2019年06月

当院では、東日本震災後の節電が全国的叫ばれた時期に、たまたまLED電球に交換した。院内のほとんどの電球(蛍光灯・シリカ電球他)をLED電球に交換した。一部はまだ昔ながらの電球であったり、蛍光灯であったりするけれど・・・。

LEDに変えることで、電球の交換は不要となる、ほぼ半永久的に使える、なので電球自体は従来の電球に比べれば高額であっても、もとがとれる。という業者の説明であり、その説明を私も素直に信じた。しかし、その結果はというと、真っ赤なとはいわなくても、一部嘘であった。

LED電球でもやはり不点となるのである。その原因は、電球自体にあるのか、電灯の装置にあるのか、あるいはその環境にあるのか<それは定かではないが、やはり電球が切れる(不点)となることが一部存在する、という事実である。

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こちらは当院のパウダールームの様子である。右の電球が1個不点となり、外している。そして隣も・・・。

それで仕方がないので、交換しようとしたら、このタイプのLED電球は型が変わった、ということで同型のものがない。ということは、6個全部入れ替えなくてならない。6個で2万弱の費用となる。話が違うし、これでは電球メーカーの陰謀ではないか、と思ってしまう。

ところで、このLED電球に変えた理由を書いていなかった。当院は、福岡にある松山建築設計室に依頼して、建物の設計をお願いした。同設計室は、建物の美観と実用性にこだわる設計室であり、その結果として現在の建物の状況となった。クリニックにとって、この建物自体が大きな看板であるので、私としてはその美観の維持する様に心がけている。

そして、その建物をさらに美しく際立たせるために、照明は LIGHTING STUDIO ARAI 株式会社という会社に依頼し、きちんと計画された証明となった。なので、夜間は院外も院内もきれいに演出されていると思う。

しかし、きれいな演出のためのいくつかのこだわりが、逆に負担になることもある。きれいな演出のために、ちょっと特殊な電球が使われていた。電球なので、どこかで不点となると、そこだけ切れてかっこ悪いので、電球交換が必要となる。しかし、その電球は一般の家電屋では販売していない、特殊な電球が多かった。なので発注するのが面倒であった。

さらにそうして電球の交換もちょっと特殊であった。なので、電球の交換のためにネットで検索して、届いたた電球を脚立を持ち出して交換するのは、私の仕事であった。この作業が嫌だったので、LED電球に交換した、といのが正直なところで、その入替工事が結果として東日本震災後の時期に重なっただけのことであった。

で、その時に、LED電球に交換すれば、電球交換は不要、経年的に照明の出力は低下することがあります、という説明であったのであるが・・・・。ま、物は壊れる、それは仕方がない。

ということで、LED電球に変えても、そうした仕事はやはり残っている。以前と違うのは、交換する数がはるかに減った
、ということくらいかな、と。それで良しとしよう。

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患者様から頂いた水ようかん。院長は糖質制限と聞いていますが、好物ともうかがっていますので、と。確かに、好物である。さっそく冷やしていただくわけであるが・・・。糖質制限はどこへ行ったかと悩まないもでもない。

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こちらもいただいた。ワインと一緒にどうぞ、と。これもまた困った。平日にはワインを飲まないのであるが、チーズは早く食べないと時にカビが生える。

ということで一杯だけいただくこととした。患者様の気持ちを無駄にしてはいけないと自分に言い訳をしながら・・・。誘惑に弱い私である。

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知らなければ、当然心配する必要もないから、能天気でいられる。というか通常の日常生活をおくっておけばいい。しかしなまじっかちょっとだけ知ってしまうと、大変である。

これは私に限らず、すべての人にとっても同様である。私自身、飛蚊症で網膜剥離を疑ってしまったら、やはり困ったものである。というか、万一網膜剥離なら、医師としての一生は終わったようなものだよな、と。ならば、さっさと白黒つけようと、眼科を受診した。結果は、加齢による変化ということであった。

このようなことは誰にでも当てはまることでもある。たいていは大山鳴動して、鼠一匹ということがおおいけれども、しかし時には、残り物に福がある、ならぬ大当たりがある。これは確率の問題かもしれないが、それを予兆するサインがどこかに光っていれば、それに気が付くか、と。

医療においては、この万が一の大当たりを考えてしまうので、どうしても過剰診療となってしまうかもしれない。大当たりになれば、私も患者様の大変である。が、大当たりであれば、それに対応できる施設へのタイムリーな紹介が必要である。

その私の予想が外れた場合には、搬送先や紹介先に迷惑をおかけすることとなる。でも、大当たりの場合には、その施設の能力と時間的余裕が大切な因子となるので、やはり迷惑覚悟でお願いすることとなる。

さてこのような対応となることは、そうめったにあることではないけれど、こうなると搬送先に連絡したり、搬送先に送る紹介状を書いたりと、面倒な事態である。でもそれで、万が一があった場合に、それでいい方向に向かうのであればと、他の状況(通常の診療や私の個人的趣味の時間)を削って対応に専念する。

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ま、しかしこうした大掛かりな対応はそうめったにあることではないけれど、6月は救急車を6回ほど利用させていただいた。救急隊の方には毎度のことであるけれど、頭の下がることばかりである。

さて、こうした大掛かりなこと以外にも、やはりいろいろなことがあるわけで、診療中や、あるいは検査結果を見て、あれ?と思うことがある。当然少し急いだほうがいいことは、早めに対象の方に伝えるのであるが、そこで問題となるとなるので、携帯電話である。

私自身、携帯をいつも持ち歩くことは無い。私が持ち歩くのは、外出の時のみである。しかし今の世の中、常時携帯の周りにいる人も多いようであるし、またクリニックからの連絡先は携帯のみであることも多い。

となれば、連絡するとすれば、まず携帯である。ただ、相手の状況もわからないままに一方的に異常であると説明することは難しい。さらに相手が反応できない場合、着信の履歴が残る。

ここで問題となるのであるが、実はクリニックの電話番号は着信は096-360-5511であるけれど、発信は096-360-5558となっていることである。単にクリニック設立時に発信と着信と変えようという単純な発想でこうしてしまったのであるが・・・。

その結果患者様の携帯には096-360-5558の電話番号が残る。これはいったい誰と?疑問に思う方はそのあとにコールバックいただけるので疑問も解決し、当院からの伝達施行をおつたえることもできる。気にならない方には、この問題は一向に解決しないのであるが・・・。

096-360-5558からの着信があった場合にはクリニックからの連絡です、と最初に説明すべきかな、とも思っているが・・・。

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次に難しいのが、電話ですべてを伝えることはできない、ということである。まして着信の状況においては、その状況でゆっくり理解できないかもしれない。なので、基本的には電話で連絡する場合には、できるだけ簡便な説明にとどめ、来院を促すこととしている。

メールやフアックスでということも考えたが、そこには間違いメールも含めて、プライバシーの問題が残る。そして医療の基本は、対面診療(顔と顔を突き合わせての会話)なので、やはり来院されてからと。

ただ、電話をかける私にも、それなりの余裕がないとかけられないし、相手の状況を考慮し、あれこれ考えて電話をする、というのが正直なところである。

ところで、この電話に関しては、一番困るのがマンションや投資の電話である。診療中や夜間の一息の時と遠慮なくかかってくる。そうした方々にとっては、それが仕事であろうから当たり前のことであるけれど、私にとっては無駄以外の何物でもない。なので、当院に電話をかける場合には、院長の面識の人か、患者様からの電話しか受けない、というルールがある。時たまそのルールをつき破って営業の電話が来るけれども、要件判明次第さっさと切ることとしている。

最後に今回の写真は最近のいただき物から。インド土産と京都土産である。今日はにしんそばでもたべてみるか、と。

よくあることであるけれど、どこそこの有名人が子宮頸がんになった、卵巣がんになった、という記事が出回ると、ちょっと私もしんぱい、という方が外来にお越しになる機会が増える。SNSに限らず様々な情報源があり、(その正確性はさておき)、その情報に触れて、私もこうした症状があるから、という人もいらっしゃる。

一方医者自身でも同じことが起こりうる。学生時代に一通りの疾患について学ぶけれど、その後専門の道に進めば、専門以外の病気については次第に知識が不正確となるけれど、その疾患の一部の記憶が残っている。で、ある日ふと、自分自身は病気ではと思ってしまうと、不安となる。

不正確な知識は、生兵法みたいなもので、たちが悪いわけであるが、その不安があると困ったことで、その不安解消のためには他者まで巻き込んで大騒ぎする人もいるかもしれない。巻き込まれた人は、正直言って迷惑である。でもパニックに近い状態に陥った人には、そのパニックの根源を解消しない限り、そのパニックは収まらないので、仕方がない。

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で、以下が私の話である。

最近どうも視野の片隅にちらちらする何かが気になっていた。で、これはもしかして網膜剥離?とふと思った。もしそうなら、今後診療継続において大変な問題となる。どうするか、と悩んで、それならさっさと眼科を受診して、白黒つけることとした。

月曜日の午後知り合いの眼科に電話して、受診することにした。ちょうど西村佳与子医師の対応が可能であったので、急遽外来をお願いして、いってみた。

結論:齢による水晶体の変化の影響の可能性が高い、ということであった。白内障:とは、だれでも避けて通れないということである。点眼薬をもらって帰った。網膜剥離への不安は解消されたが、年を取ったことを改めて認識せざるを得ないわけで、ま、複雑な心境である。

人間が年を取ることは、当たり前のことであり、長く生きればいろいろなことがあるさ、と。そのなかで自分の体が少しでもいい状態で動かせるように心がけたいものである。

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写真は中庭のキボウシだったか、なと。



時々、種々の施設からアンケートあるいは調査用紙が届く。送る側にはそれなりの理由と事情があるように、受け取った側にもそれなりの事情がある。これらの調査に対して、スタッフにお願いすることもあるけれど、最終的には私が確認することになる。なかにはスタッフでは答えられないものあるので、私がしなくてはならない、というものもある。つまり、結果として私の仕事が増えるわけで・・・・・。

なので、できるだけこれらの調査は、必要子最小限として、お断りできるものは、お断りしている。ただ中には断れないものがある。九州厚生局・熊本県・熊本市がらみの調査である。最近では、総務省からの2019経済構造実態調査というものがあって、ようやくこれを提出した。

さてこれでひと段落と思っていたのであるが、ここにきて大物登場である。といっても今回は、補助金がらみなので、調査というより、補助金申請のために必須ということである。秋に電子カルテ更新にあたり、IT導入補助金なるものがあるらしいのでその申請に、と。

ここ数年での当院での施設・機器の更新に関する費用はそれなりの額に達しつつあるので、少し補助金をいただけるのであれば、と考えたわけであるが・・・・・・。

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これがもう大変なことである、と始めてみて気が付いた。当院の決算書と労務データーが必要である。さらにセキュリティアクションの宣言というものもある。やることが芋づる式に増えていく。正直言うとこりゃたまらん、と。

確かに必要なことであることは理解できる。そして熊本県内でも医療施設でこのセキュリティアクションを行っている施設が少なくはないことも事実である。ITを整備するにあたり、その肝心のIT網に、外部から出入り自由のバックドアがあれば、情報がもれしまう、と。

ネット上のセキュリティから物理的な対応までさまざまな提言がなされている。しかし、このセキュリティアクションは、本来の補助金申請とは別なところにあるのであるけれど、このセキュリティアクションをしないと申請できない、という事情から、昨日(日曜)は一日このセキュリティアクションに取り掛かり、ようやく一つ星の宣言まで行った。さしあたり必要条件はこれで満たした。二つ星のハードルは高いので、後日の課題として、本筋をすすめたい。

さてそこでまたいくつかの壁に突き当たる。そして締め切りの期限も迫る。困ったものである。まさかこんなことになるなんて・・・・・・・。

ということで、今しばらくはこれに専念せざるを得ない。締め切りは7月5日までに申請書を完成しなければならない。

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写真は、クリニック屋上で育てているトマトである。ちょっとプランターでは無理かなと思いつつ、いつのまにやら実がなっていた。日曜日時間に余裕があれば、こちらのお手入れをと思っていたが、本業と上記の事情でできなかった。

どうもキュウリはいまいちであった。トマトはどうかな、とあれこれ考えながら、観察を続けることになる。

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ここ数年何らかの工事が院内で続いている。ちょうど建物が、10年目を迎える前に熊本地震に遭遇した。その補修工事を約1年間かけて行った。建物の外装と内装の一部を補修した。その結果、建物の外面はきれいになった。特に国体道路に面した部分の白は、光触媒の白なので、雨が降って日が照るときれいになる。

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去年は建物内部の工事を中心に補修した。空調、カーペットなどの補修を行い、自動血圧計などの整備を行った。おかげで、内部も結構きれいになった。

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そして今年。分娩監視装置のシステムを一新し、電動カーテン、厨房機器を更新した。これらはしたくてしたというより、壊れてしまったので更新せざるを得なかった。そして今、無痛分娩のシステムを変更すべく、スタッフトレーニングである。そして秋に、電子カルテとその支援システムも更新せざるを得ない(これもまた原因は当院のPCがウィンドウズ7がOSであることに起因する)。

予定では、10月1日の新カルテシステムに代わる。実はこれが結構面倒そうで、ちょっと大変であるという事実に気づかされた。メーカの方から工程表の説明があり、実感した。電子カルテ、レセコン、予約システムとすべて変わる。

ということは、建物の外観はそのままに、内部の内装は一新され、そして医療関係の機器も一新されることとなる。リニューアルみたいなものである。ま10年を超えれば、こんなものかな、と。でもそうなると、まだ更新していない部門がいくつかあることに気が付く。そちらに及んだら、またお金がかかるな、と。できれば、そうなってほしくないけれど、いつかはとも思わないでもない。

基本は修理して、使い続けることが大切であると思っている。でも、修理できない場合もあるし、またそこに新たな問題が空から降ってきた。永遠にこうした状態が終わらないような気もしてきた。あーあーと。となれば、いっそのことしないほうが、とも思わないでもない。

でもセキュリティアクションも含めた新たな課題への対応となると、あらたな機種への変更、ソフトの更新と考慮せざるを得ないな、と。金と時間のかかることばかりである。それが診療を続けるということかもしれない。

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これは当院の北側の通用口のところにある、オレンジのバラ。サンセット〇〇〇〇と聞いた様な、正確な名前は忘れた。このバラも、ブルー系統同様芳香である。その芳香にさそわれる虫も多い。

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これらの写真は朝なので、まだ少し気温が低い。なので、虫は眠っているのかもしれない。

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コガネムシはウンチをしながら、食事中であろうか。

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