2022年11月

予防医療という考えがある。前もって早めに対応することで、大事に至る前にということである。健康診断も、ある意味早めに病気を見つけることで、結果として医療費の削減に貢献する、というようなものであると理解している。

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病気である人を治療するのが医療である。なので、保険診療とは病気が対象であり、病気でなければ保険診療の対象ではない。健康診断、性病検査、避妊のための各診療、妊婦健診などは保険診療の対象とならない。当然、労災、交通事故、飼い犬にかまれた傷なども、厳密に言えれば対象にならない。(交通事故は加害者負担)

さて、そう考えて、ふと思う。先日のJ-MELの緊急対応のトレーニングである。羊水塞栓、アナフィラキシー、周産期心筋症ほか多数の救命を要する病態に対する対応は、当然医療であり保険診療の対象であろう、と。しかし、仮にそうなる前に何らかの兆候があり、それに対応した場合には、どうなるのであろうか、と。

ショックを呈する病態に至る前には、そのショックに至る前に人間の体が何らかの対応をしている代償期があるわけで、いわば生体の防御反応である。この時点ではまだ病気(ショック状態)として症状は出ていない。この状態で適切な対応が取られないとより重篤な状態となり、さまざまな症状が短期間に出現する。あまりに短時間に出現するため、適切な対応が取れず、さらい重篤な状態となるというようなシナリオである。

ということは、どう考えても、身体がまだ代償している期間に適切な対応ができるに越したことはないわけで、この時点で適切な対応ができれば、重篤な状態を回避できるはずである。しかし、そうやって危険を回避できた場合の、そうした治療は果たして保険診療の適応であろうか、とふと思った。

まだ病気ではない、でも放置すれば病気になる、ある意味予防医学であろうか、と。でも人の体がなんらかの代償昨日で対応しているのであれば、その状態に気付いて治療するのであるから、病気の治療でもいいのかな、とも。


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当然のことながら、医療費は安い方がいいし、体への負担も少ない。そしてなんでもそうであろうが、早めの対応の方が治療する側も、治療される側も楽であろう。観察力を上げて、重篤な除隊に至る前の状態で治療する方が、結果として皆様のためになる(私自身も含めて)と考えるべきかな、と思っている。

写真は草取りの済んだ後の裏庭。実はここに1本このような枝ぶりの苗がある。最初はトマトの苗かな、と思っていた。すると、近所の農家の方から、これはセンダンの木である、といわれた。すぐ大きくなるから切った方がいい、と。確かに、この1年で高さ10cmから40cmまで成長した。

鳥が運んできたのであろう。ただ、クリニックのある場所に大きな木が生えることは望ましくないので、やはり撤去すべきかな、と。

11月26日が結構忙しく(外来とお産)夜遅くまで働いた。さて日曜日はどうかな、と思ったら意外と楽だった。午前は外来を務め、昼休みに雑事(通帳記帳)を済ませ、午後から念願のパンジービオラの植え付けである。


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しかしこの肝心の裏庭には、このように観賞用のサツマイモ(実は雑草予防)が植えてあるので、数日前にこのサツマイモの葉っぱを除去する。このサツマイモのおかげで、一部は雑草が少ない。でもやはり草が生えている。

ということでこの草取りをしながら、ぼちぼちと植えた。それでも3時間かかった。

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ようやくこんな感じになった。まだ草は一部に残っているが、体力的にはこれが限界なので、今日はここまで。


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サツマイモの葉っぱが茂っていたので、実は芝桜も日光を遮られ、ちょっと元気がない。


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今年の正月用のお飾りのハボタンがまだ一株残っていて、踊りハボタンとなっていた。ハボタンも多年草ときくので、このまま年を超えるかもしれない。

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除去中の草の中に、まだ枝豆の苗が残っていた。鞘に実が残っていた。集めてみると、若干緑っぽいけど、茶色いものもある。大豆となっていた。さて、これは来年まいて実るであろうか?


このブログのタイトルであるように、いつか南の島でダイビング三昧というのが開業当初の私の夢であった。で、開業して15年、私の体も丸くなり、あちこち痛くなり、走るスピードも遅くなり、と。そして夢の南の島へはなかなか行くことができない。

しかし、その間にいくつが便利なことがでてきた。まず、一番うれしかったのはグーグルアースの存在である。机の上にいて、見たい世界をみれるなんて・・・。それはリアルタイムではなくて、ちょっと前の写真撮影した時のことであろうけれども、それでも各地を見ることができる。

次に私自身がいつの間にか、ワインが好きになったことである。そしてそこで影響を与えたのは、やはり映画のサイドウエイ(原板)である。日本でのリメイク版ではなくて、アメリカ版である。結婚を前に、結婚前の友人二入がワイナリーをめぐる。こんな旅があるんだ、と。そしてワイナリーめぐり面白そうだな、と感じた。

熊本にも菊鹿ワイナリーがある。できたときから言っているけれど、サイドウエイのようにはいかない。まだまだ発展途上である。とはいえ、もう3回くらい行ったような気もする。


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で、ふと思って、日本のワイナリーを探すと、あちこちにそうした施設もあることも判明した。なので、新しい夢は、そうした日本のワイナリーを車に寝泊まりしながら、あちこちめぐってみるのもいいかな、と。ということで、今回クリニック用の車としてスペーシアのスポーツギアを購入した。前の車から7年たっていたことも理由であるが、実はこの車でキャンプできないかな、と。

本当はジムニーで計画していたが、どうもジムニーよりもこちらの方が寝泊まりが楽そうで、と。まだ実際に出かけたことはないので、これも机上の空論に終わるかもしれないが・・・。


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ワインの話であちこちのワインを探していると、やはりその地に行きたいなという思いもある。なので、出来れば海の側でダイビングもできて、ワインナリーもあって、とうような場所を最近は探すようになった。

しかし、ダイビングに適した海は少し暖かい海であり、ワイナリーに適した環境は昼と夜の温度の差があり、少し寒いところが多いので、必ずしも一致しない。でも、と。

行ってみたいのは、アメリカのナパバレー、メキシコのバハカリフォルニア、エクアドルのガラパゴス、チリのワイン各所、ニュージランドのクーインズタウン、オーストラリアのグレートバリアリーフとケアンズ、南アフリカのワイン各所である。

なので、福岡からアメリカまで飛行機でいって、と仮想の旅行のプランニングである。英語を少ししか話せいないけれど、ま、なんとかなるだろう、と。本当はその日のために、スペイン語を勉強するつもりであったが、なかなか勉強しない私である。いまは翻訳機もあるし、と。

グーグルマップとグーグルアース、便利な世の中になった。

日曜日、果たして私に務まるかと思いながら、J-MELSのベーシックコースのインストラクターを務めた。担当は、羊水塞栓症とアナフィラキシーの症例に対するシュミーレーショントレーニングである。残念ながら、シュミレーションのケースではモデルの症例は亡くなるような設定であり、そのトレーニングでは救命することができない場合も多い。

あくまでもシュミレーションであり、そうしたトレーニングをおこなうことで、万が一そうした症例に出合ったときに、実際に救命できるようにというのが基本的な考えである。2015年の京都での開業医と大学の産婦人科と救急の医師とスタッフにより始まったと聞く。

日本全国での妊娠出産に伴う妊産婦の死亡を減らそう、と今全国各地にこの動きが広がり、熊本でも数年前からこのJ-MELSの講習会が開催されている。私も数年前に参加し、そして自分自身のより理解を広げるためにインストラクターを務めることとした。つまり、教えることは学ぶことというわけである。

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日ごろ使わない薬剤の使用方法も、シュミレーショントレーニングで何回も言及するうちに使ったことがあるような気分になる。そうなると、万が一の時にもつかえるかもしれない、と感じる。

そうした事態は起こらないに越したことはないけれど、しかし様々な病態は、時に確率の問題として生じる。1万分の1の確率であれば、1万回中9999回は起こらないわけである。問題はその1回が、最初の1回目か、あるいは最後の1万回目に発生するか、ということである。

そうしたいつの日にかに備えることは大切なことかもしれない。しかしそうめったに起こることにそなえるというよりも、こうしたシュミレーショントレーニングを繰り返すことで、常日頃の診療のスタイルが少し変わるのでは、とふと思った。

シュミレーションの症例は、モデルケースであり、過去の症例を極端にデフォルメしてある。しかし、そこには重篤な症例に至る前になんらかの前兆がある。つまり伏線ということである。ということは、この伏線に早めに気づけば、そうした病態に行る前に対応できるし、ショック状態の前であれは、時間に余裕がある、ということである。

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しかし、ショック状態になる前に早くから対応すれば、たぶんショックにはならないわけで、そうすると、果たして早めに対応したからショックに至らなかったのか、あるいはもともとショックになるような状態ではなかったのか、という疑問も生じる。

でも、やはりショック状態となって救命できなかった、という思いをするくらいなら、やはり早めの対応でそうなる前に対応したと思い信じる方が、私自身のためにも、そして妊婦様のためにもいいのでは、と思うから、やはり早めの適切な対応を心がけよう。

先日の講習会で学んだ私なりの学びを日々の臨床に展開していこう、と。


クリニックが存在する熊本市東区戸島西の地は市街化調整区域である。つまり農業をするための土地であり、原則として土地の利用は農業であり、そのため少し税金も安い(はずである)。ただし、大きな道路沿いは、市街化調整区域が申請により解除される、ということで、この地を申請して開業した。開業前のこの地の写真は、過去に何回かお披露目したけれど、田んぼの広がる場所であった。

市街化調整区域であるが、最近あれよあれよと宅地化がすすみ、いつのまにやら周辺の住宅が増えてきた。でもやはりまだの家もそこそこある。また裏には調整池もある。こうした場所が、鳥や昆虫の棲み処となるので、やはりこの地は鳥や昆虫が多い、と思う。というか、もともとそうした場所であって、そこに私が進出してたのであるから、それは当たり前である。

人の進出が増えてくれば、次第に鳥や昆虫は姿を消していくことになるけれど(生存可能な領域の減少)、でもまだそこそこ存在するわけで、いわば彼らは先住人であり、追い払うことはできない。先人に敬意を払いながら済ませてもらう場所であり、それを怠ると・・・・。


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地球で一番多い生物は、細菌のような気もするが、ウィルス、あるいは昆虫かもしれない。確かにコロナは厄介であるけれど、ウィルスが存在するから、あるいみ突然何らかの遺伝子上の変化があり、その結果として進化した(変化した)という一面もある。

ましてや、昆虫や細菌が朽ち果てた植物や、生物の排せつ物を分解してくれるからこそ、西武は生きていけると聞いている。


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クリニックの周辺の土地も、収穫が終わった後に、こうやって耕されることがある。時には、ここに近隣の牧場や鶏舎からのいただき物が漉き込まれることがある。そうなると、あの独特のにおいが漂うわけである。でも、そうやって土にかえり、新たな植物となり、とここにそれなりの循環がある。

その結果豊かな土地があれば、昆虫も多くなり、昆虫がおおくなれば、それを目当てに小動物も集まるわけで・・・。ということで、虫が多いのは仕方のないことである。と、わかってはいるが、やはり蚊に刺されると嫌だし、飲み物の中に虫が落ちてくると嫌だし、と。

さて、少し寒くなってきた。そろそろ園芸の方も冬支度である。しかし天候と分娩状況でままならない日々が続く。国体通り沿いだけ、さしあたりパンジーとビオラを植えた。本当は草取りもしたかったが、そこまで手が回らない。ま、出来る範囲で、やれることを、と。

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