2019年10月

水曜日、久しぶりに走る。大体走るコースはきまっていて、クリニックを出て、国体道路を運動公園の入り口まで。通常はそこで折り返しで、約6.8km。で昨日はちょっと欲が出て、そこからさらにスタジアムの外周をまわって帰り、7.4kmと距離が伸びた。走りは始めたときは、三日月の斜め下に宵の明星が光っていた。走り始めたときには、半そで短パンではちょっと肌寒いかな、と。

私の場合は、さっさと走るというより、ちんたら走るというようなものでもあるが、およそ1時間走って帰ってくると日も暮れて、西の空の水平線上に三日月だけが残っていた。

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よく外来で、患者様(妊婦様)の診察時に、体重増加傾向を指摘すると、運動します、という答えが返ってくることが多い。そうしたお答えには、いつも、残念ながら妊婦さんの通常の運動では痩せません、それよりも食事のコントロールをというように話をしている。

妊婦様が本当に妊娠中に運動で体重をコントロールするとすれば、週に3回程度、マタニティビクスか水泳を1時間程度したら痩せる、あるいは体重のコントローができると聞いたような気がする。ヨガやピラティスは激しい運動のようには見えないが、しっかりと呼吸ができれば、意外とカロリー消費量は多いので、そして妊婦様の不安定な体型からすれば、たぶんヨガやピラティスの方がおすすめではないか、と思っている。

体重コントロールのためには、実は食事あるいは間食のコントロールが最大の重要ポイントである。私自身、節制がある食生活をしているとはいいがたいので、実際食事のコントロールの方が難しいことは理解している。しかし、これは仕事であり、そして安全なお産のためには、体重コントロールは必須である。万が一、体重増加のために、難産となったり、帝王切開となったり、あるいは帝王切開のための麻酔が困難であったりと、というリスクはできれば避けたい。

しかし、先日そうした話を妊婦様にしていたら、実はストレスで食べてしまうんです、と告白された。ストレスと言われれば、それ以上言えないけれど、でもやはり・・・。ご自身で体重増加を理解いただき、ストレスは別な方向で解消できることを願うばかりである。


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さて私自身は何のためにはしるのか、と。実はこれは今後の老後の対策である。年をとっても、足腰しっかり歩けるように、と。筋力の低下を予防すること、これが実は目的である。

また歩くスピードは、ぼけの程度と反比例するとも聞いた。なので、歩くときにはシャカシャカとさっさと歩いて、いつの日か訪れる事態を少しでも先に延ばしたいものである。

最初はあまり深く考えず、バラの鉢を購入した。カタログを見て、よさそうだと思って、あるいは園芸店でお値段が安そうで、と。しかし、次第にバラの数が増えてくると、若干ながら自分の好みがわかってきた。

私は大きな花弁で、多重で、花弁の先端が少しとがっている方がすきだな、と。色は赤でも、白でも、青でも、オレンジでもいい。できれば芳香があるほうが、というのがげんざいのこのみであるな、と農業公園でバラを見て回りながら感じた。

しかし、多重のバラだと、雨がふると、花の中に雨水が入り込んで、頭が重たくなって、首を垂れる。こうなると減点で、さらに雨で花弁の色が変色すると、ますます減点となる。となれば、雨が当たらないような構造が必要になるが、それだと大きな温室が必要になる。

当面は、野ざらし、日当たりの良い場所にというスタイルは変わらないので、初心者でも育てやすい耐久性の強い大バラをさがすしかないかな、と。

でも、そうおもってみると、今度は植える場所も限られてきたような・・・。おまけにバラなのでとげがある。お越しになった患者様やその家族が万一手を触れて怪我でもしたら、と考えないこともない。なので、できるだけ端っこに植えて、あまり茂って通行の方に迷惑にならないように、として入るけれど・・・。

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たぶんこのバラが最初の1本、シャンテデミサト?そのような名前。

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あるいはこのきばら(ゴールデンベアー?)だったかもしれない。



先週の日曜以来腰が重い。腰の界隈の筋肉が張っているのか、単なる老化なのか、あるいはお産と帝王切開時の私の態勢の問題なのか、腰が重く、動かしづらい。よっこらしょの世界で、寝起きがきつい。なので、安静にということで必要最小限の動きに努めた。

日曜日、ようやく動かせるようになった。ここで園芸作業をするとまた元の木阿弥のような気がしたので、園芸作業はパスした。なので、タンドルマンと農業公園とリッカをめぐるドライブを行うこととした。


タンドルマンはもうパンはすくなかったが、お目当てのパンは残っていた。私はライ麦のパンを薄く切って、トーストして、バターをつけるというのが好きである。(ただしこの時は糖質制限免除となるが)レバーペーストもいいし、チーズをのせてもいい。

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次に農業公園に行くが、何かイベント中で車が多い。イベントにはあまり興味がない(というか人込みは苦手だし)、お目当てはバラなので・・・。

親子連れが多い。もしかしたら、当院で出産された方がもしれないけれど、私は私服だし、帽子もかぶっている爺やなので、気づかれないようで、そのままバラ園の方へ。

残念ながら雨が降った後数日後なので、バラの花弁は変色しているものが多かった。雨が降る前にきていれば、と思うけれど、それはそれで仕方がない。でも、あれこれ見ていると、様々な思いも膨らむ。私自身の好みもだんだん絞られてきたな、と。

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こんな白薔薇がいいな、と。

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こちらの赤あるいはオレンジは色鮮やか。

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こんな黄色もいいかも。

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赤もいい。

残念ながら、ブルー系統、それから黒系統は色が悪く、写真はあきらめた。

これだけあるとお手入れ大変だろうな、と、。クリニックのバラ13本でも大変なのに・・・個人的には、もう少し規模を縮小して、お手入れの可能な範囲にまとめるほうがいいな、と感じた。


浅田次郎のプリズンホテルは、私の好きな小説である。時折とりだして、読む。なかに血まみれのマリアという女性が登場する。どこかの救急外来で、日歩奮闘して、疲れて、間違ってプリズンホテルに宿泊。例のごとく数日のながれのなかで彼女が活気を取り戻し、職場(救急外来に戻っていく)というような設定であったように思う。スピンオフ作品もあったように思う。

血まみれというとやはりちょっと引いてしまうのであるが、以前産科医はブラディビジネスと聞いたような気がする。要するに産科医は、血まみれの仕事である、と。実際問題として、分娩時の出血への対応は、急を要するものが多く、なりふりかまわず、さっさと止血。必要なら輸血、というのが昔ながらのスタイルである。ただ、最近は輸血の利点と欠点を考慮し、できるだけ輸血をせずにとは思うけれど、でも輸血が必要であれば、躊躇するわけにはいかない。

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出血への対策、これが最重要課題であるけれど、それ以外にも実は、血まみれになることは多い。臍帯を切るときに油断すると、臍帯中に貯留していたけ血液が飛び散ることがある。できるだけそうならないようにとしていても、時にそうしたことで妊婦様に返り血をということがあって、誠に申し訳ないことこの上ない。

また産後に、私は黙々と縫合に励むわけであるが、その際に運針や鉗子操作の際に、機械についていた血液が飛び散ることもある。なので、私の仕事着には時に血液が付着している。気づいたらさっさと着替えるので、多い日には3回、4回と着替える(ちなみに、着替えた仕事着は、仕事終了後に私が手もみ洗いで血液を落としている)

私は現在眼鏡生活なので、時にその眼鏡にけ血液が付着することもある。なので、分娩に関与するスタッフには、伊達メガネあるいはゴーグルの装着を義務付けている。

本来なら血液の飛び散らないようなお産、縫合を心掛けるべきであると理解はしているが、お産という場において、100%飛び散らないという状況の設定はなかなか難しい。とはいえ、血液のついた衣類で外来に出るということは言語道断である。なので、気づいたら衣類交換、そのための時間をご容赦いただきたい。

今週はそうした血まみれの生活が続き、夜討ち朝駆けの世界であった。週末はのんびりしたいところであるが、どうも帝王切開がありそうで・・・。

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数日前の阿蘇の写真。白い煙が上がっている。

日曜日、はまって園芸をするつもりであった。しかし・・・・

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ラグビーがあること、意外と天気が良くなかったこと、患者さまが少しお越しになること、などさまざまであるが、結果として2時間程度しかできなかった。でも最大の理由は、腰が痛くなったことである。

バラの作業のうちはよかったけれど、しゃがんで何かをしていた時に、腰が痛いな、と思うようになって、で、次第に腰が重くなり、夕方には腰が痛みで固定してしまった。さらにその姿勢でテレビを見てしまったものだから、今朝も腰が重い。ま、自業自得だし、仕方がない。

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さて、この時期に新緑?である。玄関わきのヤマボウシは9月ごろに葉っぱがいったん落ちて、そしてこの時期にまた新芽が少しだけ伸びてくるのである。

きっとヤマボウシが自生していた環境と、熊本の地と環境の差かなともおもうけれど・・・・。これらのはっぱも結果として12月までにはまた落ちてしまうのである。

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今週は即位の礼で祭日も一日あるし、天気が良ければその日に園芸作業と思ったけれど、この腰の痛みを考えれば、おとなしくすべきかもしれない。

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