2018年08月

いつのまにやらそうなってしまったのであるが、クリニックでの朝食時、私は食堂に現れて、患者様と一緒に食事をすることにしている。最初は、朝食時に患者様が一人ぽつんと座って食事をしていたので、会話の相手にというつもりであった。話の種に、黄疸や抜糸の話などをするようになり、そうしたことで会話が少しでも盛り上がれば、と。

また、クリニックでは、出産時、退院時、沐浴時にお母様と赤ちゃんの写真撮影を行うのであるけれど(これも開業以来)、この写真の整理は私の仕事であった。その写真を患者様毎にまとめて保存し(これは個人情報でもあるので、門外不出である)、最初のころは小さなフォトアルバムにまとめていた。次第にその数が多くなり、今では同時プリントに変えた。

で、そのうちに、これらの写真だけでは面白みに欠けるなと思うようになり、いつのころから忘れたけれど、朝食時に私がカメラをもって食堂に現れるようになり、そしてお母様方の写真を撮影することにした。スッピンで写真撮影なんて、プライバシー侵害も甚だしいが、ま笑い話として、容赦いただいている。(時には写真撮影が嫌で食堂に現れない、お母様のいらっしゃるかもしれないが・・・)

DSCN9078 (640x480)

クリニックの食堂は、建物3階にあり、朝食時には天気がいいと、飯田山や阿蘇の外輪山を望むことができる。時には益城の花火をみることもできる。

そうした環境で、ここ数年朝食時の院長の話として、話題を提供している。基本は4本立てで、黄疸・ビタミンK・抜糸・建物となる。大体の人は、4本の話を聞くころには、退院なので、私としては順繰りに話していけばいい、と思っている。

話題提供ではあるけれど、黄疸やビタミンKや抜糸の話は、医療と直結した話なので、お母様の方の産科医療への理解のために、と思っている。建物の話は、半分私の趣味のようなものであるけれど、私なりの考えや、クリニックの理念を表現する場所として考えている。

同じ話を続けていければ、だんだん飽きるのも当たり前なので、少しづつ変化し、時に新しい内容も加えている。

DSCN9087 (640x478) (2)

食事時に話をする目的は、クリニックでの医療の理解のために、という側面もあるが、もう一つは、できれば食堂で他のお母様方と会話をしながら食べてほしいな、という願いもある。

病室で一人でゆっくり食べたいという方もいらっしゃるかもしれない。それを無理に食堂にというつもりはないけれど、できれば食堂で食べてほしい、と願っている。そしてできればそこで少しでもお母様同士の新たな友人関係ができることを願っている。

どうせお産が済んで退院すれば、実家あるいは自宅でのいつもの決まりきったメンバーとの食事がまっているし、場合によっては帰れば、上の子供がまっていて、ゆっくり食事をする暇はないかもしれない。ましてや、会話をしながら、食事が運ばれてくる機会はそうはない。

おまけに、目の前にいる人はほぼ同時期に出産した者同士という気安さもあれば、会話もはずもことであろう。さまざまな思いを、胸にため込むことなく、ある程度放出することで、息抜きができる。そしてお互いに共感できる話題であること、それも大切なことかもしれない。

だから時に会話が盛り上がって、食堂で、30分以上過ごすこともあるかもしれない。笑って、会話して、楽しいひと時である。でも部屋に戻れば、そこにはあらたな戦いが待っている。赤ちゃんとのお互いの関係がうまく構築されるまでには時間がかかる。そうした戦いの前の息抜きと考えれば、と。

そしてできれば、そこでいい方と知り合えた、と思ったら、電話番号なり、LINEなり、メールアドレスなりを交換してもらって、退院後もお互いの交友関係が進むことを願っている。つらくなった時に愚痴をこぼしたり、困った時にアドバイスをもらえたり、あるいは一緒に考えることができたら、と。

DSCN9089 (640x480)

月曜の朝の風景の写真である。雲の少ない青空であった。日曜日にバラの手入れを少しした。つぼみの摘除と土の補充。駐車場に行くと、電線の上に雀かな、と。あと1か月もすれば稲刈りである。

日曜日、夕方にちょっと遠出をした。本当は昼間に行くつもりであったけれど、お産の方がお越しになったので、園芸作業に変更して、待機した。予想以上にお産の進行が早く、夕方4時に解放された。悩んだけでれど、夕暮れ時でも、と思い立ち、クリニックを4時過ぎに後にした。

道が混んでいなかったのと、昔に比べれば、道が広くきれいになったこともあり、18時には馬見原についた。気温は24-23度。オープンの状態で走ると心地よい。ヒグラシの声の響く中をドライブした。

DSCN9069 (640x400)

たしか、蘇陽町あるいは馬見原は、九州の臍(地形的に九州の中心と)と記載があったような気がする。この地は、熊本から御船矢部高千穂を経て延岡にいたる主要ルート沿いであり、そうしたこともあり、宿場町として栄えたのであろうと思う。

DSCN9071 (640x471)

少し趣のある古家がこの通り沿いに並んでいた。

DSCN9072 (640x480)

そして、馬見原橋からnながめる清流五ヶ瀬川。

DSCN9073 (640x480)

日没前なので、少し陰っているけれど、昼間ならその清流を十分に味わうこともできたかもしれない。しかし、時間も時間、それにさっさと帰らなければならないので・・・。

この地には若干の思い入れがあり、その思いを共有しているのは、その当時この地で過ごした医学部のラグビー部の面々である。夏休みの馬見原小学校の体育館をかりて、そこに寝泊まりした。食事は近くの旅館(美鶴屋)を利用した。

ちなみに、私の大学生活6年間は、医学部の勉強とラグビーの練習で費やされた。高校時代にラグビーの経験もなく、単に興味心ではいったのであるが、良くも続いたものである。当時の医学部のラグビー部の目標は、8月に開催される西医体(金沢・岐阜・浜松以西の医学部)での活躍であった。

本来ラグビー秋から春にかけてのスポーツであり、正月のラグビー大会が日本の頂点である。しかし、医学部としての本文を守るためには、せめて秋から勉強に専念し、夏休みの期間に大会をということであろう。当時、私の在籍していた熊大の医学部のラグビー部は絶頂期を迎えつつあり、そのいい時期を私も過ごさせていただいた。大阪、鳥取、金沢、熊本、名古屋、そして再度大阪でと大会も開催され、あちこち旅をする機会でもあった。

大会前の7月、授業が終了した7月中旬から7月末まで、この地で5回くらい合宿生活をした覚えがある。朝夕は肌寒く、昼間暑いといっても、30度を超えることとはない。この地で朝夕ラグビーに明け暮れた。

当時朝の練習は近くの中学校のグラウンドで、昼の練習が清和村のグラウンドだった。中学校は今はそよう医療センターとなっていた。清和村のあの広いグラウンドは、練習のたびにみるのが嫌になるくらい広かった。残念ながら、道路がきれいになり、整備されたため、直接見ることができなかった。


DSCN9075 (640x480)

小学校。昔に比べてきれいになったような・・・

IMG_0721 (479x640)

そして私たちの胃袋を満たしてくれた旅館、美鶴屋

IMG_0726 (640x640)

あの当時、ここが宿場町で、古い町並みなどあることも知らなかった。合宿の休み(中日)には、みんなで高千穂峡にいったような思いがある。

あの当時の悪い噂が残っていなければいいけれど、と思いながら後にした。(医学部生だけれど、行儀が悪かった、とか夜はビールばかり飲んでいたとか)

当時は、確かこの馬見原まで3時間以上かかったような覚えがある。しかし今は道が整備され、2時間弱で到達可能であった。帰りは高森経由で帰った。およそ4時間弱の短時間の森林浴でヒグラシの声をきくためにドライブをしたようなものである。

サーバ管理会社からの突然の当院のHP表示停止通告をいただき、従来のHPは6月末で停止となった。

当院のHPは、当院の理念を伝える場所であり、クリニックの存在を伝える場所であり、そして外来予約に関する大切な場所であるので、7月以来臨時のHPとなった。その間に新たなHPを作成し、秋ごろにリニューアル予定である。

現在その作業に専念中である。といっても、私に直接HPを作成する能力があるわけではないので、私はHPNO内部の原稿と写真を用意して、あとは専門家にHPの体裁を整えてもらうこととした。そしてこれを契機に、当院案内のリーフレットも同時に再作成とすることとした。そのため、HPとリーフレット作成を並行して行い、そのための写真撮影も新たに行う予定である。

DSCN9054 (640x480)

最初は、HPの内容はそのままのつもりでいた。HPの内容を改定することは、開業時の決意を訂正するような気がして、気が引きていた。

しかし、考えてみれば、開業前には立ち上げられたHPであったから、その内容は、開業前に私がそれまでに感じたこと、考えたことを少しずつ積み重ねて、原型を作り、さらに開業当初のお暇な時間に、その空白を埋めていった(前HPは、基本枠型があり、その内容は私が書き込めるような仕様としていた)。

DSCN9039 (640x480)

しかし、開業して10年が過ぎた。当院での出産数も5000を超えた。そして当院のスタイルも少しづつ変わり、今のスタイルとなった。開業前あるいは開業当初の想定事項から、変わったことも多い。そして私自身の思いも少し変わったような気がする。

となれば、これを機にHPの内容も改定すべきかもしれない、と最近思うようになった。ということで、8月いっぱいかけてHPの基本内容の改定に着手することとした。

また現在、ウィメンズクリニック グリーンヒルのFBとインスタも予備段階として供用を開始した。これも今回のHPに合わせた新しい試みでである。お時間のある方は、どうぞご訪問ください。

FB ウィメンズクリニック グリーンヒル で検索
インスタグラム #グリーンヒル で検索いただくと、見つかることと思いますが・・・

ただし、どちらもまだまだ試運転状態なので、そこら辺はご容赦ください。

DSCN8964 (640x480)


DSCN9038 (640x480)

写真は8月から運用を始めた自動散水機です。タイマーで1日3回作動します。中庭と玄関わきのヤマボウシの部分です。あまりの暑さに枯れかねないな、と始めました。

なお、外来の玄関わきは自動散水時に、皆様に飛び散ることのないように時間を考慮していますが。風の強い時にその時間帯にそのそばを通れば、皆様にご迷惑をおかけすることがあるかもしれません。上水を使っているので不衛生な水ではないのですが、水がかかれば不愉快な思いをされることと思います。そのような際には、当院スタッフに連絡をいただければ、とこちらで対応させていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

昭和60年(1985年)に医学部を卒業し、医師国家試験に合格し、産婦人科としての道を歩み始めた。様々な経験を積んで、平成19年(2007年)に当院を開院した。開院以来、当然のことであるが、異動はあり得ないので、この地で診療を続けたこととなる。

考えてみれば、大学に所属していた時期は、教室の手ごまとしてあちこちに移動であるので1年から3年程度の勤務である。そうなると、一人の妊婦様の出産を外来から担当すると、その次回の出産に出会うころには異動であり、出会うことは少ない。

DSCN9004 (640x480)


開院して腰を落ち着ければ、そこで一人の妊婦様と向き合うこととなる。開業以来、当院で誕生した新生児は5000名を超える。しかしその中のお母様には、当院で、二人目、三人目、なかには四人目という方もいらっしゃる。また、時には前回残念な結果に終わったけれど、その次は当院で元気な赤ちゃんを出産されたという方もいらっしゃる。

最近は、その身内の方が当院を受診したから、ということで受診される方も多い。お産の時に付き添われる家族の姿を見て、どこかで御見掛けしたな、と思ったら、当院で出産された方であった、ということも多い。当院を3姉妹で利用いただいた方、双子姉妹で利用いただいた方、いとこが出産したから、ということで受診される方もいらっしゃる。

また、ある帝王切開の時にビデオ撮影をされている方がいらっしゃって、どこかで聞いたような声だな、とおもって、声の持ち主を探したら、当院で3人出産された方であった。その方のお勧めで、今回帝王切開となった妊婦様もお越しになったのであろう。

そして非常にまれなことであるけれど、開院当初に当院で出産された方が、その方の長女が妊娠した、ということで当院を利用いただいこともある。さすがに当院で出産されたお子様はまだ小学生であるから、当院で誕生したお子様が妊娠して当院を利用したことはまだない。でも、あと10年もすれば、と思わないでもない(ただ、そのころには、私は燃え尽きているかもしれないけれど・・・)

この様な状況を考えると、当院で出産した、ということが契機となって、次回の出産や、身内や友人に広がって当院を利用いただく、という状態になっているんだなと改めて感じるわけである。

信頼の輪がつながっているようで、ありがたい限りである。そして、その信頼にお応えするためにも、特別なことをするのではなく、普段通りのシンプルな医療を続けることが大切かな、と心がけている。自分の手に追えなければ、専門医を紹介する。自分の範囲内であれば、どうぞご受診くださいと。

DSCN8894 (640x434)


1枚目の写真は、隣の田んぼ。そろそろ開花かな、と思う。田んぼの上を飛びまわるトンボの姿もみかけるようになってきた。

2枚目の写真は、週末の私の楽しみシリーズである。私の趣味の週末の料理、といってもおこがましいが、ねぎとろ用のマグロに、ねぎと胡瓜とトマトと大葉、あとこれ玉ねぎを加えて、オリーブオイルとバルサミコと塩コショウで合わせていただくという、簡単なものである。マグロの代わりに、これがシラスになったり、刻んだアジになったりと。

さて、この週末どうしようかな。土曜の午後の益城のふるさと市場に行って、考えてみよう。

私なりの経験則として、基本形の習熟が第一のルールである。まず基本の形になれて、それが身につけば、仮に疲労困憊の状態であって、あるいは緊急時で切羽つまっていても、体が覚えている。いうなれば、自動操縦モードである。で、十分に習熟したと思ったら、予備のパターンに習熟を心がける。

ウィメンズクリニック グリーンヒルは、産科の有床診療所であり、妊娠出産に関することが診療の中心となる。しかしそれでだけではないので、それ以外の状態を診ることもある。当院での外来での診療は、緊急性のあることは少ないので、わからない時には、後日までにお越しいただくときに調べておくか、あるいは専門医を紹介すればいい。

しかし、産科診療だと、その時点で私一人で判断しなければならないことも多い。そうした際にあれこれ迷っていては時間がかかり、その簡に事態はより複雑な方向となることもある。その時点で、私なりにベストと考えたアプローチを試みることとなる。

そうした際に、基本形の習熟とバリエーションの取得は、役に立つと思う。その時点でテキストを読んだり、インターネットで何かを探すことはできない。目を離すことなく、間髪入れず、適切なタイミングで医療的介入を行う。あるいは介入を行わずに慎重に経過観察するか、ということなる。

いつになってもこうした状況は変わらないし、それが産科という医療であるとおもっているので、それはそれで仕方がない。ということで、お盆の期間もあいかわらずの巣ごもり状態であった。

DSCN9018 (640x480)

先日の芝刈りの際に、微妙なところの処置に使っていた。BOSCHの電動芝刈り用のバリカンである。残念ながら、バッテリーの寿命のようで、バッテリー交換をと思った。しかし、分解してみたら、とてもバッテリー交換できるような代物ではなかった。

ということは、バッテリーの寿命の時には、機械の寿命ということのようで・・・。そこでRYOBIの新機種を購入した。一回り大きい。

DSCN9016 (640x476)
DSCN9017 (640x480)

並べてみるとこんな感じ

DSCN9020 (640x480)

作動時間は60分である。今回はバッテリー交換も容易そうである。本当はお盆期間中に芝刈りの残りの仕上げをするつもりであったが・・。ま、この週末に。

↑このページのトップヘ