カテゴリ: 仕事

少子化の日本でお産は減少しつつある。一人の女性が生む平均的な新生児の数は二人を切って、1.3人くらいだと聞いた様な気もする。ということは、たいていの女性にとっては、お産は生涯で1度あるか、二度あるか、ということになる。生涯の中でビッグイベントである。

そんなビックイベントであるから、せっかくならそのビッグイベントを、家族で共有したてはいかがでしょうか、というスタイルで当院はオープンした。なので、開院以来、基本的には妊婦様の同意されあれば、お産にともに参加する人の選択は自由であるし、帝王切開もOKである。

当院は2007年6月開院で、開院以来少しづつお産も増え、現在年間500-600くらいの分娩数である。つまり、年間500-600名の方が当院でお産を家族ととともに体験しているということになる。2007年開院なので、当院で二人目、三人目、四人目という方もいらっしゃる(さすがに当院で5人出産した人はまだいないが、他院で一人二人産んで、当院で5人目、6人目という方はいらっしゃる)。

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さて、この状況を立場を変えてみると、と。年間500-600ということは、月に50前後のお産があり、1日1-2件のお産があるという状況である。当院の統計は以前どこかに示したような気もするけれど、比率は自然分娩(吸引分娩も含む);無痛分娩;帝王切開の頻度がおおよそ2;2;1であるので、年間100件程度の帝王切開があるということなる。

開業当初は、お産があるということで私もスタッフも緊張したし、ましてや帝王切開であれば、あれこれ大変であった。そうした状況が続き、お産も帝王切開も次第に増えて今がある。スタッフは時に代わることもあるけれど、私自体はずっとここでお産についているわけであり、そうなると今の私にとってお産とはということになると、お産は日常の一つとなり、自然の流れの中で、診療というよりライフワークのようなものとなっているような気がする。

残念ながら、お産に感動するという心境とはちょっと異なる次元で、淡々とお産と外来とそしてその事務仕事と務めている、というところであろうか。

といって、私が決して感情的にならない、というわけではないけれど、あまり感情を表面に出すことも減ってきたような気がする。仮に感情的になっても、仕事の効率が悪くなるだけなので、気分転換して平常に戻るようにしている。

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先週末はできれば念願の山鹿のケーキ屋さんに行きたいと思っていたが、いけなかった。園芸作業をしたいと思っていたけれど、天気が悪いことと、私自身の筋肉痛でできなかった。結局、院内で事務作業とお産に臨んでいた。

さて今週はどうかな、と。まだ先週からのお約束がのこっているので、あと1名お産が済めば少し時間に余裕ができそうである。ぜひともヤマダ電機にいって、それからダイレックスにいって、ナーサーリーに行って、そして山鹿に行きたいものである。

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写真は、先週末の運動公園行の際に見かけた道路沿いの樹木。よくみれば実がなっている。ザクロのような気がする。木を植えて、実がなるまで数年を要するわけであるから、これらの樹木はそれなりの年月が経過していることとなる。

前回のidsという企業は、なんと医療系の検体検査の会社であり、工場であった。熊本から全世界にという会社であった。伊藤電子システムの略と予想したが・・・。

この界隈、意外と歴史のある建物が多いのかもしれない。なので、その敷地の樹木も年数が経過し、だから実がなると。

お役所から書類が届いた。5月10日までに届けて、と書かれている。わからないことは担当まで聞いてください、と。

当院のようなお産を取り扱う施設には長期の休みはあって無きがごときものであり、実際4月27日から4月29日の朝までに8名生まれて、まだもう1例ありそうだし、どこにも行けないし、お産までの待機の間に仕事あるいは園芸でもするか、あるいはPCの入替でも、ということになる。


で仕事を始めて、お役所への提出期限をみて、さっさと済ませようと思うと、ハタと困った。各種書類の申請日に用いる日付をどうするか、元号をどうするか、と。訂正印でいいのであろうか、あるいはそのままでもいいのか、と問い合わせをしたいところであるが、きっとお役所は10連休だろう。10連休明けの5月7日に問い合わせをして、8日に投函すれば、10日にはつくと思うけれど・・・。

お役所としては、連休前に仕事を片付けたいとということであろうけれども、連休直前にこうした書類が届いても、問い合わせができなければ、仕上げができないよな、と愚痴っても、仕方がない。泣く子と地頭には勝てないではないけれど、お上には従うしかない。

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昨日はお産の隙間をぬって、ちょっとだけ園芸作業をおこなった。私の構想では、梅雨前に枝豆の収穫にありつく予定である。そのためには逆算すると、そろそろ植えておかないといけない。しかし、植えようにも、植える場所がないので、植える場所を作るためには雑草取りをして、チューリップを掘り起こして、と。できればここに肥料と石灰と土も追加したい。でもそうなると、とてもお産の片手間にできるようなことではない。

なのでできる範囲で、そして今日に期待するわけであるが・・・。今日もまだ病棟にはお産予備軍いらっしゃるし、天気もどうも怪しい。

ならば庭の改造計画でも考えるかな、と。裏庭の芝桜と芍薬の再配置がどうも必要な気がしてきた。この秋に向けて少し考えることにしよう。

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写真は、バラ 新雪と芍薬である。芍薬は白のはずであるが、内部に赤い部分が・・・




予定日とは、妊娠した女性が過去の経験則にのっとり、大体そこら辺の日程で出産を迎えることの多い日である、というように私は理解している。


具体的には、妊娠した女性の最後の生理(月経)の始まった日を起算として、予定日が計算される。そして妊娠初期の胎児の大きさにより予定日が補正されることもある。また、高度補助医療技術で妊娠された方の場合、胚移植の日から設定されることもある。

以後の胎児の発育は、この予定日から計算される胎児の日齢・月齢から相当する発育と比較して相応するかどうかで、大きいとか、小さいとかの評価がされる。当然日本人と、体型の大きな外国の方では、同一に比較することはできない(巨大児の定義もアメリカと日本では異なる)。が、最近は日本人と外国の方とのハーフ・クオターなどの場合もあり、判断に迷うけれど、適切な資料もないし、そのまま日本人のスケールで考えることにしている。

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さてこの予定日という表現が、誤解を招きやすいとも感じる。なぜなら、予定日なので、妊娠したらその日に生まれる、というように理解されてしまうと、ちょっと困ったことになる。何故予定日を超えても生まれないのか、予定日前に生まれたけれど大丈夫か、と。

冒頭に述べたように、大体この日くらいで生まれるであろう、という大まかな目安なので、別にずれても問題はないのであるけれど・・・・。

当院での妊婦健診時に、数回妊婦健診を行った後に、妊婦様から最後の生理が始まった日が覚え違いをしていた、といわれることもある。(私自身男性なので、生理はないけれど、生理が仮にあるなら、いつもその最後の生理の始まった日をきちんと覚えているか、といわれれば自信はない。)勘違い・記憶違いは仕方のないことであり、あとは初期の胎児の発育があっていれば、1週間以内の誤差であれば、OKという程度のものであると思っている。

予定日の迫った妊婦様にとっては、この予定日は切実な問題でもある。いったいいつ生まれるのか、と。出るべきものが出ないと、肉体的にも、精神的にも不安定である。早くすっきりしたいという気持ちは十分に理解できる。しかし、真の陣痛がこないかぎり、やはり生まれないのである。

以前は当院で計画出産を行っていた。予定日をめどに大体ここら辺で入院して、薬剤で陣痛を付けて、と。計画出産の場合、それで生まれればOKであるが、問題は生まれない人がいるという事実であった。陣痛を薬剤でつけて、生まれないなら帝王切開という方向に進むのであれば、全例生まれる。しかしやはり帝王切開は嫌だ、といわれれば、あとは自然に陣痛が来るのを待つしかない、ということになる。

いまでも、遠方の方、予定日が過ぎた方に、誘導・計画出産を行うことがあるが、その成功率は必ずしも高くない。なので、そこら辺を理解していただいて行うこととさせていただいている。

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一方、この予定日をクリニック側から考えると、ある月の予定日が登録されい方が、その月の予定分娩数ということになる。月ごとの予約分娩数は、制限を行っていない現況では、大きくばらつきがある。その数を見ながら、今月は急がしいかも、などと考えるわけである。

で、問題は、月末が近づいていも、その分娩数の半数以上がのこっていると、????ということにある。転院した妊婦様が多ければ、それはそれで仕方のないことである。しかし、妊婦健診で確認するたびに、予定日がすぐなのに、という人ばかりだと、・・・・・。もしこれらの方々がまとまってきたら、とんでもないことになるよな、と時に思うこともある。

しかし、そこが不思議なところで、そう簡単に陣痛は来ないのである。なので私もこうやって平穏に毎日を過ごすことができる。でもここ数日はいそがしかったかも、と。

あれこれ考えても、仕方がないし、それにどこに行けるわけでもなし、ま、釣り人の心境で、ということになる。策を弄せず、ありのままを受け入れ、その中で自分の許容範囲内であればいいし、それが私の手に余る事態であれば、早目に搬送で、と淡々と日々を重ねる。

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写真は、熊本城の城彩苑界隈である。昔私が小学生だった頃、ここにあった場内プールによく来ていた。今は緑のこの場所に軽自動車のホットドッグ屋さんがあって、ここで帰りがけにコーラとホットドッグ1本がごちそうであった。

そしてその横には総合庁舎が並んでいた。何の建物だろう、と感じてはいたが、そののち時に気になる存在となる国税局とはおもってもいなかった。ここも今は更地である。
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向こうに第一高校がみえる。

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こちらには熊本医療センターもみえる。


どこかで見たような方だなと思うことは、様々な機会で遭遇する。クリニック内であれば、私はユニフォームを着ているし、向こうの方も私を医師として認識しているのであろうから、その前提で話が進む。

私の記憶力に陰りがある、ということではなくて、私自身が患者様の顔と名前を一致させるようなトレーニングを怠っているので、顔だけはどこかで見覚えがあって、向こうから会釈をいただけて、横に子供さんが一緒であれば、たぶん当院でお産をされた方かなと。話しているうちに昔のことを思いだせば、やはり患者様であった、ということになる。(申し訳ないが私の記憶力とはこの程度のものである)

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ただし、中には私の中に強力なイメージで名前と顔が刷り込まれる方もいらっしゃるわけで、そうした方々はフラッシュバックのように名前と当時の記憶が浮かび上がる。お産が大変であったとか、さま座な対応にくろうした、からということで覚えている人もいるが、実はそうしたなにかもなくても、意外と強力なイメージが残っている方も多い。

で、私がクリニック内で、ユニフォームを着ている場合には何も問題はないのであるが、私が私服に着替えて、院内の園芸作業をしていると、条件が異なる。気づかない人にとっては、園芸作業をするおじいちゃんであろう。一方院長が園芸作業をしていることをご存知の方だと、こんにちわ、と会釈もある。確か、国体通り沿いの路側帯の作業中には、道路を走る車から、”院長!”と呼びかけられたこともある。

さらに私がどこかに行ったときに、すれ違う時にどこかで見たような、と思うこともある。鶴屋であったり、上通りであったり、農業公園であったり、と。あれどこかであったような、と。でも声をかけるのには少しためらわれるし、向こうの方も私かどうか(グリーンヒル院長という認識)という自信がなければ声をかけにくいことであろう。間違ったらはずかしいしな、とでこかでみたような、と不思議な顔をして通り過ぎるのが大多数の場合である。

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仕事柄、名前と顔を一致させたいものであるが、私の記憶整理の方法と、小さな記憶容量といういことで、仕方がないかな、と。それに、仕事は仕事、私は私でもいいかな、と。とはいえ、お互いを覚えているということはありがたいことでもあるし、うれしいことでもあると思う。

クリニックの診察券の番号は、通し番号で、1番から始まり、現在20000番台である。厳密には1番から100番くらいまでの間はカラの番号なのであるが、それでもおおよそ2万人の方が、通算で受診いただいたことになる。診察をしながらだと、受診番号を見て、あ、この方は昔お越しになった方であると、気がつく。

開業当初に当院をHPVワクチンで受診された方が、10数年後に妊娠した、ということでお越しになることもある。開業当初に当院でお産をされた方が、時に新たに妊娠したということもあれば、更年期やがん検診でお越しになることもある。あるいは自分の娘さんが妊娠した、生理痛で悩んでいる、などでおお越しになることもある。

以前当院を利用された方が、また何らかの理由で、当院を受診いただけるという事実は、私にとって、日々の診療の結果が評価されてよかったな、と思うばかりである。

とはいえ、当院で不愉快な思いをされた方は、たぶん当院を二度と受診されることはないから、顔を合わす機会もないのではあるが・・・。

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写真は裏庭の芍薬。葉っぱも緑に変わり、繁ってきた。つぼみも大きくなった。この場所は、風が強いので、頭の大きな芍薬は、風が吹いて、そして雨が降ると頭を傾けてしまって、魅力が半減する。咲き始めのころが一番かもしれない。

通常の出産時の分娩料金、無痛分娩時の加算、帝王切開、流産手術、人工妊娠中絶などの料金は、前もってそのめどとなるおおよその額をお伝えすることとしている。基本的には、実際に行った手技・使用した薬剤により変動が生じるけれど、当院では、基本的には夜間や休日の加算は行っていない。


そうしないと、最初にお話した額と大きく額が異なることとなり、それでは話が違う、てなことになりかねない。しかし、現実には、休日や夜間であれば、呼び出し体制となるわけで、呼び出した分の費用をだれが負担するか、と考えれば、施設によっては、やはりそれをきちんと算定するわけで、その結果、最初に聞いていた額から大きく離れることとなる。

とはいえ、当院で最初に当院の出産費用その他を説明する際には、休日夜間には加算を行いますと、説明しているはずであるが、実際にその加算の適用は見送っていた。

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私個人の性格として、約束したことはできればきちんと履行したいと思っているし、また通常のお産であれば、私が呼ばれるだけのことなので、平日でも、祭日でも、夜でも別に一緒で何ら問題はない。なので、開業以来、そうした加算は行っていない(もしかしたら、一時期行っていたかもしれないが、今はおこなっていない)。

一方帝王切開においては、私一人ではできないし、麻酔科医、もう一人の産婦人科医、さらに当院スタッフの呼び出しとなるわけで、どう考えても加算をしないと割が合わないのであるが、やはりそれも性に合わないので、加算を行っていなかった。というか、加算を行うと、額が大きく変わるからである。

でも、そうなると、当たり前のことであるけれど、夜間あるいは緊急の帝王切開をすればするほど、手出しの額が大きくなるわけで、つまり緊急帝王切開は赤字の原因その1である。赤字だから緊急帝王切開をしない、というわけにもいかないし、緊急帝王切開は必要だからこそ行うべきである。

と考えれば、やはり緊急時の帝王切開の加算は、やはり多少なりとも行うべきかもしれない、と最近考えを改めた。(というか、たぶんこうしたいくつかの積み重ねが、種々の支出の増大の一因となっている)

基本的には、私一人と通常のスタッフだけで対応できる場合(祭日であれ、夜間であれ)には従来通り加算はいただかない。しかし、緊急時の加算はいただくこととする。その適用を4月より実際におこなうこととする。

また、陣痛が来た、といって入院しても、その後陣痛が弱くなり、退院した場合、当院では使用した寝具と食事代だけはいただくこととしていた。でもその時には実際には分娩監視装置を装着したり、あるいは無痛を希望すれば各種薬剤を使用したり、さらに陣痛増強の希望があれば、薬剤による増強をおこなっている。しかし、分娩に至らなければ、いったん退院となるわけで、その場合そうした費用はなかなか請求しづらい。しかし、これらの費用もまとまればそれなりの額となる。

ということで、そのような場合にも、食事代と寝具代と、そして実際に使用した薬剤の費用だけはいただくこととする。これも4月から適用とする。

以上が4月からの改定事項である。そしてこれは本来行うべき最低限のことであったと思うし、実際に行いますと説明しながら行っていなかったことでもある。

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次に無痛分娩について。

無痛分娩においては、そのより効果的で安全な無痛分娩の実施が求められる時代となり、そのためのいくつかの遵守すべき事項が現在整備されるつつある。当院としても、その遵守すべき事項をきちんとクリアーして皆様に無痛分娩を提供したいと考えている。

しかし、その新しい基準を順守するためには、職員のトレーニング、機器の整備が必要であり、一朝一夕にはいかない。3月よりそのトレーニングを開始し、整備が整い次第新しい無痛分娩のスタイルに変更する。予定では7月を予定している。

この新しい体制を維持するためには現行の無痛分娩による加算費用では対応できないので、7月1日より無痛分娩の費用は従来の費用に加えて2万円の加算を予定している。

これまでに各種の薬剤や医療消耗品の値上げがここ数年でいくつか実施されていた。身の回りの生活用品でも同様であり、値上げ、あるいは商品の規格の縮小などで各種メーカーで対応されていた。当院としても、これまでは各種備品を選ぶにあたり、コスト削減の努力を行ってきた。今後より一層のコスト削減の努力を行うことは当たり前である。しかしそれにも限界がある。

当院でお産を安全に続けるための施設及び機器への投資はこれは避けられない。なぜなら機器には耐用年数という問題が存在する。そのため、現時点でこの秋に消費増税がなければ1万円で、増税の場合には2万円の基本分娩料金の加算を11月1日より行うこととさせていただきます。

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値上げの話は心苦しい。しかしそうでないと、このままでは様々な意味で行き詰まる。値上げをする以上には、値上げに相当するサービスを十分に提供できる環境を維持することが、クリニックとして重要なことである、と信じている。



写真は国体通りに面した白梅の現況である。もともとは植木市で購入した盆栽であった。水やりが面倒になり、この場所に植えた。確か1年目に、芝刈り時に間違って幹が落とされた。(芝刈りで落とされるくらいの幹の太さであった)。しかし、不思議なことに、切り落とされたはずの部分からまた新芽が伸びてきて、花が咲き、今では幹の部分は4-5cmとなった。

そして今年、よくみると 新芽の間に実がなっている。梅の実?これは6月に梅の実が取れるかもしれない、とほくそ笑んでいるけれど・・・。

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