2019年02月

懸案事項という物は、ようやくなくなった、と思ったら、また新たなものが次から次へと登場してくるもので、なくなることはない。というか、逆にいえば、何らかの事態が生きている状態であれば、その生き続けるためには日々の問題が発生することは当たり前のことであろう。


なので、懸案事項をあれこれ嘆いても仕方ないし、手をこまねていれば、たまっていくだけである。なので、ぶつぶつ言いながら、順次片付けていくしかない。これは私に限らず、皆様も同じことであろう。とはいえ、片付けやすい問題から、面倒なものまで、玉石混合であるから・・・。

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現行の懸案事項は、4月からの無痛分娩に対するクリニックの診療体制の確立、院内電子カルテ更新機種の選定、新たな医療機器の導入、各種の熊本県や熊本市への報告事項、年度末会計の用意、非常用電源のメンテナンス問題、スタッフの補充と続くし、臨床においても、最近出血が多くて送った患者様のその後の容態も気になるところである。ま、問題は挙げればきりがないし、たぶんこれ以外にもあることであろう。

昨日の水曜日、手術もなく、本来なら休息日に当ててもよさそうなものであるけれど、そうした懸案事項の解決のために各種の対応があり、それで一日終わってしまった。あーあというべきか、仕事が少し片が付いた、というべきか。確かに出口が見えたものもあるけれど、混迷を深めた事態もある。

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懸案事項だから、そう簡単には解決しないのであるけれど・・・。まだ時間に余裕のあるうちに、解決のめどを立てたい。でも、各種の議論は決してむだではないな、と思うこともある。実際業者とのやり取りで、少し方向性が見えてくるという一面もある。

やはり一気に決めてしまうと、後日思い至らなかったことを嘆くこととなる。個人的なことであれば、それは私がおバカさんであったということでいいけれど、クリニックのことに関しては、いったん設置してしまうと、後々まで尾を引くので・・・。実はそうした問題が一つあって、この問題は半ば解決したけれど、尾を引いている。ああ、どうしてこの企業と契約してしまったのか、と嘆いても、機械のメンテナンスは残っている、ということで、見るたびに思いだす。

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クリニックの裏手に、麦畑がある。この寒い時期に、緑の穂をだし、元気だなと。

さて、自分の判断を嘆いて、後悔しても仕方がないので、でそうした場合に妄想に耽ることとなる。最近の妄想は、リタイア後に行くワイナリーである。一番行きたいのは、チリであるけれど、色白調べれば、日本でも、アメリカでも、イタリアでも、南アフリカでも、オーストラリアでも、といっぱいあるな、と。私の場合、どこかのワイナリーにちょっと滞在して、地元の料理を食べながら、しばらくそこですごす、そうしたパターンであちこち移動したいな、と。

今は熊本市となった城南町。その城南町に荒木酒店というお店がある。数年前から時にそこに足を延ばす。何故行くようになったのか、覚えていないけれど、そこで出会ったチリワインがお目当てで、通っている。

当院からそこまで片道30-40分くらい。できれば天気のいい日を選んで、ドライブがてらに、益城経由で城南町に向かう。ちょっと寒いけれど、オープンでと。

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今回のお目当ては、これである。チリのここから届いたワインである。http://www.errazuriz.com/

なお、私の味覚では、このワインを十分に理解できるとはいえないので、もっぱら私が通常好んで飲むのは、このワインより一ランク下のお手軽ワインである。今回のワインはちょっと友人用にと。

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さて、ここにアコンカグアの文字がある。昨年から今年にかけて、三浦雄一郎さんが、アコンカグアという南米で一番高い山に挑むという話が合って、アルゼンチン側のベースキャンプで体調を整え、最後のアタックをドクターストップで見送った、という話があった。

その時にアコンカグア、と何気なく思っていた。で、その山のチリ側のほうに広がるワイナリーかなと、思い至る。時々このワイナリーのHPを訪れるけれど、スペイン語なので私には写真を見るので精いっぱいである。

荒木酒店の中に高級ワインの一角がある。そのなかに、このワイナリーのKAIがこっそり鎮座している。お値段もそれなりのものである。お値段もあるけれど、こんなワインを飲んでも、私に理解できるとも思えないので、あきらめている。

ただ、いつの日か、このワイナリーを訪れたいと思って、またHPを閲覧するのである。




昔々、国境なき医師団にあこがれた時期もあった。医龍という漫画に浸った時期もあった。私自身の技量で生きていけないかと、と思ったが、冷静に考えればそうした技量はないし、そうした世界にとびこむ勇気もなく、結果として既存の道をあちこち曲がり、立ち止まりながら、今に至っている。

個人的には、いつの日かこのウィメンズクリニック グリーンヒルから離れて、年老いても産婦人科医なら雇ってくれる、という南の島で、ボケることなく、程よく働きながら、生活できれば、良いなと妄想している。なので、時たま、妄想として、離島医療の産婦人科医募集などを探している。ダイビングのライセンスと4級船舶のライセンスを復活させなければ、などと妄想は膨らむばかりである。

で、現実に帰れば、目の前には昨日の会計の業務があり、今日の診療がある。当然ながら、こうした日常の業務は、私一人でできるはずもなく、事務・看護・厨房・清掃などの各種業務を担当するスタッフ、そして医療的な支援をいただく周囲の高次医療施設(産婦人科も含めて)の賜物である。ひとりだけで何かできるはずもない。

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そうしたバランスの上に成り立つ現況であり、そうしたバランスを保つことが、クリニックを存続させることであり、そしてその結果としてクリニックの存在意義意義にもつながるのかな、と思う。つまり、一人だけでできるはずもなく、さまざな環境の中で周囲とバランスをとりながら存在を続けることで、結果として個々としても、集団としても存在できることが、大切であると感じている。

とはいえ、個人クリニックであるから、そこにはそれなりの個性も必要である。そして、私自身も加齢による変化もあるし、成長もまだあるかもしれない。なので、その個性も時代とともに変化していくかもしれない。というような心境である。

ま、今、しばらくはこの形が続けられればいいなと思っているが、いつの日か訪れるであろう何か(これは私体の問題かもしれないし、精神の問題かもしれないし、家族の問題かもしれないが)で変わるかもしれない。その日まで、どのように自分を保つ・磨く?かな、と。

さて、今日は、土曜日。夜は子宮がん検診従事者講習会とやらもある。そしてお楽しみの週末でもある。

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写真は、先日の散策の際。草木瓜?なかなかオレンジの色の花弁が華麗である。

私は、有床診療所の一人の産婦人科医師であり、私にできることは限られている。これは私の技量も含めて、当院の対応できる範囲内での診療が基本であるからである。なので、私の範囲を超えると判断できるものは、早期の高次医療施設を紹介となる。

これが研修医の時代や、大きな病院で同僚に囲まれて診療しているときであれば、場合によってはすこし背伸びをしたり、よその施設での何かあった患者様を診るということもあったかもしれない。しかし、現在の私の状況を考慮すれば、身の丈に合った診療を続けることが、患者様のためでも、私自身のためでもある。

専門性の高い施設であれば、場所が限られ、診療の待ち時間も長く、そうした施設にはあまり行きたくない、という患者様からの申し出もある。なにより、現況になれているので、その変化が怖い、ということもあるのかもしれない。でも、やはり私にできることは限られているし、当院で対応できないことを無理して引き受けて万一の場合が生じた場合、と考えてしまうと、やはり早期の紹介が一番であると思っている。

問題となるのは、転院を薦めるべきかどうか迷うなような方々である。でも判断が遅れると、と思い、それならば他者の意見を聞く、という意味合いもあり、紹介をすることもある。紹介先の医師の判断で当院で再度診ることもあれば、そのまま先方で診ることもある。

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一方、転院というわけではないけれど、患者様から診療に関する相談をうけることもある。診療の場だけの相談では回答できない場合もあれば、その場でじっくり話すことが必要な場合もある。なかなか対応の難しい場合もある。で、そうしたことは結構忙しい時に、出会うこともある。

1例ならいいけれど、それが2例、3例と続くと、診療は遅れ、待合室に多数の方が残ってしまう。私としては、”さっさと行って、さっさと帰ろう”という性格なので、このような事態は避けたいのであるけれど・・・。

でも、こうしたときこそ、急いで済ませようとすると、後々のしっぺ返しに痛い目に合った過去の経験から、そのような事態になったときには腹をくくって、順番に確実にこなすよう心掛けている(というか、日々の診療自体が、順番に確実にこなすこと、これが基本であるので、忙しい時こそ、その原則の維持が大切であると信じている)。

また、診療は基本に正直にということも大切である。正直に診療していれば、何も動じることはない。そのままお話すればいいだけのことである。ただ、時々その正直さが仇となることもないわけではないが、でもその結果が患者様にとって利益となることであるので、やはり正直にお伝えすることとする。

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基本的に、医療は患者様と医療側との契約であると思っているので、その契約をきちんと遵守するために、信頼関係を構築し、その維持に努めるべきである。なので、当院を受診された方々であれば、その方々のフォローも私にできる限りできちんと行うべきであり、私あるいは当院で対応できなければ、適切な施設を紹介する、という姿勢をと心がけている。

写真は、先日の散策中に見かけた立派な紅梅?であろうか。マンションの南側に位置するお家の庭に豪華に咲き誇っている。できれば、近くまで行って匂いにあやかりたいものであるが、他人様の家なので、それは諦めた。

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クリニックは2007年6月開院。ということは、さまざまな機械が開院以来使われていて、基本は改修補修であるけれど、それが不可の場合には亢進となります。昨年はその中でも大きな工事として、空調工事の入替工事を行いました。


12月になり、厨房機械の不調が認められ、早速補修をと思いましたが、耐用年数を考慮し、機器の入れ替えとしました。しかし年末・年始は当方も忙しく、業者の方も繁忙で、2月となりました。2月20日、スチームコンベクション1台、IHヒーター3台、食洗器1台の入替工事となりました。そのため朝食までは用意できましたが、昼食・夕食は用意ができず、仕出しのお弁当となりました。申し訳ありません。

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さて、こうした機器の設置の後に、作動は確認していますが、実際の使用は今日から。無事動くことを切に願っています。

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たまには弁当もいいのですが、糖質制限の私にはちょっとつらい。おもわずコメを食べてしまうので・・・。



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