2020年01月

私の昔の学生時代の知識からすると、食べたものは咀嚼によって小さくなり、そして胃から分泌される各種酵素によってさらに裁断され、アミノ酸・ブドウ糖・脂肪として吸収される。吸収され、血液で輸送される。ブドウ糖はグリコーゲンとして筋肉と肝臓に蓄えられるが、そのたくわえの量は限られているので、余剰なブドウ糖(蓄えられないもの)はすべて脂肪に置き換えられ人の体内にストックされる。アミノ酸は筋肉の一部のアミノ酸と交換されるが、ほかに体内の各所で使われ、一部がストックに回る。脂肪は当然ストックされるものもあるけれど、細胞膜その他の大切な要素として利用される。

体内の蓄えられた脂肪は、当然摂取したカロリーが過剰であれば、それが積もり積もった結果であるわけで、ということは摂取したカロリーと消費するカロリーが一致すれば体重は変動しないことになる。なので、通常の生活で、体重を維持しているということは、それなりにバランスが保たれているということでもある。

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私の場合の体重コントロールの問題は、生活が不規則であること、飲食の時間が就寝前に多いこと、お酒を飲んで抑制が外れて過剰のカロリーを摂取すること、そしてカロリー消費が少ないこと、ではないか、と思っている。今の不規則な仕事を続けるならば、そのストレスと疲労時の対策をどうするか、という問題がある。

とはいえ、同業者で以前なりの体型をまもっている人もいるわけで、やはり自分なりの節度ある生活を60前になっても守れない、というのは私自身の大きな問題かもしれない。

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1月になって、厚労省から母子手帳に関する記載事項の改定のお知らせが医師会経由で届いた。現在の社会情勢を踏まえて、虐待や母子保健に関する項目がより充実してきた印象である。そして今回の母子手帳にも妊娠中の食事という項目があり、適切な体重増加の話がある。この部分は依然と変わらないような気もするが、妊娠中の適切な体重増加や、妊娠中の食事の話などが記載されている。

ちなみに、妊婦様においては、初めての妊娠であると、母子手帳にさまざまな書き込みをしたり、そして子供が生まれてからはワクチンの接種記録が必要になったりとよく利用されている。しかし、母子手帳に後半にはこうした体重や食事の話、様々な制度の話、などの記載があるけれど、隅から隅まで目を通す妊婦様はそうはいないような気がする。

かくいう私も、さまざまなマニュアルが届いても、その一部にしか目を通さないし、必要な時以外ひっくりかえさないけれど・・・。

BMI25を境として、妊娠中の推奨される適切体重増加が大きく変わる。で、私としてはその適切な体重増加をもとに、指導を心掛けるわけである。体重増加が著しい方には、この調子でいくと、12kg、16kg、20kg、あるいはそれ以上の体重増加となりますよ、と。で体重の増えすぎは、結果として難産になるし、帝王切開時の頻度が増えるし、その麻酔時に困りますよ、と話をするわけである。

そこで時に問題となるので、妊娠前の体重ということである。意外と結婚してから体重が増えているけれど、体重を最近測っていないのでわからない、と。で、妊婦健診時に体重を測ると、想定していた体重より3kgあるいはそれ以上増えている、ということもある。

また、”食べつわり”ということでいつも食べ続けている妊娠初期の方も時にお越しになる
。当然食べ続ければ、体重も増えるわけで、そのスタートダッシュが続けば、当然妊娠末期にとんでもないことになる。

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食べたことの結果が体重増加であるから、その責をとるのは各人である。しかしその結果として、タンスの奥にしまっておかれて、捨てるに捨てられない洋服がたまっていくのは、私だけではあるまい、と思っている。

写真は、クリニック前の路側帯の水仙。誰が植えたか知らないということにしておくけれど、まだ水仙はこの早咲きの分しか咲いていない。でももう少しすると黄色いものや、小さいものの咲きそうである。

寒い時期に緑と黄色と白のコントラスト。で、よく見ると花はこの8輪くらいがマックスのようで、最初に3輪咲いて、続いて3輪から5輪さいて、それ以上は咲かないような・・・。

なかなかストイックに生きていくことは難しいので、そうなると思わず目先の欲に目がくらんで、ついつい手が伸びて・・・というのは、大体の人に当てはまると思う。こう書いている私も、その一員であり、だから大学卒業時から25kgも体重が増えていた。


大学時代は、まだラグビーをちょっとだけやっていたから、現役時代はそれなりに食べてもカロリーを消費できていたから、体重は60kg前後で推移していた。ラグビーを通して、さまざまな社会勉強をさせていただいたし、酒と肴についてもつらい思い(二日酔いならぬ三日酔い)で十分に学ばせていただいた。しかし、その結果として、社会人になって、食べることが優先され、カロリー消費量がへり、少しづつ体重が増え、開業前には75kgとなっていた。


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75kg当時はまだ私も45歳前後なので、まだ走ろうと思えば、走れたし、テニスもできた。開業して10数年、産科医の生活がどっぷり身についてしまった。いつ呼ばれるかわからない、なので、暇なときにさっさと食べて、と。夜呼ばれて眠れない、なので仕方がなくて酒でも飲んで、ついついつまみに手が伸びて、と。走ることも段々おっくうになって、と。ということで、さらに10kg増えて85kgになった。

さすがにこれはいかんと、糖質ダイエットを始めて5kg減った。しかし、減ったことで安心したことと、糖質ダイエットの味気無さを感じて、最近は放棄した。なので、また2kg増えて82kgとなった。

60kgの体重で6km走るのと、82kg体重で6km走るのは、とうぜん20kgの負荷がかかっているわけであるから、そこに加齢の影響も加わり、同じように走れるはずもないから、ちんたら走るのは仕方がないと思っている。それでも、将来のフレイルの予防のためにも、ちんたらでもいいから、まずは走ろう、と思っている。

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産婦人科開業医を見回してみると、開業して太った人もいれば、体型の変わらない人もいる。中にはやせた人もいる。皆様諸事情があるので、痩せているからストイックとは言えないけれど、少なくとも太った人は、食べることが大好きであろうと思う。

さて、長々と書いたが、実はこれはイントロのつもりであった。当然この話の行きつく先は、妊婦様の体重コントロールの話である。グリーンヒルは体重制限が厳しい、とか、院長が大樹コントロールができていないと怒る、とかいう話を耳にする。

別に私は怒っているつもりはないけれど、そう取られると困るな、と。でも体重増加の話は、母子手帳にもきちんと記載があり、BMI25を境に適切な体重増加の記載がある。その話をきちんとしているだけのことであり、過度の体重増加はお産を難産にして、帝王切開の頻度を増やすだけですよ、と。そして体重増加が過度であれば、麻酔の操作が困難になる場合があるので、無痛分娩や帝王切開が不可となる場合があり、そのため高次医療施設に搬送となることがあります、というだけのことである。というごく当たり前のことを説明しているだけのことであるが・・・・。

ちょっとしばらくこうしたことで書き綴ろう。

写真は当院の白梅。咲き始めました。

今年は暖冬で、スキー場も雪が少ない、と聞く。昨日(1月23日)勤務が終わり、膝の調子もよさそうだし、お産の待機者もいないし、と久しぶりに運動公園まで走る。最近ご無沙汰であった。天気が悪かったり、膝が痛かったり、お産の待機者がいたりと、様々な理由がある。でも寒いというのも一つの理由であるけれど、昨日は暖かかった。途中で手袋と帽子をとった。

暖冬ということを痛感したわけで、そうか、暖冬だから、まだバラも咲いているのか、とようやく理解できた。本来なら寒い時期の冷え込みで、バラの葉っぱも落ちるはずであるが、今年は暖冬でそこまで冷え込みが続かないので、まだ日当たりのいいところでは、バラが残っている。

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これは水曜日くらいの写真である。まだ8輪ほど赤いバラが残っている。この赤いバラは肉厚で、そのため雨水にも強いし、そして寒さにも強い。

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葉っぱが落ちてから冬の剪定をしようと思っていたけれど、この調子では果たして葉っぱは落ちるかな、と。

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これが今年の目玉である、ブルーコーナーである。本当はここに、露地植えのブルームーンを掘り上げて加えるつもりであった。ここはクリニック2階の南側に面した部分で、日当たりもいいし、雨も当たらない。ここで雨に打たれない、青バラを見たい、というのが構想である。

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このブルームーンをそろそろ植え替えようかと。

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で、暖冬のためか、この鉢のバラからもう新芽が出ている。新芽が出ているとういことは、苗の根っこも元気になってきたかもしれない。ということは、この苗は触れないかな、と。

ここにステンレスチールを一鉢置いている。ブルームーンを掘り上げて、そこに植えるつもりであったが、この温暖な状況では、植え替えしない方がいいかな、などと考えている。

どちらにしても、そろそろレセプトのシーズンが近づくから、お手入れができるとすれば、今週の日曜か、2月の11日になる。お天気次第でもあるけれど・・・。まだ葉っぱに元気があるのに、葉っぱを落とすことには抵抗があるな、とも思っているので、2月がいいかな、とも悩んでもいる。

当院の新生児室は、2階のナースステーションに隣接する形である。ガラスで仕切られ、ここは温度が24度以上になるように設定されている。

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この写真は、赤ちゃんの少ない時期のものである。この白の部分に新生児が多い時には10数名ならぶ。

私は、産後4日目に褥婦様の診察を行う。で、その前に、新生児の診察をすることとしている。私の診察であるから、そう複雑なことはできないけれど、診て、触って、聴診器を使ってと数分間は赤ちゃんと接することとなる。

一人が終われば、隣の赤ちゃん(生後4日目の)という具合である。そうやって新生児に接していると、比較することで、気づくことはある。

当然であるけれど、新生児にも個性があるのである。当然ながら体格も、表情も異なるし、鳴き声も違うし、哺乳の状態も異なる。新生児(あかちゃん)というひとくくりで見てしまうと、同じように思うかもしれないけれど、比較するとやはり違いに気が付く。

ま、その新生児のお母さまにとっては、当たり前のことかもしれない。比較しなくても、毎日同じ顔を眺め、おっぱいを上げていれば、我が子が我が子としてしみこんでいくことであろう。

残念ながら、生まれた時の体重の差はいましばらくは埋まらない。4000gと2500gで生まれた赤ちゃんであれば、その体重は約2倍。学童期になるころには、そう大きな差はなくなるとおもうが、生後数か月はその差がまだなくならない。

体重が増えれば増えたで、あるいは増えなければ増えないなりに、親の悩みは生じるし、ニキビやへそやおむつかぶれなど、悩みが消えることはない。でもそうした悩みに一つ一つ直面して、各人で対応することで、お母さま方も成長されていくことであろうと思っている。

生後1か月の検診で、特に成長著しく、体重増えすぎである、と言われる場合もあると聞く。でも、体が大きければ、鳴き声も大きいし、子供が泣けばお母様の立場としては、やはり飲みたいだけあげざるを得ないような気がする。なので、私としては、体重が増えすぎていても、まそれはそれと思っている。

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先週末は、天気も悪く、お産の方もいらっしゃったこともあり、結構忙しかった。そして今朝は結構雨風強い。中庭の蝋梅もようやく葉っぱが落ちて、黄色の花が目立つようになったことであろう。

写真は、1年前の写真であるけれど・・・

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先週の水曜、健康診断に行った。予定では午前いっぱいかかるはずであった。しかし9時過ぎに終わった。検査のため食事は前日の夜9時から控えていたので、検査が終わると空腹感を強く感じた。パン屋さん(モアソン、九一屋)に行くか、あるいは朝ご飯の定食屋さんにいくか悩んだ。で突然プレーンのオムレツが食べたくなった。

そういえば、昔は、朝食に自分でよくオムレツを作っていたことを思い出した。なので、早速作ろうと、あれこれ用意をしてクリニックに帰った。しかし、帰ったら、仕事が待っていて、朝食を作るどころではなかった。以来、私の中で、オムレツへの待望感が高まった。

2月から当院では、火曜日と金曜日の午後は、西村佳与子医師の診察とすることとしている。で、1月からその試験バージョンを始めた。21日午後は佳与子医師の診察で、ちょっと午後に時間ができた。なので、待望のオムレツに取り掛かった。

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オムレツだけでは寂しいので、玉ねぎを炒めた。ま、一応オムレツもできた。ついでにチーズを焼いて、ヨーグルトを添えて、パンを焼いて、こうなった。

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さて、肝心のお味は、まオムレツであった。欲を言えば、もう少しふわっと仕立てたかった。

何せ、ここ10年ほどオムレツなど作っていなかった。おまけに、今の私の部屋の使えるレンジはIHである。昔は、ガスレンジで、フライパンを振っていたような気がする。IHのレンジでは、レンジから離れると電気が切れる。そこら辺の感覚がちょっと違うような・・・。

でも、たぶん普通の方は、IHのレンジできちんと作っているであろうから、また時間のある時に再戦である。もう少しきちんとしたオムレツをつくりたい。とはいえ、毎日オムレツを作るわけにもいかないが・・・・



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