3月31日まで、以後はすべて年度である。

開院当初は、出産だ、帝王切開だと、大騒ぎであった。特に一例目の時には、私も含めてスタッフの気負いもすごかったことであろう。私も初めて当院で帝王切開をするときには、実はドキドキしていた。そうこうするうちに、少しづつお産の数を重ね、帝王切開も増え、そしてスタッフも増えた。

特にスタッフの増加がありがたかった。夜間入院があるたびに、万年当直医の私は起こされていたわけで、スタッフが増え、夜勤が2名体制となり、さらに助産師がつねに夜勤にいることで、ようやく私は入院時の診察で起こされることから解放された。(しかし、その分お産が増えたので、結果としてはあまり変わらないような気もする。)

2010年度くらいから当院での出生数が500を超えるようになり、帝王切開数も、出生数に応じて少しづつ増えて、現在年間100前後で推移している。当院においては、約20%が帝王切開ということになる。帝王切開の適応は、基本的には骨盤位であったり、既往の帝王切開であったり、胎児機能不全であったり、と様々である。

開設以来当院を度々利用していただく妊婦様もいらっしゃって、4回当院で出産された方が1名、当院で3回帝王切開をされた方が2名、いらっしゃる。当院で3人出産された方は、たぶん10名は超えているような気がする。皆様に、妊娠したらまたグリーンヒルに行こう、と思っていただけるのは、ありがたい限りである。

年間500の出生数で、帝王切開100と考えると、月に40数名の出産で、帝王切開が月8回ということになる。つまり1日に一人か二人生まれて、1週間に2回帝王切開という、頻度である。この様な状態であれば、個人的には十分に許容範囲であるが、時にどこかに集中するわけで、そうなった時がちょっと体に応える。

過去に1日に6人生まれたときもあるし、1日に3回帝王切開をしたこともある。こうした日を経験すると、その後数日私の体にもダメージが残るわけで、そうした点からも当院で別な医師が勤務いただけることはありがたい限りである。

しかしこうした一つ一つのお産や帝王切開の積み重ねのおかげで、今日のクリニックがあるし、私があるし、スタッフがいる。経験を積むことで、得られるものがあるし、それを次につなげることができると感じるようになった。何よりも一番であるのは、平常心を保てるということであろうか。やはり慌てるとろくなことがない。

淡々と、周囲を見回しながら、仕事を進める。必要時には、必要なところに連絡をする。私が忙しいときには、スタッフが私の代わりに気を利かせて連絡をする。こうしたことは、日々の経験の中で、スタッフの連携がとれていくということであり、こうした経験の積み重ねによるスタッフの習熟度の向上、これも大切なことである。

DSC_0019 (640x425)


最近写真を撮る機会が少なくて・・・。これは10年前の写真である。この写真があるということは、ちょうど10年前の今頃、西原村の農産物直売所で、ロザリオビアンコ(山本ブドウ園)と出会ったことになる。このラベルを見て、山本ブドウ園に出かけたのであるから、それは10年前であった。

DSC_0006 (640x410)

これも10年前の写真である。この写真の構図は現在不可能となった。なぜなら、これは玄関わきの白壁の部分で、写真の中にみえている白い自動車の部分は、当時の当院のスタッフ駐車場で。スタッフ入り口と面している。この部分に、建物が増築されたわけで、ここに現在のマザーホールや病室が存在する。

そういえば、この建物が増築されたのが2010年ごろである。つまり、お産が少しづつ増えて、産後の方の病室が足りない、なので増築しよう、ということになった。増築して、病室が増えたけれども、当院に与えられた病床が増えたわけではないので、それまで二人部屋として申請していた部屋を、一人部屋とし、一部の部屋を用途変更した(当直室やスタッフルーム)。

その結果、私の福利厚生面では向上したが、ますます離れにくくなった、という皮肉な結果となった。

DSC_0009 (640x426)

これは玄関前である。当時、夏の渇水対策でヤマボウシが枯れつつあったので、枝を落とした状態である。そのヤマボウシの足元にあるのが、サツキである。このサツキは、その後少しづつ枯れていったので、すべて抜いて芝生に変えた。

10年の経過で、変わるものと変わらないものがある、というところである。

DSC_0003 (640x398)

こちらも10年前の裏の田んぼの稲穂である。ちょうど頭を垂れている。

先日また山本ブドウ園にいった。が、物がなくて、空振りに終わった。帰り道に西原村の施設に立ち寄る。で、その際にいつもに来なっていた施設をちょっと見に行く。

DSCN5948 (640x480)

このような風景の西原村である。

道路沿いにこの様な建物がある。

DSCN5949 (640x480)

当然道路から見えるように作られているので、気になっていた。ちかくまでいくと・・・

DSCN5951 (640x463)

DSCN5947 (640x478)

畑のキッチンとある。残念ながら、お店は定休日だったようで、しまっていた。しかし中はきれいだし・・。

建物に面して、畑にも・・・。

DSCN5950 (640x475)

残念ながら水曜日は定休日らしい。今度日曜にもでも、いってみるか、と。



数回前に裏の田んぼの稲穂が頭を垂れていると書いたような気がする。そろそろ稲刈りかなと思う時期であるが、その田圃の上をよく飛んでいるのが、トンボである。結構すばしくて、シャッターでとらえることが難しい。

DSCN5954 (640x451)

トンボは夏の終わりからここら辺によく現れる。考えてみれば、稲の花が咲けば、それに集まる虫がいて、その虫を目当てに集まるのであろう。ということは、この稲穂が頭を下げた時期にも、虫が集まるのであろうか。雀は電線の上から狙っているような気はするが・・・。

DSCN5953 (640x380)

いくつか撮った写真の中で、トンボの部分だけを切り抜いてみた。何とかトンボとわかる程度であるが・・・

DSCN5955 (640x383)

ちなみに、田んぼはこんな感じである。

DSCN5953 (640x480)

この写真の中にもトンボはいるのであるが、小さくてわからない。


胎位風18号が過ぎた。台風は過誤氏に真に向かい、宮崎、大分、高知、関西ほかの地域で雨風による被害が出たと聞く。被災された方々の、一日でも早く日常の生活に戻られることを願っています。


さて、18日朝になると空を覆う雲も流れ、少し晴れも見えた。で、私は懸案裏庭の草取りをすることとした。使用しようと思って放置していたら、結構大変なこととなっていた。

午前中で終わるはずが、4時間くらい作業をして、ようやく少しすっきりした。よくみるとまだ結構残っているが、これ蔵になれば、次回の作業でもすれば、来年の用意に取り掛かれそうである。


DSCN5958 (640x480)

この裏庭は、芝桜をメインにしたいという思いがあり、草を取らないと芝桜に日が当たらない。この日日草は、予定では冬に枯れるはずであるが、これを低木に育てたい、という思いがあり、秋に1本だけ鉢植えにしようと思っている。

で、この日日草の枯れた部分に、ビオラという構想である。そのなか繁った葉っぱがある。

DSCN5959 (640x480)

これがリトライ中のアスパラガスである。以前も植えていたが、親切に草刈りをしてくれた方に間違って引っこ抜かれた。来年こそ、アスパラガスが食べられるといいのであるが・・・。


↑このページのトップヘ