2020年05月

裏庭の枝豆。まだ花が咲かないと思い込んでいた。昨日、ふとみたら、もうさやができていた。

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思い込みは危険である、と。よく見てみれば、と。

見ているつもりで、見ていた気分になっただけで、よく見ていなかった、と。ま、日常でもよくありがちなことである。

当院でも医療安全の一環として、インシデント・アクシデントレポートの提出が義務付けている。そしてのその中に、矢張りこうした思い込みから生じる何かは常に存在するようである。いつになっても、こうだと思っていた、というようなレポートはなくならない。

忙しいというより、単に、基本的なことを確認することが身についていないから、ということなと自分でも思う。と同時に、日ごろから物事を隅から隅まで、見る、という癖を身に着けるべきかな、と思うが、これもまたその時に思うばかりで、思うばかりだから、いつになっても同じことかもしれない。

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さやはできたが、さわってみるとまだスカスカ。今から中身が充実していくことを期待したい。ここ数日好天が続きそうなので、しばらく散水をしなくては、と。梅雨前に、枝豆にありつけるといいな、と。

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大体私の朝の診察の病棟のパターンは、7時過ぎにナースステーションにいって、状況を確認し、必要であれば診察をすることから始まる。ちなみに、私の部屋には電子カルテの端末があるので、それでおおよその病棟の状況や分娩の状況は把握できる。あとは実際にいってみて、ということで7時過ぎにNSステーションにいって、ということになる。

診察の一つに、4生日の新生児の診察がある。児の体重増加、黄疸の程度、体調などを診察する。で、新生児室に入って、4生日の赤ちゃんと向き合って、まずは外観をみて、それからおもむろに上着と産着を外して、聴診してという具合である。で、だいたい、このくらいになると、かすかに何かのにおいを感じる場合がある。

かぐわしいにおいとは言い難いが、少し甘酸っぱいような独特の香りである。で、おむつを開けてみてればやはり黄色いうんちがおむつの中に確認できる。においのもとはここである。不思議なことに、おむついっぱいウンチをしていて、あるいははみ出ていても、赤ちゃんはぐっすり寝ていることも多い。今どきのおむつが優れているからななのか、あるいはうんちによる不快感よりも睡眠欲の方が強いのか、と。

当然ウンチをしていれば、おむつを交換すべきであるが、診察の時点でおむつを私が交換すると、余計に時間がかかるので、ごめんとつぶやいて、診察をそのまま続行することにしている。(私がおむつを替えるのは、総替えしないと診察ができないくらい大量に漏れている場合のみである)

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さて、皆様がどうか知らないが、私自身の健康のため発酵食品はできるだけ食べるようにしている。しかし好き嫌いがあり、納豆とイカの塩辛は苦手なので、味噌と漬物とヨーグルトとチーズということになる。なかでもヨーグルトは発酵食品であることと、カルシウム摂取の観点から、60目前の私には必須の食材であると思っている。

このヨーグルトに含まれているのがビフィズス菌や乳酸菌である。つまりヨーグルトを食べるということは、このビフィズス菌を目的としているということでもある。市販の製品(確か森永)にはビフィズス菌を大きくつけていたものもあるような気がする。

新生児は母体の中で暮らし外に出てくる。母体の中では無菌であるから、新生児の胎便には腸内細菌は存在しない。で、うまれてきて、なんでももぐもぐして、そしておっぱいを飲んで、新生児独特の黄色の顆粒状の甘酸っぱいにおいのうんちが出てくるころ、このうんちの中には多数のビフィズス菌が生息していると聞き及ぶ。

いつのまに、どこからビフィズス菌がはいったのか、と思わないでもないが、とにかく健康な新生児の大多数はうんちのなかにビフィズス菌が含まれているらしい。ということは、あのそこはかとなく香る原因はヨーグルトと同じであり、当然菌は異なるけれど、同じビフィズス菌を好んで食べるとは、人間とはつくづく不思議な生き物である。
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写真は裏庭のこれからのお楽しみ。まだ花は咲かない。予定では梅雨前には収穫の予定であるが・・・。


先週末は天気が良かった。とはえい、金曜土曜は、曇りも多く、日曜は久しぶりにピーカンであった。たまった仕事もあるけれど、金曜と土曜の午後は外来診療から免除されたので、ちょっと外出した。

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金曜日は、6月1日開院の施設を訪問した。ご存じの方も多いと思うけれど、熊本バースクリニックである。当院で一時期勤務いただいた黒田先生の念願の開業である。お産を取り扱う施設として、堂々の開院である。

近隣の内野先生に挨拶をして、黒田先生に挨拶をして、ちょっと中を見せてもらった。黒田先生の思いの積もった産婦人科である。きっと繁盛することであろう。ただ、問題は、このコロナ騒動で一部の危機の搬入が遅れていることである、と。でも、開業に合わせて様々なものがそろわないのは、いつの時代でも同じであり、私の場合も一部遅れていたような気もする。

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さて、せっかく南区に行ったので、久しぶりに城南の荒木酒屋によって、ワインでもと。車をオープンにして走る。少し車の通行量が増えたようで、帰途は道が混んでいた。なので、高速道路沿いに益城経由で帰る(道路もようやく補修が済んで、通れるようになったが、最後の橋と土手が通行不可で迂回した)。

ちなみに、私が荒木酒屋にいくのは、ここにお好みのチリワインと南アフリカワインがあるからである。12本あれば、計算上12週間分ということになるので(週末に1本)次回は3か月後となる。

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土曜日。予定では午後に帝王切開がなかったが、急遽1例緊急帝王切開となった。またこの日は、午後にオンラインで無痛分娩の勉強会を実施する予定であった。そのため、開始時間を15時として、勉強会も実施した。

実は個人的にZOOMを使うのは初めてであったが、無事使うことができて、ほっとした。あってよかったノートパソコンである。

さて手術も勉強会もすんで、それらからが私の午後である。久しぶりに益城のふるさと市場にくるまを走らせる。実は、ここにある魚屋さんが目的である。残念ながら17時を過ぎていたので、白身の魚はすくなくて、アジをさばいてもらって、鯛の刺身も購入して、と。帰宅して、冷えたカバを1本あけて、オリーブオイルとバルサミコでいただく。本当はヒラメか、スズキを食べたかったのであるが、ま、これはこれでよかった。

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日曜日。朝からさまざまな雑用をやっていると、気づけば昼過ぎ。お産も1例無事済んだ。天気もいいし、車の掃除をしたかったが、時間も時間なので、もう一つのやりたいことをした。

路側帯の枯れた水仙を取り払い、すっきりさせた。つぎに、フェンス沿いに茂るバラを一部整理した。電柱にかかりそうな桜もバッサリと。

写真は、伐採前の桜と野ばらである。野ばらは元気が良くて、枝がこのようにしなってのびてくる。当然バラであるからとげがある。駐車場でも、あるいは反対側の道路でも、通行の人の邪魔になると困る。また、電柱のあに植えた桜は、電柱の作業の邪魔になると困る。なので、この区域はバッサリといった。

午後3時から2時間程度作業をすると、のどが渇くくらいになった。少し日に焼けたかな、と。この時期、玄関わきのヤマボウシは、白い花がさく。そして通路わきのヒペリカムもそろそろ咲き始める。

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梅雨が始まるまでの希少な時期である。

さてそろそろシャワー浴びようとナースステーションによったら、陣発の入院が。シャワーを浴びて、夕食をとって、映画を見ていたらお産に呼ばれた。そして一日が終わった。

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昔、私が医学部を卒業して、大学病院の病棟に上がったころ、婦人科の手術の患者様は、手術の前日にシャワーを浴びて手術部位(下腹部あるいは外陰部)の皮膚の毛を剃刀で剃っていたいたような気がする。参加の患者様も帝王切開の場合も、そしてお産の場合にも、皮膚がつるつるだったから、矢張り剃っていたような気がする。

毛を剃ることを剃毛(ていもう)というが、これは術前には当たり前のことであった。しかし、剃刀で剃ると皮膚を傷めること、医療者自身にも感染のリスクが生じること、などよりバリカンが提唱されるようになり、今ではバリカンであると思う。

ちなみに時間に余裕のある時は脱毛クリームが一番である。が、そこまでの余裕はないので、バリカンかな、と。意外と光脱毛もいいかもしれない。しかし、そこにはまた別な問題も生じるが・・・。

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ところでなぜ剃毛をするのか、と。手術する場所に、毛が生えていると不潔と昔は言われたような気がする。でも今の主流は、毛は生えていても、シャワーや入浴で皮膚の状態が良好であれば特に不潔といわれることはない。

問題は、縫合時である。皮膚を切って、手術操作を終えて、皮膚を縫って終わり、というときに、ここにおけ毛があると、縫合する糸に絡んで結びにくくなるのである。あるいは糸に絡みこんできて、引っ張られて痛いということになる。

実は、人間たるもの毛の多さあるいは濃ゆさは人によって異なるのは当たり前である。しかし不思議なことに、陰部周囲の毛がもともと薄い人もいれば、陰部から肛門にかけて、毛がびっしりという人も少なくない。(たぶん私も後者で毛がある)。なので、この肛門周囲に毛が多くて、そして分娩時の傷がそこらへんに伸びていると、ちょっと傷を縫うのが面倒で、仕方がないので、縫合する領域だけはさみで毛を切ることもある。(ただあまりすると、はさみの切れが悪くなる)

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時たま、外来で診察時に、外陰部の皮膚の毛が少ないけれど、多数の毛穴が赤くなっている人にお目にかかる。たぶん、外陰部の毛を何らかの理由で少なくしたのであろう。個人的には毛を剃ってもいいことはないようにおもうので(毛があることで、外陰部の皮膚を守っていると思っている)あまりお勧めしないが、様々な理由が個人にはあることであろうから、わたしの意見を強要することはない。

で、どうしてもするのなら、光脱毛がいいような気がする。2番目はバリカンであろうか。剃刀で剃ると、つるつるにはなるけれど、皮膚に傷をつけることが多い。また毛穴の炎症を得越すこともある。バリカンにしても、剃刀にしても、いったん剃り始めたらやめられないわけで、剃れば剃るほど、毛は濃ゆく硬くなっていく。

脱毛クリームできれいにとれば、と思うかもしれない。しかし時に、その脱毛クリームに過敏に反応する人がいるわけで、そうなると御下が赤くはれてしまって、日常生活に支障をきたす場合がある。

とすれ光脱毛がいいかもしれない。しかしお金はかかるし、おまけに陰部を人様に見せなければいけないわけで・・・・。そしてこれも時には過敏に反応して皮膚が赤くなる人がいる(というか、過去に陰部が赤くはれて当院にお越しになった人がいた。私では対応できないので皮膚科受診をすすめた)

ということで、剃るなら必要最小限で、バリカンで。染まずに済むならなそのままで、というのが今の私の流れである。

写真は裏の田んぼのジャガイモ。4月に植えて、田植えの前に収穫し、新じゃがとなる。田んぼに植えたジャガイモは少し水っぽいのであるが、日本人たるもの初物には弱い。(なのでスーパーに行って初物を見るとうれしくて、つい先日も枝豆を見つけてしまった


4D超音波について、患者様から苦言をいただいた。患者様への私たちの説明が足りなかったし、患者様への配慮が足りなかった。その点で深くお詫び申し上げる。今後このようなことのないようにスタッフ一同配慮いたします。

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せっかくだから、この4D超音波について説明することとした。まず第一に4D超音波をするためには、それなりの機種が必要である。メーカーも各社あり、機器のランクもさまざまである。4D超音波の技術の進化によって、その最高機種であれば内臓臓器も立体表示が可能であるとも聞いている。しかし、当然それなりの金額必要となるわけで、当院の診療レベルに応じた機種でお値段を考えないといけないと思う。

とはいえ、産科診療において現在4D超音波は患者サービスとして欠かせないものであるから、それなりの画像が表現が必要であることも事実である。簡単に言えば、安くていい画像で提供できれば、一番である。

またどんなに機器が優れていても、いくつかの条件に恵まれなければ、肝心の画像は提供できない。これも理解いただきたいことである。妊婦健診を当院で受講されている方の中には、最後まで顔が見えなかった、という方もいらっしゃるわけで・・・・。

その条件として、胎児が仰臥位あるいは側臥位の状態で、顔を斜め上に向けて、かつ顔の前に手やへその緒がなくて、そして十分量の羊水が存在すること、これが必須の条件である。顔の前に手があったり、子宮と近接していたり、あるいは下を向いていては絶対画像が得られないのである。これは機器の問題ではなくて、胎児の状況によるものであり、いい条件になることを待つしかない。

また、妊婦健診として、胎児計測やその他の検査をして、あくまでもサービスの一環として4D超音波である。どこそこの大学の精密検査で、妊婦様に2時間も超音波をすることは不可能で、限られた時間の中での検査である。おまけに4D超音波は実は結構時間がかかるのである。つまり患者サービスとして4D超音波にこだわればこだわるほど、時間がかかる。時間がかかれば、次の人をお待たせすることになる。

本来の妊婦健診で、妊婦健診の補助券の中に、超音波検査として費用が含まれているのは確か1回くらいしかない。つまり、それ以外の時の超音波検査をするかどうかは、各施設の判断に任されている。しかし世の中の流れにより、日本ではほとんどの施設で超音波検査を毎回していることであろう。でも外国では出産まで1-2回ということもある。これは制度の違いということもあるけれど、やはり基本的には超音波機器が高額であるということによるのであろう。

そして肝心の超音波機器が優れていて、かつ胎児の条件が優れていても、それを実施する人にその超音波機器の習熟がなければ肝心の画像を提供することができないのも事実である。なれない機械ではできないのである。

現在当院においては、私と検査技師1名で超音波機器を操作し、お互いにそれなりの経験と技量があるから、何とか4D超音波を提供できると思っている。しかし、本来の超音波検査の目的は、4D超音波を実施することではなくて、4D超音波をできるような機能の高度な超音波機器を使って、より正確な胎児計測と胎児及び付属物の異常がないかどうか、あるいは妊婦様自身に異常がないかどうか、を検索するためにあるということを皆様にご理解いただければ、と願っている。

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中庭にちょっと遅れて咲きだしたラブアンドピース。最初はクリーム色で、開花が進むとピンクがかぶってくる。

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